この記事は購入相談実績100件以上、100台以上のベビーカーを押し比べた管理人パパがお届けしています。
【レビュー】ヌナ イクサの口コミ(メリット・デメリット)

ポスト・サイベックス メリオを狙うオランダ発の両対面式A型ベビーカー
知っている範囲でざっと特徴を挙げると、
- 軽いので公共交通機関の利用が多い人に良し
- 軽いので階段上り下りがマストの人に良し
- 折りたたんでも比較的コンパクトなので玄関省スペースに良し
- バックレストをメッシュ仕様に替えられて通気性良し
- 全輪サスペンション搭載
- ワンタッチブレーキシステム搭載
- 対面・背面の向きに関係なく折り畳みが可能
- キャリーコットの装着が可能(新生児向け)

いいこと尽くめに見えるね。
イメージ参考:https://www.instagram.com/explore/tags/ixxa/
私の経験から言えることは、『軽くて便利そう!だけど、軽すぎてフレームの剛性が気になる』。
ここは実際に押し試してこないとわからないので、それはまた後日。
で、簡単にこちらのベビーカーが気になる人向けに選び分けのポイントを挙げておきたい。
ライバルはズバリ以下の2台になってくるでしょう。
- サイベックス メリオ カーボン(5.9kg)
- アップリカ ルーチェ(5.9kg)
ここにヌナ イクサ(6kg)を加えた3台で三つ巴の状況。
一方、海外ブランドから国内ブランドのものに目を移すと、ピジョン ランフィやアップリカ ラクーナ、コンビのスゴカルあたりが軽量かつ両対面式カテゴリーのライバルに相当する。
選び分けのポイントはスタイルの好みは人それぞれだから言うまいとして、
- シートの質感
- シートのサイズ感
- 幌天井の空間の広さ
- サスペンション性能
- 実際の走行性・走破性(段差乗り越え)
になってくるだろう。
どちらもシート下の荷物かごは大きい。
慣れていない育児の中で、かさばる荷物には助かる。
一方構造的な部分に目を向けると、ハイシートはメリットに見えるかもしれないが耐荷重は15kgまで。
軽量✕ハイシートという構造上、横揺れには弱めなのだろう。
おそらく2歳半ぐらいでセカンドに乗り換えが必要になるはずだ。
他ではない、これを選ぶ理由はなにか?
イクサの基本スペック


おしゃれな雰囲気が醸し出ていた
発売時期 | 2023年5月12日 |
価格 | 74,800円(グラナイト) 76,780円(リベテッド/リベテッドローズ) |
ブランド | ヌナ(オランダ) |
タイプ | 両対面式(A型) |
対象年齢 | 新生児~15kgまで(3歳頃) |
サイズ 幅×奥行×高さ | 展開時:107×55×104.5cm 折畳時:41×55×74cm |
重量 | 6.0kg |
荷物容量 | 耐荷重 最大4.5kgまで (W40×D51cm) |
ハンドル高 | 104.5cm |
リクライニング | 110°- 135° - 150°- 165°の4段階 |
背もたれの長さ | 48.5cm 最大幅は39cm |
レッグレスト | あり(3段階) |
バンパーバー | あり |
車輪サイズ | 前輪:約15.2cm 後輪:約15.2cm |
サスペンション | 全輪 |
カラー | グラナイト リベテッド リベテッドローズ |
付属 | レインカバー カーシートアダプター |
オプション | キャリーコット(CARI next) カップホルダー(装着可否不明) モスキートネット(装着可否不明) |
トラベルシステム | 可(TRIVシリーズのキャリーコットにも対応) |
取得安全基準 | 不明 欧州安全性規格EN1888 |
保証期間 | 1年間 |
公式HP | https://nunababy.com/jp/ixxa-compact-pushchair?color_ref=16393 |
イクサ互換のオプションアイテム
新生児からの乗車にさらに安心のキャリーコットをトラベルシステムで装着可能(アダプターはイクサ本体に付属)。



相当に慎重な人以外は必要なし。
せっかくの軽量ベビーカーなのにコット付けたら重くなる。
イクサを試してきた!実機インプレッション
さて代官山のフラッグシップストアまで足を運んでみたので印象をまとめておく。
外観


座面高も3cmほど高い(ハイシート)
ハンドル


質感もいい
シート


シート幅はメリオよりもゆったりながら背もたれの長さはほぼ同じ
荷物かご


メリオと同等の空間容量で、耐荷重は4.5kgまで
上位(重量級)機種のトリヴ ネクストと比較
レッグレスト&フットステップの造り




レッグレスト&フットステップの造り


イクサ(右)は足をかけて前輪を持ち上げられる車軸バーがある(実際はリンクブレーキ用のワイヤーが通っているのだろう)


トリヴ(左)の方が1インチ大きく、素材もラバー製(イクサはEVA)
軽量を追求しての結果なのだろう
折り畳んだ後のサイズ


後発ながらイクサの方が5cmほど背が高い(74cm)
イクサのデメリット
押し試してきて感じた一番のデメリット。
それは片手での展開ができないことだった。
ロックされたラッチを解除するためにどうしても引き離す動作に両手を使わないと難しい。



3分間ほど粘って、片手でできる方法を模索したけど駄目だった、、
この点がメリオと比べた場合のデメリットと言える。
これを仕方ないと感じるのはメリオと比べて「薄く」したかったのだと思うから。
逆に言うと、メリオは折りたたみ後「薄くなりきらない」ために片手でも展開が可能。
展開に両手を使う必要がある部分以外は背の高いメリオな印象
イクサの価値を一言で表すと
ミオスとメリオを足して2で「わった」ようなデザイン性(サイベックスでカブりたくない人)
イクサを「私ならこう使う!」
イクサはメリオ級に軽量だ。
これだけ軽くてシングルタイヤでハイシートで
ミオス風の華やかさもありながら
ミオスと違って対面・背面どちらのモードでも折りたたむことができる。
しかし軽量なだけに、子どもの体重が増してベビーカーに負担がかかる2歳以降にはハイシートと軽量な細いフレームが仇となってやや安定感を欠くことになるだろう。
それはメリオとて同じこと。
だからセカンドベビーカーとしてのリベルやオルフェオが存在するのだけど、私はイクサもメリオと同様に幼児期後半に向けて走行性の良いローシートタイプのセカンドベビーカーを要するものだと感じた。
2歳ぐらいまでのハイシートの幸せを望み、理由あって脱サイベックスを目論む身長が平均より高めの人なら◎



2歳過ぎたらどうします?
イクサと組み合わせたいセカンドベビーカー
- ファーストベビーカーとして約2歳までイクサを使う → 3万円ほどで売ってしまってもいい(二年後)
- セカンドベビーカーとして2歳から卒業までYOYO2 6+を使う → これは卒業まで持っておこう



まじめに足したら13万円コース。
一般的なベビーカー予算の2倍~2倍半ですね、、



それで得られる価値は人それぞれだからな。自分(スタイル)を確立できている人が自分らしくあるための候補に過ぎないから。



ちなみに、メリオと比べて有利な点ってありました?



前輪にサスペンションを持たないメリオと比べて、こちらは全輪サスペンション搭載だからわずかに走行性は上な印象だった。2cmの段差は越えられた。段差乗り越えに関してはメリオよりも上のミオスに近いイメージ。



では不利な点は?



やっぱり片手で展開しきれないことと、ハンドルの高さ調整はできず全体的にサイズ感もやや身長の高い人向きかもな。



具体的には?



例えば、女性なら165cm以上。
男性なら175cm以上あると押しやすいかな。
ややアスリート風で腕っぷしの強さにも自信あるけど、「できるならやっぱり軽量がいいや!」という人もいるからね。



軽量を求めるオランダ体型の親(子)向けってことですね!
P.S. ヌナのベビーカーはなかなか試せる場所も限られているけど気になる人は唯一の公式店舗@代官山へGO



近くにnuna販売代理店のカトージ直営店がない、都内在住でもない人はとにかく「メリオ」より一回り大きい(華奢な印象はそのままに)とイメージしておくといいですよ!