この記事は購入相談実績100件以上、100台以上のベビーカーを押し比べた管理人パパがお届けしています。
【レビュー】サイベックス ガゼル Sの口コミ(メリット・デメリット)

前から見たら一人乗りに見えてスッキリ!
歩行者の多い歩道でも気疲れなく威風堂々と行きたい双子・年子ママへ
以下に該当するなら今買うのがおすすめ。
マッチしないなら読まなくて大丈夫。
- 双子の誕生が予定されている
- 年子の誕生が予定されている
- 2歳差だけれど上の子がベビーカーを辞する気配が全くなし
- 初子だけれど事情あって親の荷物が多い・大きい・重い
- 第一子誕生!すぐにもう一人欲しい(この思想で思いきって買うタイプではない)
っと、上記の4までに該当する人でしょう。
安全に二人を連れて外出できる乗り物を探しているか、一人連れでも荷物が多い人に向いている乗り物です。

気を遣って手袋をはめているワシ…
たぶん、このブログに辿り着く人はもうそんな前提わかった上で知りたいことがあるはず。
二人乗りが大丈夫なベビーカーには他にもいろいろあるけれど、このベビーカーの魅力はバガブー ドンキー並みに走行性が良く(前席に上の子が乗った状態での大きな段差は苦手です)、それでいてデザイン性も高い。
剛性の高い本体は安心そのもので、国内で購入可能な縦型二人乗せタイプではもっとも舵取りしやすいベビーカーでした。
本当はドンキー(横並びタイプの二人乗り)なら段差にもガンガン攻めていけるのでさらに走りは良いのよね~と分かってはいるものの、どうしても出先の狭い歩道なんかで状況として詰まれるのが嫌に人に向いています。
ガゼル Sの基本スペック
サイベックス ガゼル S
発売時期 | 2023年6月23日 |
価格 | 110,000円(一人乗り) 148,500円(二人乗り) |
ブランド | サイベックス(ドイツ発 中国) |
タイプ | 両対面式(A型) 二人乗可 |
対象年齢 | 生後1ヶ月頃~4歳頃(~22kg)まで |
サイズ 幅×奥行×高さ | 展開時: 65×93×100~110cm(一人乗り) 65×106×100~110cm(二人乗り) 折畳時: 65×54×74.5cm(一人乗り) 65×74×74.5cm(二人乗り) |
重量 | 12.9kg(一人乗り) 16.9kg(二人乗り) |
荷物容量 | 耐荷重 最大13kgまで 付属のショッピングバスケットは最大10kgまで |
ハンドル高 | 100~110cm |
座面高 | 56cm |
リクライニング | 105°- 132°- 155°- 170°(4段階) 105°- 132°- 155°(追加シートは3段階) |
背もたれの長さ | 46cm |
レッグレスト | あり(3段階) |
バンパーバー | あり |
車輪サイズ | 前輪:18cm 後輪:28cm |
サスペンション | 全輪 |
カラー | ムーンブラック |
付属 | ショッピングバスケット |
オプション | ガゼル S シートユニット ガゼル S カーシートアダプター ガゼル S レインカバー ストローラー専用カップホルダー 2-IN-1 カップホルダー ストローラー専用3Dメッシュバンブーシートライナー ストローラー専用新生児用インレイ プラチナムフットマフ |
トラベルシステム | 可 |
取得安全基準 | 欧州安全性規格EN1888-2適合 |
保証期間 | 2年間 |
公式HP | https://cybex-japan.com/collections/stroller-gold-0-4y/products/gazelles |

海外では2020年に早くも発売されておきながら、日本でもようやくですね。



よくよく考えるとサイベックスには双子・年子のソリューションがなかったもんな。そこはやるだけの価値のある大きなマーケットだということよな。
ガゼル Sの特長検証
今回もサイベックス唯一の直営店『CYBEX 表参道』にお邪魔して試走させていただいた。
- 一人乗り仕様だと意外と「デカく」感じない
- 二人乗り仕様でも折りたたみサイズはすっきり感あり
- 質感と全体的な機能性に問題がないこと




けど意外に狭く上品な使い方が求められそう


私はこちらの方が好き
見た目はほとんどバガブーの最高級ベビーカー『FOX』!




(前席)1歳半、(後席)新生児の年子パターンにマッチ


クラウド Zより通気性が高くなりました
車にセットするためにはベースメントが必要。
セット商品もある。
次は細部をチェック!






押し込むと「ガックン」とかなり効いており、一人乗り時はリベル(バギー)並の走破性を発揮する
(前席に子が乗ると荷重がかかるので大きな段差では多少の介助が必要)


足元空間ひろびろ!
荷物かごも出し入れしやすく大容量




つくりはとてもしっかりしている


新登場のガゼルSではこの幌天井が上部に拡張!
子の座高が伸びても幌に後頭部をかすめずに済む工夫がいい


ちょっと待って!ハンドルが地面に、、




一人乗り仕様ならほとんどミオスと変わらない


シートが2つ付いていても折りたたみ可能






(荷物かごの耐荷重 最大13kg)


左)メリオ 右)ガゼル S




むしろガゼル Sの方がちょっと良いぐらい




実際、ガゼル Sにも新生児用インレイは装着可能だけれどすでに本体シートの構造そのものに高いクッション性が備わっているのに不要だろう。



ガゼル Sの設計としては生後3ヶ月~6ヶ月まではベビーシート(カーシート)を使ってもらうことを狙いとしているかのような造りに感じた。







意外と普通のベビーカーとしても使えそうですね。



ガゼル Sの本分は二人乗りにあるけれど、いつか上の子が卒業したら荷重も減って随分と楽に感じるだろうね。
二人乗りとしてももちろん便利なんだけど、この大きな荷物かごにリベルをポイッと積み込んでおけば、歳の離れた第一子(4歳)の万が一のお昼寝用にも便利。例えばワンオペではない前提のテーマパークでの長い一日での三兄弟にあっては、リベルで歩き疲れた第一子(4歳)、ガゼル Sに(2歳)と(6ヶ月)を乗せてなら子ども三人の体力を温存しながら最後花火まで見て帰られるかも。上の子と歳の離れた双子の場合でもOK。
P.S. ガゼル Sには専用バギーボードがあるが国内では未発売。海外の評判が宜しくなかったかで見送られた様子。
ガゼル Sのデメリット


後席の足元はそんな余裕ない、、
- 鼻先が長く、親の伸長次第では前席前方が見えづらい(舵取りに影響)
- シートアレンジに意外と制限がある(座席間が窮屈になる場合も)
- 折りたたみは両手
二人乗り仕様で使う場合、走行時に気を付けたいのが前席になる。
全長は対面式で最長126cm、背面式でも117cmになるため鼻先の障害物には細心の注意が必要。


そして、前席を対面式で使う場合には新生児は乗せられないことにも注意したい。
日本では以下の2点において推奨されていないそうだ。
- 後頭部が前方に位置するため障害物と接触事故の可能性
- 操舵時の遠心力が最もかかる位置であることからの脳の揺れ
シートアレンジの制限については以下のママさんの動画が詳しいので視聴をおすすめする。
最後のデメリットは折りたたみは両手が必要な点。







まっ、ここはそんな大きな問題じゃないんだけどな。



二人連れだと「片手~、両手~」どころじゃないからですね!



あと、これは別にデメリットじゃないんだけど、、


本体幅は普通サイズのベビーカーながら後輪が本体外側に左右4cmほど突き出すので結局65cm幅



横幅の大きさですか!!



いや、そこはもう分かりきっているからいいとして気になったのは一人乗りで利用時の荷物かごのデカさよ。大きすぎて身に余る気がしない?



大は小を兼ねますから!!
ここは私たちに自由に使わせていただきます!



確かにな、、
行きは空(カラ)でも、帰りはスーパーの買い出し荷物なんかもあるし色々と埋められそうだからメリットと考えようか。
ということで意外にデメリットは多くありません。
前席に上の子が乗車、そして体重が15kgへと近づいていく2歳すぎには段差に対してハンドルを押し下げるアクションでは越えきらない(前輪が持ち上がらない)と思うので、その時が来たら大きすぎる段差(3cm以上)では前に回り込んで介助が必要と覚えておきましょう。
ガゼル Sの価値を一言で表すと
子ども二人乗せでも私は周りに(横幅で)気を遣ってますよ~感が全面に打ち出せる二人乗りベビーカー
横幅65cmはスリムなようでスリムではなく。
元バレーボール選手で有名な方が持たれている横並びタイプのベビーカー幅(65cm)と同じ。
けれど子どもが横に二人並んで居ないことで幅の威圧感なく、対面の歩行者も意外にスリムに感じるはずだろう。
日本では折りたたみに関しても、折り畳んだあとのサイズはとかく「折り畳んだ」という行為の方が注目されているように思う。
折りたたまれたあとのサイズがたとえ大きくてもだ。
そんな中、人々の無用な注目をかわしながら安全に子ども二人とパワフルにお出かけできる。
ガゼル Sにおすすめの追加アイテム




公式製品の良さは「付けたまま畳める」点にある



これらの中で、ガゼル S購入時からすぐにあった方が便利なのはどれですか?



カップホルダーぐらいかな~。レインカバーも欲しいけれどここは汎用品でもOK。一気に揃えなくても本体を購入した時のポイントが還元されてからそれを元手にちょっとずつ消化していくのがオススメ。
トラベルシステムに必要なセット



クラウド Zが馴染み深いけれど最新モデルはクラウド T!
ガゼル Sと迷うならこのベビーカー(比較対象)





汐留とか街全体として歩道が多いエリアに住んでいて、移動は基本的に大型の自家用車なんかだと2席横並びタイプも便利。ただし表参道でも箱根でも、人混みをすり抜けやすいのはガゼル Sの方。
管理人パパの最後っ屁
いや、この段落いらんやろ?(笑)
けれど、どこに書けばいいのかわからなくなって無理やりと…
というのも、2020年に海外で発売されながらも日本では取り扱いが見送られてきた。
その間、様々に並行輸入品を買い求める人たちもいたようだ。
もちろん個人輸入に挑戦した人もいる。
結局、少子化と言われながらも「産める人は産む」。
1人の女性が生涯に産む見込みの子どもの数を示す「合計特殊出生率」は1・26人が最近の記録だが、1.26人分だけ産まれることはない。
あくまでも平均値。
だから都心では限りなく「1」に近づいているかもしれないけれど、郊外や地方では二人兄弟はおろか、三人兄弟だって珍しくない地域はある。
国立社会保障・人口問題研究所(厚生労働省管轄)の資料では、2015年の出生動向基本調査に基づいた同胞の数は、一人っ子の割合は18・6パーセント、2人兄弟姉妹は54・1パーセント、3人兄弟姉妹は17・9パーセントで4人以上の兄弟姉妹は3・3パーセントとのことだ。
https://www.med.or.jp/nichiionline/article/010808.html
うちだって、東京住まいだけど子ども三人だからね。
つまり、子ども二人連れは決して「マイノリティ」ではない。
サイベックスの隠れた狙いは!?
もちろん双子・年子・二歳差に対する解決策を提供したかったというのはあると思う。
双子ベビーカー問題もここ数年はお盛んだったので、そこに注目が集まったことを好機に捉えたのかもしれない。
ただやはり私が今回の試走とシートアレンジの中で見たのは、「あっ、これはサイベックスはベビーシートを売りたいのかもな~」というところだった。
なぜなら、特に年子や二歳差兄弟で後席に新生児が乗ることを考えた場合、前席はとたんに窮屈になる。
新生児のために後席をフルリクライニングすれば、前席に影響が出る。
後席にベビーシートを装着すればこの問題は起きない。
双子に関しても、前席には先の段落で紹介したとおり遠心力の問題があり対面式にすることは日本で推奨されていない。
しかし、ベビーシートならこの問題をクリアできる。
そして穴は2つある。
前と後ろにだ。
ガゼル S本体も決して安価ではないが、さらにベビーシートが1台2台と売れていくなら総額は20万円に到達する。
私はこの思考から、なにかに似ているなと感じた。
「ドリルを売るには穴を売れ – 佐藤義典」
2010年代、私が好んで読んでいたマーケター 佐藤さんの著書です。
ただ最後に言わせて欲しい。
荷物カゴに「リベルホルダー(ベルクロ)」まで用意できていたら一本!でしたのにね。
穴は3つだったか~!!って(笑)