この記事は購入相談実績100件以上、100台以上のベビーカーを押し比べた管理人パパがお届けしています。
【レビュー】バガブー フォックス 5の口コミ(メリット・デメリット)
![[Bugaboo] フォックス3](https://tokyo-babycar.com/wp-content/uploads/IMG_6521.jpg)
悪路に強く、機能として絶対の信頼性。
重量はあるが、押し出せば圧倒的に軽い押し心地に笑みが溢れる
バガブーから発売されている一人乗り用ベビーカーで最上位カテゴリーにあるのがこの『FOX5』。(二人乗りには『Donkey5』があります。)
■ バガブー フォックス 5
発売時期 | 2023年3月15日 |
価格 | 174,460円(ブラックベース) 176,660円(グラファイトベース) |
ブランド | Bugaboo(オランダ) |
タイプ | A形 |
対象年齢 | 新生児~22kg(4歳頃)まで |
サイズ 幅×奥行×高さ | 展開時:60×93×105cm 折畳時:60×44×90cm |
重量 | 10.4kg 12.2kg(キャリーコット装着時) |
荷物容量 | 最大10kg/39リットル |
ハンドル高 | 92~108cm(テレスコープ型で位置調節可能) |
座面高 | 59cm |
リクライニング | 100°/150°/175°の3段階調節式 |
背もたれの長さ | 50cm(2段階伸長) |
レッグレスト | あり(2段階伸長) |
バンパーバー | あり |
車輪サイズ | 前輪:22cm 後輪:30cm |
サスペンション | 全輪 |
カラー | ミッドナイトブラック グレーメランジ ストーミーブルー フォレストグリーン サンライズレッド モーニングピンク ミスティホワイト アストロパープル デザートトープ |
付属 | レインカバー |
オプション | カップホルダー トレー オーガナイザー チェンジングバックパック チェンジングバッグ デュアルコンフォートシートライナー ウールシートライナー モスキートネット ブリージーサンキャノピー フットマフ パフォーマンスウインターフットマフ バガブーパラソル+ コンフォートホイールボード コンフォートトランスポートバッグ |
トラベルシステム | 可 |
取得安全基準 | EN |
保証期間 | 購入後2年 延長保証登録にてプラス2年 |
公式HP | https://www.bugaboo.com/jp-ja/%E3%83%90%E3%82%AC%E3%83%96%E3%83%BC-%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-5--%E7%A9%B6%E6%A5%B5%E3%81%AE-%E5%85%A8%E5%9C%B0%E5%BD%A2-%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC/ |
実機レビューを動画で紹介
勝手なこと言ってます。
こんな人におすすめ
- 本当の高性能ベビーカーを探していた
- 車での移動が無いか、あったとしても十分なトランクスペースがある
- 路面の状態が悪くても(砂利道・河原・芝生・石畳など)走行性の良いものが欲しい
- 世界で認められているブランドに関心がある
- それでいてオシャレであれば尚更ベスト

改札幅が、重さが、など細かいところは抜きにして、いま最強の押し心地・走行性・快適性をシンプルに求めたい人のための高性能ベビーカーということです。セレブかどうかも関係ありません。
すぐれた特徴(メリット)
恐らく世界中で発売されているベビーカーの中でも走行性・機能性の高さに関しては最高と言えるレベルです。
一般的な国内メーカーや海外の他社ブランドと比べた場合で、特に優れている点がこちらです。
- 操舵性が抜群に良い(曲がりやすい)
- 走行性が抜群に良い(ガタガタしない)
- 細部にわたる質感が高い
- 人間工学的デザイン
- トラベルシステムに対応している
付属品も十分で、親が用意してあげられる最高レベルです。
懸念点(デメリット)
- 剛性を最優先に設計されている結果、折りたたみは両手になる
- 同じく重量(12.2kg)にもそれは反映されて一般的な国内メーカーのものより5kgは重い
- 折りたたむと自立するが場所はそれなりに取る(広々シート・サイズゆえの宿命)
デメリットはメリットの裏返し。子どもにとっての広々・快適を追求するとこうなります。でも、日常生活を考えてみて下さい。階段で重いベビーカーを運んでいる時間ってどれだけあるでしょうか?それよりも、ベビーカーで泣く・寝てくれないで困った・・・に悩まされていませんか?
「一度寝たらできるだけ長くネンネしていて欲しいな・・・」
そのためには、どちらを優先するかですね。
旧モデル(FOX2)と『FOX3(新発売)』との違い
FOX2(旧モデル) | FOX3(新発売) | |
---|---|---|
重量 | ◯ (9.9kg) | △(12.2kg) |
走行性 | ◯ | ◎ もともと高かったサスペンション性能がさらに進化。ここが重量増につながったか・・・ |
通気性 | ◯ | ◎ バシネット(コット)の通気性up |
カラー | ■ フレームカラー ・アルミ ・ブラック ■ シート&キャノピー ・グレーメランジ ・ウェイパーブルー ・ソフトピンク ・フレッシュホワイト ・レッド ・ブラック | ■フレームカラー ・グラファイト(アルミと入れ替わり) ・ブラック ■ シート&キャノピー ・グレーメランジ ・サンライズレッド ・ストーミーブルー ・フォレストグリーン ・ミスティーホワイト ・ミッドナイトブラック ・モーニングピンク |
シートベルト | ◯ | ◎ 形状記憶させやすいシートベルトと肩ベルトのクッション性向上 |
質感 | ◯ | ◎ シート&キャノピーの生地ファブリックの改良 |
ライバル候補について
ライバルとなるベビーカーを考える以前に、バガブーにとってのライバルブランドを考えてみましょうか。
私が見てきた中でそれを限定していくと、下記の2つになります。
バガブーを含めて、日本で高級ベビーカーブランドというとこのあたりを指しますが、他にもB型ベビーカーに特化して1モデルしかラインナップのない『ベビーゼン Babyzen』や、トラベルシステム型ベビーカーの『ドゥーナ Doona』もそのレベルに相当します。
海外に目を向けると、Facebookの社長マーク・ザッカーバーグが利用した『アッパベビー UPPAbaby(米国)』をはじめ、『イージーウォーカー easywalker(イギリス)』などリブランドされたメーカーのものから新興ブランドまで多数存在しますが、国内の取り扱いが無いか弱いものが殆どで残念ながら国内未発売となっています。
さて、話を競合モデルに戻しますが、
今回取り上げた『バガブー フォックス3』は新生児から使える4歳ごろまで使える両対面式ベビーカー(ファーストベビーカー)です。
そのカテゴリーにおいて、上記からライバルをピックアップすると以下のモデルが相当します。
■ CYBEX PRIAM



サイベックスから発売の最上位モデルがプリアム。発売から数年を経過しており、周りの最新ベビーカーたちと比べると設計の古さを感じつつあるレベル。ただし、セレブをターゲットとしているように一般モデル以上にファッションエディション(スペシャルモデル)の導入が活発で、周りと差別化したいハイファッション系には人気。
■ CYBEX MIOS



サイベックス プリアムの次に発売開始されたトレンドに敏感ながら日常使いの良さにもこだわったモデル。ゴージャスな印象は弱まったがプリアムより軽量で扱いやすい。
■ STOKKE Xplory X



サイベックスから発売の最上位モデルがプリアム。発売から数年を経過しており、周りの最新ベビーカーたちと比べると設計の古さを感じつつあるレベル。ただし、セレブをターゲットとしているように一般モデル以上にファッションエディション(スペシャルモデル)の導入が活発で、周りと差別化したいハイファッション系には人気。
とここまででライバル紹介はできているはずなので、やっぱり気になるのでもう一つのケースを紹介。
それは、
「やっぱりライバルは自分です!」
そう。
『バガブー』ブランドの中には他にもFOX3とは強みの異なるタイプの最高が2つあり、そちらも紹介します。
■ Bugaboo Donkey5(一人乗りから二人乗りの最高)



FOX3の1年前に発売された比較的新しいモデル。一人乗り・二人乗り兼用ベビーカーの最高峰と言えます。タイプは3種類あり。一人乗りにサイドバスケットを装着した『モノ』、新生児向けのコットと通常シートがセットになった年子向けの『デュオ』、そしてコット2つを横並びにした双子向けの『ツイン』。シンプルに一人乗りの性能としてはFOX3が優位なので、将来の家族計画が明確な人に。
■ Bugaboo Bee6(もう少し小さかったらいいのに・・・に向けた最高)



バガブーの中では「コンパクトベビーカー」に位置づけられたモデルの『ビー6』。オランダにおける「コンパクト=日本ではちょうど良いサイズ」なのでしょう。サイズ感はエアバギー程度で、日常使いに扱いやすい。FOX3との大きな違いはFOXがハイシート(地上59cm)であるのに対して、こちらはどちらかというとローシート(座面高45cm)。成長につれて子ども自身の乗り降りはしやすい。タイヤのサイズも5cm以上異なるので、走行性は「FOX > Bee」となるが、「Bee >> 国内メーカー」なので、それでも十分と言える。
決め手はコレ!(管理人VOICE)
それぞれのブランドの最上位モデルにれっきとした特徴があるのがわかると思います。
サイベックスならファッション性、ストッケなら子どもとの関係性(ハイシート)など。
その中で、バガブーを選ぶ理由は『実用性(機能性)』ということでしょう。
多機能で、質感やクッション性を重視した結果、ちょっと重くなっちゃいましたが、「持ち運ぶと重い」だけで押し滑らせる日常的な使い方においては逆にスイスイ進めて利点になっています。
ネックは階段。
「駅にエレベーターが無い!」
「施設にエレベーターが無い!」
という場面では非常に困りますが、そういう場所を求めていない人には無視してよい要素です。
いざという時は、パートナーと一緒に運びましょう。
頼れるパートナーがいる人に。
頼れるパートナーたることを約束できる人に。
■ Bugaboo FOX3 新色グラファイトベース(10月6日発売)
■ Bugaboo FOX3 ブラックベース(10月6日発売)
管理人パパによる最後の審判
私が知る限り最高のベビーカーだ。
ただし、階段を避けられる生活の中では。
最高の名にふさわしい価格。高級である。
階段は苦手ということでこれを選べる人は更に絞られる。
しかし、お金に余裕があり、階段で長い上り下りなんて避けられる(またはいざという時は気合で大丈夫!)という人には間違いなくおすすめできるベビーカーである。
このベビーカーを押していると、まず押し手が不敵な笑みを浮かべるだろう。
そして泣いていた子どもも乗せられて走り出すといつの間にか泣き止んでいるだろう。
私の経験で約束できる。
これは重量はあるが、いろんな面で軽くなるベビーカー。
ベビーカーを嫌がる子どものストレスを軽減し、
段差につまづいていたストレスを軽減し、
あなたの肩に掛かっていた荷物を軽減するという。
確かに安くない買い物だ。
いや、はっきり言って高すぎる。
ただ、考えてみて欲しい。
あなたはママチャリからクロスバイク、ロードバイクに乗り換えたときの感覚を覚えているだろうか。
詳しくは説明すまい。
「これはそれ。」のひと言で足りるだろう。