運営者
執筆
- ベビーカージャーナリスト
プロ・ベビーカーレビュアー。ベビーカーを10年間で100台以上押し比べてきた体験談を紹介。年間100件の購入相談に応える。講談社や晋遊舎の記事監修など
見習い
- 初産の妻のためにベビーカーを勉強中♂
とあるリス園の出身。妻メーサが少し早めの里帰り出産で実家へ帰ったため時間ができたのでベビーカー調査に乗り出す。代官山を練り歩いていたところ隊長(管理人パパ)と出逢い、話を聞くうちに感銘を受けて弟子入り
バガブーから発売されている一人乗り用ベビーカーで最上位カテゴリーにあるのがこの『FOX5』。(二人乗りには『Donkey5』があります。)
■ バガブー フォックス 5
発売時期 | 2023年3月15日 2024年9月5日(ノワール限定エディション) |
価格 | 188,980円~249,700円 |
ブランド | Bugaboo(オランダ) |
タイプ | A形 |
対象年齢 | 新生児~22kg(4歳頃)まで |
サイズ 幅×奥行×高さ | 展開時:60×93×105cm 折畳時:60×44×90cm |
重量 | 12.2kg 13kg(キャリーコット装着時) |
荷物容量 | 最大10kg/39リットル |
ハンドル高 | 92~108cm(テレスコープ型で位置調節可能) |
座面高 | 59cm(シートの高さ) 54cm(キャリーコットの高さ) |
リクライニング | 100°/150°/175°の3段階調節式 |
背もたれの長さ | 50cm(2段階伸長) |
レッグレスト | あり(2段階伸長) |
バンパーバー | あり |
車輪サイズ | 前輪:22cm 後輪:30cm |
サスペンション | 全輪 |
カラー | ミッドナイトブラック グレーメランジ ストーミーブルー フォレストグリーン サンライズレッド モーニングピンク ミスティホワイト アストロパープル デザートトープ ミッドナイト グリーン(ノワール限定エディション) アンバー グロー(ノワール限定エディション) ブラック ムーンライト(ノワール限定エディション) |
付属 | レインカバー |
オプション | カップホルダー トレー オーガナイザー チェンジングバックパック チェンジングバッグ デュアルコンフォートシートライナー ウールシートライナー モスキートネット ブリージーサンキャノピー フットマフ パフォーマンスウインターフットマフ バガブーパラソル+ コンフォートホイールボード コンフォートトランスポートバッグ |
トラベルシステム | 可 |
取得安全基準 | EN |
保証期間 | 購入後2年 延長保証登録にてプラス2年 |
公式HP | https://www.bugaboo.com/jp-ja/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC/%E3%83%90%E3%82%AC%E3%83%96%E3%83%BC-%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-5/%E3%83%90%E3%82%AC%E3%83%96%E3%83%BC-%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-5-%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%88%EF%BC%86%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC-PM006100.html |
本体
勝手なこと言ってます。
改札幅が、重さが、など細かいところは抜きにして、いま最強の押し心地・走行性・快適性をシンプルに求めたい人のための高性能ベビーカーということです。セレブかどうかも関係ありません。
恐らく世界中で発売されているベビーカーの中でも走行性・機能性の高さに関しては最高と言えるレベルです。
一般的な国内メーカーや海外の他社ブランドと比べた場合で、特に優れている点がこちらです。
付属品も十分で、親が用意してあげられる最高レベルです。
デメリットはメリットの裏返し。子どもにとっての広々・快適を追求するとこうなります。でも、日常生活を考えてみて下さい。階段で重いベビーカーを運んでいる時間ってどれだけあるでしょうか?それよりも、ベビーカーで泣く・寝てくれないで困った・・・に悩まされていませんか?
「一度寝たらできるだけ長くネンネしていて欲しいな・・・」
そのためには、どちらを優先するかですね。
FOX2(旧モデル) | FOX3(新発売) | |
---|---|---|
重量 | ◯ (9.9kg) | △(12.2kg) |
走行性 | ◯ | ◎ もともと高かったサスペンション性能がさらに進化。ここが重量増につながったか・・・ |
通気性 | ◯ | ◎ バシネット(コット)の通気性up |
カラー | ■ フレームカラー ・アルミ ・ブラック ■ シート&キャノピー ・グレーメランジ ・ウェイパーブルー ・ソフトピンク ・フレッシュホワイト ・レッド ・ブラック | ■フレームカラー ・グラファイト(アルミと入れ替わり) ・ブラック ■ シート&キャノピー ・グレーメランジ ・サンライズレッド ・ストーミーブルー ・フォレストグリーン ・ミスティーホワイト ・ミッドナイトブラック ・モーニングピンク |
シートベルト | ◯ | ◎ 形状記憶させやすいシートベルトと肩ベルトのクッション性向上 |
質感 | ◯ | ◎ シート&キャノピーの生地ファブリックの改良 |
ライバルとなるベビーカーを考える以前に、バガブーにとってのライバルブランドを考えてみましょうか。
私が見てきた中でそれを限定していくと、下記の2つになります。
バガブーを含めて、日本で高級ベビーカーブランドというとこのあたりを指しますが、他にもB型ベビーカーに特化して1モデルしかラインナップのない『ベビーゼン Babyzen』や、トラベルシステム型ベビーカーの『ドゥーナ Doona』もそのレベルに相当します。
海外に目を向けると、Facebookの社長マーク・ザッカーバーグが利用した『アッパベビー UPPAbaby(米国)』をはじめ、『イージーウォーカー easywalker(イギリス)』などリブランドされたメーカーのものから新興ブランドまで多数存在しますが、国内の取り扱いが無いか弱いものが殆どで残念ながら国内未発売となっています。
さて、話を競合モデルに戻しますが、
今回取り上げた『バガブー フォックス3』は新生児から使える4歳ごろまで使える両対面式ベビーカー(ファーストベビーカー)です。
そのカテゴリーにおいて、上記からライバルをピックアップすると以下のモデルが相当します。
サイベックスから発売の最上位モデルがプリアム。発売から数年を経過しており、周りの最新ベビーカーたちと比べると設計の古さを感じつつあるレベル。ただし、セレブをターゲットとしているように一般モデル以上にファッションエディション(スペシャルモデル)の導入が活発で、周りと差別化したいハイファッション系には人気。
サイベックス プリアムの次に発売開始されたトレンドに敏感ながら日常使いの良さにもこだわったモデル。ゴージャスな印象は弱まったがプリアムより軽量で扱いやすい。
サイベックスから発売の最上位モデルがプリアム。発売から数年を経過しており、周りの最新ベビーカーたちと比べると設計の古さを感じつつあるレベル。ただし、セレブをターゲットとしているように一般モデル以上にファッションエディション(スペシャルモデル)の導入が活発で、周りと差別化したいハイファッション系には人気。
とここまででライバル紹介はできているはずなので、やっぱり気になるのでもう一つのケースを紹介。
それは、
「やっぱりライバルは自分です!」
そう。
『バガブー』ブランドの中には他にもFOX3とは強みの異なるタイプの最高が2つあり、そちらも紹介します。
FOX3の1年前に発売された比較的新しいモデル。一人乗り・二人乗り兼用ベビーカーの最高峰と言えます。タイプは3種類あり。一人乗りにサイドバスケットを装着した『モノ』、新生児向けのコットと通常シートがセットになった年子向けの『デュオ』、そしてコット2つを横並びにした双子向けの『ツイン』。シンプルに一人乗りの性能としてはFOX3が優位なので、将来の家族計画が明確な人に。
バガブーの中では「コンパクトベビーカー」に位置づけられたモデルの『ビー6』。オランダにおける「コンパクト=日本ではちょうど良いサイズ」なのでしょう。サイズ感はエアバギー程度で、日常使いに扱いやすい。FOX3との大きな違いはFOXがハイシート(地上59cm)であるのに対して、こちらはどちらかというとローシート(座面高45cm)。成長につれて子ども自身の乗り降りはしやすい。タイヤのサイズも5cm以上異なるので、走行性は「FOX > Bee」となるが、「Bee >> 国内メーカー」なので、それでも十分と言える。
それぞれのブランドの最上位モデルにれっきとした特徴があるのがわかると思います。
サイベックスならファッション性、ストッケなら子どもとの関係性(ハイシート)など。
その中で、バガブーを選ぶ理由は『実用性(機能性)』ということでしょう。
多機能で、質感やクッション性を重視した結果、ちょっと重くなっちゃいましたが、「持ち運ぶと重い」だけで押し滑らせる日常的な使い方においては逆にスイスイ進めて利点になっています。
ネックは階段。
「駅にエレベーターが無い!」
「施設にエレベーターが無い!」
という場面では非常に困りますが、そういう場所を求めていない人には無視してよい要素です。
いざという時は、パートナーと一緒に運びましょう。
頼れるパートナーがいる人に。
頼れるパートナーたることを約束できる人に。
私が知る限り最高のベビーカーだ。
ただし、階段を避けられる生活の中では。
最高の名にふさわしい価格。高級である。
階段は苦手ということでこれを選べる人は更に絞られる。
しかし、お金に余裕があり、階段で長い上り下りなんて避けられる(またはいざという時は気合で大丈夫!)という人には間違いなくおすすめできるベビーカーである。
このベビーカーを押していると、まず押し手が不敵な笑みを浮かべるだろう。
そして泣いていた子どもも乗せられて走り出すといつの間にか泣き止んでいるだろう。
私の経験で約束できる。
これは重量はあるが、いろんな面で軽くなるベビーカー。
ベビーカーを嫌がる子どものストレスを軽減し、
段差につまづいていたストレスを軽減し、
あなたの肩に掛かっていた荷物を軽減するという。
確かに安くない買い物だ。
いや、はっきり言って高すぎる。
ただ、考えてみて欲しい。
あなたはママチャリからクロスバイク、ロードバイクに乗り換えたときの感覚を覚えているだろうか。
詳しくは説明すまい。
「これはそれ。」のひと言で足りるだろう。
折り畳んでも決して小さいと言えず、女性一人で持ち運ぶのは大変。
シート部分と本体フレームを外して収納が可能。別々に積み込めば後部座席に入らなくはないがそれでも大きい。
フォックス 5で後悔しないためのポイントは、重さと大きさへの考え方をしっかりと定めておくこと。このベビーカーと一緒に様々な公共交通機関を乗り継いでの移動はエレベーター探しの点で大変になる。逆に言うと重さと大きさ以外の点ではすべてが手に入る。押し出しは想像よりも軽く、走らせていて気持ちがいい。相棒として頼りがいがある最高の一台。
コットを使うと新生児~生後6ヶ月頃まで最高レベルの安全の中で外出できるし、なにより子どもとのコミュニケーションが取りやすくて楽しいよ。
ここがポイント
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