運営者
執筆
- ベビーカージャーナリスト
プロ・ベビーカーレビュアー。ベビーカーを10年間で100台以上押し比べてきた体験談を紹介。年間100件の購入相談に応える。講談社や晋遊舎の記事監修など
見習い
- 初産の妻のためにベビーカーを勉強中♂
とあるリス園の出身。妻メーサが少し早めの里帰り出産で実家へ帰ったため時間ができたのでベビーカー調査に乗り出す。代官山を練り歩いていたところ隊長(管理人パパ)と出逢い、話を聞くうちに感銘を受けて弟子入り
2022年6月に発売されたばかりのA型背面式ベビーカー。
イタリア発イギリス育ちのブランド「コサット」からリニューアル発売されるのがこの『Woosh 3(ウッシュ3)』。
ベビーカー市場ではA型の背面式って意外と多くない。
かつては走行性の良いA型背面式ベビーカーとしてドイツ発ブランドのサイベックスが『イージーS2』というモデルを販売していたけれど廃盤扱いになっている。
軽量&コスパ分野に目を移せばイギリス発ブランドのJoie(ジョイー)が『ツーリスト』という肩がけできるモデルを販売していた(こちらも終売)。
新生児から使える背面式というのは日本人には不人気で、赤ちゃんが生まれたらやっぱりまじまじと対面式でお世話したいし、「可愛いお子の顔が見えないのは嫌だ!お子も寂しいはず(ToT)」というイメージが大きいのだろう。
鬼門だね。
それはそうだと思うし、加えて対面式(両対面式)を売りたいメーカーのマーケティング要素も多分に含まれているように思うな。
まっ、そんな事情を知ったる私が「こういうタイプのベビーカーもぜひ知ってほしい=消費者が思い込みから解放されて選択肢が広がる」と思い、ブランドさん(総輸入販売代理店:スマートトレーディング)にラブコール。
今回、特別にサンプル品を借りることができたので穴が空くほど紹介したい。
【シングルタイヤ】ダブルタイヤからシングルに
【素材】シートなどのファブリックがリサイクル素材に
【オプション追加】ドリンクホルダーが付属に
【プルハンドル搭載】引いて押せるキャリーハンドルが追加に
発売時期 | 2022年6月 |
価格 | 50,600円 55,000円(フットマフ付き) 60,500円(ヒアーアスロアーのみ) |
ブランド | コサット(イギリス) |
タイプ | 背面式(A型) |
対象年齢 | 0ヶ月から25kg |
サイズ 幅×奥行×高さ | 展開時:50×79×106㎝ 折畳時:50×40×65cm |
重量 | 7.2kg |
荷物容量 | 耐荷重最大5kgまで |
ハンドル高 | 106cm |
座面高 | 43cm |
リクライニング | 約120~約160° |
カラー | ミスターフォックス ディスコレインボー レディバグボール ■ フットマフ付エディション ラブバグ トムキンタイガー ヒアーアスロアー |
付属 | レインカバー ドリンクホルダー |
オプション | - |
トラベルシステム | 不可 |
取得安全基準 | EN1888:2012 - Europe |
保証期間 | 購入後1年(レビューで2年保証) |
公式HP | https://cosatto-jp.com/news/17455 |
■ 本体
あとテスト走行で感じたのは「意外に段差に強いベビーカー」だということ。詳しくは下の動画レビューを参照あれ。
事前に知っておけば避けられる後悔・ミスマッチポイントはこちら。
かわいい顔してるけど造りは骨太。
走行性・押し味はややベビーゼン YOYO2に似ている。
個性的なデザインなのでそこを重視する人にぴったりです!
あと、目立つので盗まれにくいだろうね(笑)
カテゴリーとしては4歳ごろまで長く乗れる7kg台までの三つ折りコンパクトベビーカーになります。
国内ベビーカーにそれはなく、必然的に海外ブランドのこれらがライバルに相当します。
■ A型背面式ベビーカー(生後1ヶ月頃から)としてのライバル
■ B型背面式ベビーカー(生後7ヶ月頃から)としてのライバル
少し重さはあっても、長く使えるし、コンパクト!がウリの背面式たちですね!
できればベビーカーは1台で卒業したい!という人に多いゾーンな。
まだ発売開始から日が浅く、十分な口コミが見られないので旧モデルのウッシュ2の口コミを分析しました。
ハンドルの高さは好みがわかれますね~
ハンドル位置が高めなのは予想どおり。
走行性もまずまず高い。
特に段差に強い。
リクライニング範囲も問題なし。
荷物かごスペースは広々。
カップホルダーは使いやすいし、マジックベルは意外に使える。
※ただ、荒れた道でちょいちょい勝手に鳴り出すのがホラーだった(笑)どこで鳴ってる!?Σ(゚Д゚)
気になったのはシートの耐荷重が25kg(4歳ごろ)までながら、背もたれの長さが2歳半~3歳まで程度だったこと。
これはおそらく折りたたみ後の高さ(全高)を意識したデザインの都合だろう。
耐荷重に期待して、高身長カップルの子ども用に考えるならバックレストの長さで優位なバガブー バタフライの方が安心だろう。
逆に身長の伸びは普通ながら、体重だけがどんどん・・・という子どもには向いている。
新生児から4歳頃まで長く使えるベビーカーとして、ライバルが勝手に離脱していく中ますます稀有な存在になっている。
国内メーカーの背面式と比べると2~3キロほど重たくなってしまうけれども、そもそも国内のそれでA型に対応しているものや体重25kgまで乗れる!と謳っているものはない。
このベビーカーは可愛い柄にだけ注目されがちだけど、機能的にも美味しい個性にあふれたタイプだった。
頑丈なら7kg台でも許す気になります♪
子どもの体重が増えたときにも安心なのと、バギーボード*を牽引するにも剛性は必要だからね。
*下記の汎用バギーボード(ラスカル)も取り付け可能みたい。
>ベビーカー車種適合表【PDFが開きます】
自分の楽しい気分に忠実に♪