運営者
執筆
- ベビーカージャーナリスト
プロ・ベビーカーレビュアー。ベビーカーを10年間で100台以上押し比べてきた体験談を紹介。年間100件の購入相談に応える。講談社や晋遊舎の記事監修など
見習い
- 初産の妻のためにベビーカーを勉強中♂
とあるリス園の出身。妻メーサが少し早めの里帰り出産で実家へ帰ったため時間ができたのでベビーカー調査に乗り出す。代官山を練り歩いていたところ隊長(管理人パパ)と出逢い、話を聞くうちに感銘を受けて弟子入り
ベビーカーを購入したら
次に揃えるべきものはなんだろうか?
「カップホルダー?」
「ベビーカーフック?」
「レインカバー?」
いろいろあるが、私には「こっちもおすすめだよ!」というものがある。
それがベビーカークッションだ。
ベビーカーマットとも呼ばれる。
お尻に背中に敷けばクッション性が増し増しに。
乳児に嬉しいが幼児期もベビーカー内での食事の食べこぼしがシートの微妙な隙間に残るのを防いでくれる。
そして洗い替えに便利。
いいことづくめのようだが実はこのアイテム。
洗濯は簡単なのに選択が難しい。
何が難しいかって?
互換性の確認である。
たしかに各社ベビーカーメーカーの公式商品を買えば互換性の心配はいらない。
けれどそれを選ぶと「かぶり問題」もでてくるし、何より「私はもっとかわいい柄のものが欲しい!」が叶えられない場合も多い。
実際世の中にはたくさんの素敵なベビーカーマットが売られている。
【参考】海外のフリマ系サイト:Baby stroller mat – Etsy
ということで今回はPUPPAPUPO プッパプーポという日本のブランドさんからベビーカークッションの提供を受けたのでこれを使ってあらゆるベビーカーに敷けるかどうかを検証してみた。
ブランド | PUPPAPUPO プッパプーポ |
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商品番号 | 220541001 |
サイズ | 約38×78cm(マット) 約30×26cm(ヘッドクッション) |
素材 | クッション: 表生地 綿100% 中わた ポリエステル100% 裏生地 ポリエステル100% ヘッドクッション: がわ生地 綿100% 中わた ポリエステル100% |
対象 | 0ヶ月~ |
洗濯 | 洗濯機OK(洗濯ネットを使用) |
品質検査 | 第三者機関による製品検査・洗濯試験・生地検査を実施 |
製造 | 株式会社Amorlecrédit |
公式HP | https://puppapupo.com/collections/stroller_acc/products/220541001 |
検証のポイントはシンプルに、
の3点でいきたい。
「取り付けられる」を定義しておきたい。
ベビーカーのシートベルトには3点式と5点式の2種類がある。
3点式は肩と腰をホールドするベルトが一体になっていて、一方5点式は肩と腰をホールドするベルトが別々になっている。
従来のベビーカーは、特に国内メーカーのものは5点式のものが9割。
しかし最近人気の海外ブランドの中には3点式のものも増えている。
まっ、ずばりサイベックスのベビーカーなんだけどね。
3点式タイプのものに5点式用のベビーカークッションは取り付けられない。
取り付けられないというか、ベルトの根っこを引っこ抜いて30分かけてベビーカークッションのループに甲斐甲斐しく通していけば「付けられなくはない」のだけれど、それって普通じゃないし面倒くさい。
シートを汚したくない。
洗い替えに便利よね。
そんな理由で買う人が圧倒的に多いアイテムだから、取り付け・外しに3分以上かかるようなものは互換性なしとして「非推奨」とすることにした。
それらの「付けようとしてけれど難しかったわ・・・」なベビーカーも文末にまとめておいた。
それではいってみよう!
敷きやすさ | |
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サイズ感 | |
折り畳めるか |
専用マットかと思うぐらいにぴったり。
敷きやすさ | |
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サイズ感 | |
折り畳めるか |
ノートアールはピジョンのラインナップの中で最も頭部の側面サポートが厚い。マットの端が数cm折り返される結果に。長さはぴったり。
敷きやすさ | |
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サイズ感 | |
折り畳めるか |
ビングルは長さ、幅ともにぴったり。座面前側(レッグレスト)の長さが手厚いマットなのでビングルだと少しはみ出るが折りたたみにも問題はなかった。もも裏のサポートが増えて気持ちいいはず。
敷きやすさ | |
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サイズ感 | |
折り畳めるか |
ラクーナは頭部の側面サポートクッションが厚い分だけマットの端が数cm折り返される結果に。長さはぴったり。
敷きやすさ | |
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サイズ感 | |
折り畳めるか |
スムーヴは幅も長さもぴったりだった。マグネットベルトだし簡単。
敷きやすさ | |
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サイズ感 | |
折り畳めるか |
シティトレックはスムーヴに比べてレッグレスト部分の長さが短い。それをこのマットは補完してくれる。サイズ感良し。
敷きやすさ | |
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サイズ感 | |
折り畳めるか |
バタフライではレッグレストの布張りエリアをほぼカバー。頭上付近に数センチの隙間ができるのはバタフライが超絶背もたれの長いベビーカーのため。幅も長さも合格点。
敷きやすさ | |
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サイズ感 | |
折り畳めるか |
ドラゴンフライはバタフライよりもシート上部スペースが狭くなっており、より乳児向けな造りになっているためマット上部が左右3センチずつ折り返される。長さはOK。ホールド感良し。
敷きやすさ | |
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サイズ感 | |
折り畳めるか |
ビーのシート上部の構造はドラゴンフライ(後継機種)のそれに似ている。座面よりもやや狭い造りのため多少の折返しが見られた。長さはぴったり。
敷きやすさ | |
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サイズ感 | |
折り畳めるか |
フォックスの居住性は高い。バタフライとほぼ同じ結果になった。幅と長さともにぴったり。フォックスとバタフライはシートの幅感が近いことが分かった。
横幅や長さの問題というより肩と腰を1本のベルトで繋いでいる構造のものだとそもそも無理がありました。
敷きやすさ | 装着不可 |
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オプティアはマグネットベルトながら肩と腰ベルト一体型の3点式のため装着できなかった。サイズ感はぴったりなので惜しい。
敷きやすさ | 装着不可 |
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ミオスは肩と腰ベルト一体型の3点式のため装着できなかった。サイズ感はぴったり。
敷きやすさ | 装着不可 |
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メリオも肩と腰ベルト一体型の3点式のため装着できなかった。サイズ感はぴったり。
敷きやすさ | 装着不可 |
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イージーSも肩と腰ベルト一体型の3点式のため装着できなかった。サイズ感はぴったり。
敷きやすさ | 装着不可 |
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リベルも肩と腰ベルト一体型の3点式のため装着できなかった。折り畳めるかどうか以前の問題。
敷きやすさ | 装着不可 |
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ゼフエアーは肩と腰ベルト一体型の3点式のため装着できなかった。シート幅感はドラゴンフライのそれに近い。
敷きやすさ | 装着不可 |
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知る人ぞ知るエロディ。ベビーカー界のピチカートファイブ。こちらも肩と腰ベルト一体型の3点式のため装着できなかった。シート幅感はドラゴンフライのそれに近い。
今回検証に用いた『プッパプーポ』のベビーカークッション(天竺)は5点式固定ベルトを採用しているすべてのベビーカーに取り付けられた。
サイズ表記だけでは分からなかった幅感は、ピジョン ランフィにぴったりと覚えて欲しい。
それよりシート横幅が狭いベビーカーでは多少の折返しが端で見られるだろう。
横幅と長さのサイズ感はピジョン ランフィを売り場でチェック
そして、気になっていた3点式固定ベルトを採用しているベビーカーとの相性だが、こちらはお世辞にも良いとは言えない。
買ってから後悔するよりも5点式のベビーカーを選べる・選んだ人だけが検討するでいい。
残念ながら3点式を採用しているサイベックスのベビーカーには非推奨である。
3点式固定タイプ(特にサイベックス)のものには付けられない
最後は、ではどんな人に向いているか?
『プッパプーポ』のベビーカークッションの特長はハーネスよりも前側(つまり子どものもも裏からレッグレストにかけて)のサポートが手厚い商品だと感じた。
レッグレストを装備しているベビーカーはもちろん、簡易なベビーカーや三輪ベビーカーではレッグレストが構造的に省かれているものが多いがそういうものに付けるのも良いだろう。
もも裏サポートが深いのでレッグレストが無い・短いベビーカーにも良し
トータルで見て、価格も安いし互換性も高いので1枚持っておいて損はないだろう。
この手の商品はAmazonにも楽天市場のランキングでもあまた紹介されているが、『プッパプーポ』の商品は製品検査がしっかりしているので、そこを決め手に選ぶのも良いだろう。
私も様々なベビーカーアクセサリーを検証してきたが、Instagramの公式サイトではめっちゃキラキラしていた商品が「なにこれ、ちょっとシワシワなんですが、、」みたいな広告と実際が違う!という目には何度もあっている。
今回の検証で、少しでもそのリアルをお届けできていれば幸いだ。
今回は実機を用意できず検証できなかったベビーカーとの互換性についても今回の経験から互換性の予想をしておきたい。
これらについては後日の検証を予定している。
アクビィは5点式タイプ。シートの幅感、長さはピジョンのビングルの見た目を参考に。
スゴカルは5点式タイプ。シートの幅感、長さはアップリカのラクーナの見た目を参考に。
イージベルト解説:アカチャンホンポ(赤ちゃん本舗)の公式ネット通販 |スゴカルSwitch plus エッグショック ロッタ AS ジェンティーレグリージョ 2023年モデル
エアバギーは5点式タイプ。シートの幅感、長さはグレコのシティトレック GBの見た目を参考に。
YOYO2は5点式タイプ。シートの幅感、長さはピジョンのビングルの見た目を参考に。
スマバギは5点式タイプ。シートの幅感、長さはアップリカのラクーナの見た目を参考に。
これまでの選び方 購入相談室で依頼者ママさんから聞いてきた使用感と互換性に関する話から、現在のベビーカー業界では以下のベビーカーシートを抑えておけばまず間違いないでしょう。
どれを選ぶべきかは好みによります。
プッパプーポ | スモルビ | メラビー | |
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特長 | ロングユース | 立体構造 | ベルト穴レス |
サイズアウト | ベビーカー卒業まで | 1歳前後 (乳児期に特化) | 1歳前後 (乳児期に特化) |
互換性 | 5点式タイプ | 不明 | 不明 |
サイズ | 38×78cm (ワイド&ロング) | 32×70cm (乳児向けスリム) | 34×70cm (乳児向けスタンダード) |
価格 | 2,690円 | 3,094円 | 5,940円 |
よく見るとピロー一体型と取り外し可能なタイプで分かれていますね。
一体型は手間が省ける一方で、「長く使う」には向いていない印象。乳児期は便利だけど自分好みのヘッドサポートを付けたい人もいるからね。
シートのカバー率はプッパプーポ > スモルビ = メラビーとなるでしょう。
「長いからいい!」というわけでもなく、3つ折りタイプのコンパクトベビーカーならマットの巻き込みも少ないので全長が短い(特に座面フロント部分)ものを選ぶのが正解の場合もあります。
逆に国内メーカーとの互換性にこだわり、「レッグレスト部分のクッション性をもう少し足してあげたかった」と気にしていた人にはマット長が長めのプッパプーポはおすすめです。
公式ストアとして以下の4つのチャネルを確認しています。
ブランド | PUPPAPUPO プッパプーポ |
---|---|
商品番号 | 220541001 |
サイズ | 約38×78cm(マット) 約30×26cm(ヘッドクッション) |
素材 | クッション: 表生地 綿100% 中わた ポリエステル100% 裏生地 ポリエステル100% ヘッドクッション: がわ生地 綿100% 中わた ポリエステル100% |
対象 | 0ヶ月~ |
洗濯 | 洗濯機OK(洗濯ネットを使用) |
品質検査 | 第三者機関による製品検査・洗濯試験・生地検査を実施 |
製造 | 株式会社Amorlecrédit |
公式HP | https://puppapupo.com/collections/stroller_acc/products/220541001 |
国内メーカーとの互換性はやっぱり高かった。
でも意外だったのがバガブーのラインナップとの互換性の高さ。
特にバガブー バタフライはジャストサイズだったように思う。
公式商品は高いから、、とベビーカークッションの購入を見送っていた人にはぜひ試してみてもらいたい。
あとランフィにもおすすめです♪
ここまで読めたアナタは偉い!