この記事は購入相談実績100件以上、100台以上のベビーカーを押し比べた管理人パパがお届けしています。
【レビュー】ABCデザイン ゼフエアーの口コミ(メリット・デメリット)

質実剛健のドイツブランド
「うちの子大きめ・・・」を確信したら買う車
ABCデザインはドイツのベビーカーブランド。
発祥は1989年。工業デザインの趣向が凝らされた質実剛健な機能性が自慢のベビーカーを造っている。
一番の強みは重いが硬い(剛性の高い)、超合金系両対面式ベビーカーの人気モデル『Salsa(サルサ) 4』。
13kg近い重さはあれど、サスペンションも全輪装備&シート下カゴも大きく、すべてを預けられる安心感がある。
ドイツの成人の平均身長は日本人よりも約10cm高く、世界的に見てもオランダや北欧圏に次ぐ上位国。
彼らにとっての許容サイズの計り知れないさを知る。。
さて、そんなガッシリ系のベビーカーで人気のブランドから発売されたコンパクトサイズべビーカーが今回紹介する『ZEPHAIR(ゼフエアー)』になる。
- 一台目のベビーカーでは窮屈そうになった。しっかりした二台目を探している
- 身長が高いまたはハンドルをかなり高い位置で構えるのが好み
- 「アナタ少し変わってるよね~」は褒め言葉(ピンクゴールドが好き)
新生児から体重22kg(4歳)まで幅広くカバーしてくれるA型背面式ベビーカー。
剛性には間違いのないブランドだが決して軽々持てる重さではない。
走行性安定性を妥協しないブランドならではの使い方として、B型時期からのラフな利用に向いている
■ ABCデザイン ZEPHAIR(ゼフエアー)
発売日(国内) | 2021年3月23日 |
価格 | 49,500円(ダイヤモンドエディション) 44,000円(スポーツエディション) |
対象 | 新生児〜22kg(4歳頃) |
重量 | 6.8kg |
横幅 | 48cm |
ハンドル高 | 107cm |
リクライニング角度 | 110°~170°の間で3段階調節 |
サスペンション | 全輪 |
車輪サイズ | 全輪:6インチ(約15cm) |
付属品 | レインカバー |
公式サイト | https://abc-design.shop-pro.jp/ |
■ ダイヤモンド・エディション*
*今回レビューするモデル
■ スポーツ・エディション
ゼフエアーの特徴

- 三つ折りコンパクトタイプのA型背面式ベビーカー
- 重量は6.8kgと決して軽々といかないが長く使える高耐久モデル
- 全輪サスペンション搭載で細かな段差や石畳も楽々
- キャリーストラップ(肩ベルト)付きで持ち運びに便利
- 国内基準よりも厳しい欧州安全基準(EN1888 1/2 : 2018)に準拠


肩に掛けて運べることとレインカバーが最初から付属しているのはポイントが高いね。



隊長のお家に届いたので検証してみました!






































ゼフエアー 実機で走行レビュー
以下はYouTubeに掲載中のゼフエアー関連動画の中から実際の様子やデザインがよく分かるものをピックアップしたもの。



海外ではPINGというモデル名で販売されているのに日本で『ZEPHAIR』として売られているカラクリについて総輸入代理店さんに聞いてみた。「商標の関係」とのこと。
日本の成人女性の平均身長だとみぞおちあたりにハンドルがきます
ゼフエアーのライバル


改めてゼフエアーの価値から考えてみると『重くても、しっかり長く使える、A型背面式ベビーカー』になる。
すると競合として挙げられるのは以下のとおり。
すべて7kg前後である。
■ サイベックス イージーS2
■ ブリタックス・レーマー グラビティ2
■ Nuna TRVL(ヌナ トラベル)
国内での販売開始はイージーS2 → ゼフエアー → グラビティ2 → TRVLの順になる。



ブランド知名度はさておき、ゼフエアーが他と違うのはシートリクライニングが無段階調整式で使われる紐タイプではなく片手で操作できるレバー式を採用している点にある。この機能のおかげで背もたれの最高はカタログ値どおり110°あった。
ゼフエアーのデメリット


まず、「重くても走行性が高く、そして耐久性も間違いないなら良いよね。」は大前提としてある。
しかし私は以下の点が気になった。
- 幌の天井に子どもをのぞける窓がない(背面部に通気窓はあるが角度が悪く子どもの顔はのぞけない)
- 幌をMAX下げても低い日差しを遮れない(YOYOと同程度)
- 新生児を乗せるにはクッション性が足りない
つまりカタログで謳われている性能では新生児から乗せられるものの、乳児に特化したよちよちベビーカーではなく、見た目と同様にキレ味鋭い幼児期の後半にガシガシ攻めて使うタイプのベビーカー。
背が高い両親の子どもや、生まれてから平均身長・体重のラインを余裕で超え続けている「大きめの子ども」から大きくなってもまだまだベビーカーに乗りたい子どもなどに本領を発揮するタイプである。
赤ちゃんへのクッション・保護性能だけで比べられるのは苦手
管理人による最後の審判


ドイツ版のAmazon(Amazon.de)では両対面式ベビーカーの10位以内入りを度々果たしている人気ブランドも、日本での知名度はまだまだ低い。
何度か日本での販売も画策されては撤退を繰り返してきたようであるが、昔はヤナセ東京のショールーム(メルセデス・ベンツ)に展示されていたなど、ドイツの質実剛健イメージと繋がる古豪ブランドである。
そんなブランドが満を持して送り込んできたコンパクトサイズモデル。
確かに7kg近い重さは我々にとってまだまだ重く感じる。
しかしこの重量感に安心し、逆にしっくり来ると感じる人もいるかもしれない。
ちょうどバガブーのビー6(両対面式)が「持つと重いけど押したら楽!」を体験したばかりだ。
それと近いイメージの背面式ベビーカー。
癖のあるベビーカーではあるけれど、良い意味でバランスを取り次ぎていない個性的な一台。
似合う人を待っているだろう。



ちなみに大きめの子どもに対応している理由は、幌の天井が高い(頭がつかない)ことと、耐荷重性能(~22kg)を評価して。



ハンドル位置は、量販店で並ぶベビーカーのそれに定規をあてて「+3~5cm」をイメージしておくといいですよ!
良くも悪くも、選ばれし者のベビーカー
ゼフエアーはどこで買える?
総輸入代理店の株式会社ABCデザインに問い合わせてみました。
店舗での販売は関西と中京地区の一部百貨店とハロー赤ちゃんのみとのことです。
ネット通販は公式ストアと楽天市場で取り扱いがあるそうです。
■ ゼフエアー ダイヤモンド・エディション*
*今回レビューしたモデル
■ ゼフエアー スポーツ・エディション