2024年3月のタイプ別おすすめ 

ジュービー カブース ウルトラライトの後悔とおすすめポイント解説

【レビュー】ジュービー カブース ウルトラライトの口コミ(メリット・デメリット)
目次

米国生まれのタフな二人乗りベビーカー
日本人向けならこれが正解!

ジュービー(Joovy)はアメリカ生まれのベビー用品ブランドで、廉価ながらユーザーの要望の吸い上げからそれを製品開発に活かすサイクルが早く、フィードバックループが高速なイメージを持っている。

日本で知られているのは主に縦型の二人乗りベビーカー『カブース ウルトラライト』。
縦型ベビーカーの中では抜群に段差乗り越えに強く、タフな環境での利用が求められる米国ブランドらしい二人乗りだ。

カブースシリーズにはこのウルトラライトの他にも後発の『UL』や『RS』といったラインナップが存在するが、どれもハンドル高さが抜群に高く、日本人の成人平均身長だとかなり押しづらくなってしまう。

私がこのベビーカーを評価するのは、日本人にとってこのモデルがJoovy カブースブランドを選ぶにあたってハンドル高がギリギリだと思うから。ここは意外にデカい。

こちらのモデルでハンドル高は106.68cm(42インチ)。
ULで107.95cm(12kg)!
RSだと117cm(13.69kg)!!

まさか!である。

日本人だと、成人男性でみぞおちから上辺り。
成人女性だとバストトップぐらいまで来るだろう。

そんなの押しにくいわ!

ということは、実機でも検証済みなので詳しくは以下を御覧いただきたい。

しかし、この先を読み進める価値のある方は

  • 年子または年の離れた兄弟がいて二人連れの外出が不安!
  • 人混みの中や公共交通機関の利用よりも近所の公園など自宅周辺を安全に(二人)移動させたい
  • 直線道路が長い田舎道を米作りにはげむオットー(祖父)とオッカー(祖母)のために子連れでお弁当を持っていきたい

のいずれかだけである。

カブース ウルトラライトの価値を一言で表すと

人混みを避けるのは苦手だが、直進なら任せとけ!
段差も楽々パワフルに越えていく。
二人を乗せてぐんぐん進むぞ!

目的地まで徒歩が長く、上の子の体力が心配な時のための保険(ただし公共交通期間には激弱)

それでは、ちょっと詳しく見ていこうか。

カブース ウルトラライトの基本スペック

ジュービー カブース ウルトラライト
発売時期2017年6月29日
価格51,480円
ブランドジュービー(米国)
タイプ縦型二人乗りベビーカー(背面式)
対象年齢前席:3ヶ月から約20kgまで
後席:2歳半から約20kgまで
サイズ
幅×奥行×高さ
展開時:55×96×106.68cm
折畳時:55×25.4×115cm
重量10.9kg(フル装備時)
荷物容量耐荷重最大約2kg(5 lbs)まで
ハンドル高106.68cm(42インチ)
座面高40cm
リクライニング97°- 124°- 148°の3段階
レッグレストあり(2段階)
バンパーバーあり(スナックトレイ兼用)
車輪サイズ前輪:約18 cm(7インチ)
後輪:約20 cm(8インチ)
サスペンション全輪
カラーターコイズ

レッド

ブラック

チャコール

シトロン
付属スナックトレイ

ペアレントオーガナイザー
カーシートアダプター
オプションレインカバー

リアシート
トラベルシステム可(対応機種一覧
取得安全基準生産物賠償責任保険ASTM
保証期間本国では2年間保証
※販売店に要確認!
公式HPhttps://joovy.com/caboose-ultralight-graphite/

■ 本体

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■ オプション

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リアシートを購入して装着すれば後席はスタンドアップではなく、前向き座りも可能になる。

管理人パパ

相当に年の差のある兄弟以外はリアシートを装着するのがこのモデルの場合は正解。

カブース ウルトラライトはどこで買える?

カブース ウルトラライトのシートを最大限倒した場合は148度

残念ながらJoovyは国内に代理店を立てていないが正規販売店にて公式に取り扱いがある。

国内における正規販売店は大阪八尾市に本拠を構える「あずはーと(AS-Heart)」。
Joovyの他にも同じく米国ブランドのKolcraft(コルクラフト)といった二人乗りに強いお店を楽天市場に構えている。

しかし、保証期間が商品紹介ページに明記されていなかった。
輸入商品でもあるから事前に販売店に聞いてからの購入がいいだろう。

カブース ウルトラライトの実機レビュー

カブース ウルトラライトのおもちゃ感が凄い
どうおしゃれに見せようとしてもキャンプ感が漂う
カブース ウルトラライトの後席はしっかり幅も奥行きもある
後席のフットボードの広さはしっかりあって安心
タイヤは前輪ダブルタイヤ、後輪シングルだが
カブース ウルトラライトの車輪はピンで止まっている
タイヤの装着は簡易にピンでとまっている
グラつきなどはないが耐久性はそこそこまでの期待で
カブース ウルトラライトはスナックトレーが付属している
スナックトレイが最初から付属
長い道中はモグモグで静かにしてもらおうって魂胆か(笑)
カブース ウルトラライトのシート頭上空間はしっかりある
シート幅は50cm程度と広め
生後3ヶ月から使うなら別途インレイを用意してあげたい
カブース ウルトラライトの幌は可動式で調整が効く
シートはしっかりと起こすことができる
カブース ウルトラライトのバックレストはサイベックスのイージーS2並で合格点
変則的な5点式ベルト
背もたれの長さはリベル程度と考えればいい
カブース ウルトラライトのリクライニング角度はMAXで148°で生後3ヶ月から利用可能
リクライニングの最大角度は148°
カブース ウルトラライトのシートを最大限倒した場合は148度
チャイルドシートとほぼ同じ角度
これが安全と快適を両立する角度だそうだ

カブース ウルトラライトの走行レビュー(動画)

すべての動画はこちら

カブース ウルトラライトのデメリット(買う前に注意)

実際に購入して(中古)、走らせて分かったデメリットが以下の3つ。

ハンドル位置はだいぶ高め

ハンドルの高さは106cmを超える。しかもスクエア(角型)なのでまるでイケアのカートを押しているかのよう。転がるような滑らかさはないが胸元で押すので力を入れやすく、車輪も大きいので段差を物ともしない力強さがある。平均身長を下回る小柄な方には期待されてもおすすめしない。

操舵性は低い

米国生まれでタフな段差にも強いものの細かな舵取りは苦手。そりゃそうだ。なにせ縦に2つシートを並べているのだからホイールベースだって長くなる(全長)。人が密集するエリアでのお出かけでは歩行者を避けるのがストレスになるだろう。のんびりいける場所で限定した使い方が求められる。

折りたたんでも自立しない(しかもデカい)

折りたたみ後の高さは約115cm。しかも自立しないので壁に立てかけるか平置きするしかない。お出かけ先の駐車シーンを既に知ったる経産婦さん向けだからまぁこれでもいいのかもしれないが注意が必要。車のトランクに積み込むならその横幅にも注意されたし。

別売りのリアシートがセットになったモデルが『Caboose Too(~も) Ultralight』である
国内でこのセットモデルは未発売だが別々に揃えても↑と同じ

カブース ウルトラライトのメリット(ここが買い!のポイント)

  • 段差に強い(走破性が高い)
  • 後席はリアシート装着で前席と同じく生後3ヶ月(首すわり頃)から使える
  • ハンドルに装着できるオーガナイザーが付属しており小物入れやドリンクホルダーとして機能。長旅も安心
管理人パパ

よくさ、遊園地に園内を一周する「パークトレイン」が運行されていたりするやろ?

RISU

はい!たまに住宅展示場にもあったりしますね。

管理人パパ

ようするにアレや。

RISU

と言いますと?

管理人パパ

立たずに、降りずに乗っていてくださいね。道中で細かく乗降車せずに、危険な場所、浮気な場所でもそそくさと通り過ぎて目的地まで一直線に「お駕籠がとおる!」でキメたい親の奇跡のツールという。

RISU

でも隊長が冒頭に書いていたように公園への遠征でも使いたいですよね。

管理人パパ

それもあり。リアシートに子どもを座らせるとシート下カゴは実質機能しなくなる。しかし前に乗せている二人分の体重もあるので荷物はカラビナ式のベビーカーフック(↓のような)を活用すればいろいろ運べるよ。

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RISU

とにかく二人連れの道中をぐるっと安全に移動するためのお助けカーですね!

管理人パパ

お助けカーでコップンカー

RISU

寒っ!大寒波か!!
隊長、昔ちょっとタイに住んでいたことがあるからって、タイ語でちょいちょいアピールするのやめてくださいよ。
ブログてきと~か(笑)

カブース ウルトラライトのライバル

[カトージ] 2-Seater
[カトージ] 2-Seater
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一見して「似すぎている!」が話題のカトージ オリジナルベビーカーの『2-Seater(ツーシーター)』がある。
カブース ウルトラライトの後発なだけに「自立機能」や「軽い(Joovyよりは程度の8.3kg)」のメリットこそあれど、

  • 後席は後ろ向き姿勢のみでJoovyのようなリアシートオプションが用意されていない(生後12ヶ月からの利用)
  • 全長104cmはJoovy(96cm)と較べても長く、操舵性がさらに心配

私がベビーカーの購入相談でよく聞く「持っていたけど売りました。」の声の原因は、大手ECサイトでのユーザー評価の☆3付近に多くある気がしている。(例:みんなのレビュー

個人的にはこれから(後発)が期待のモデルである。

その他のライバルとしては、二人乗りベビーカー全般を参照いただきたい。

カブース ウルトラライトはこんな人にぴったり

これを一言で表すのは難しい。

  • 移動の道中におちおち目立ってしまっては困る芸能人
  • 交通量の多い危険な道路の走行が避けられない場面で二人の子連れの安全な移動に頭を抱えていた人
  • 上の子がベビーカー大好きでまだまだ離れる様子が見られない中、生活ペースを相当に落としても構わない子付き合いに熱心な人
管理人パパ

いろんな事情で使っていい。けれど、

RISU

けれど?

管理人パパ

メインのベビーカーとして「コレ一台だけで大丈夫!」と断言はできない。あくまでもサブに構えたい大型車だから。

RISU

例えば、これとどんな組み合わせがありますか?

管理人パパ

上の子のベビーカー資産(ファースト)が残っているなら、セカンドとしてリベル(超コンパクトB型)程度があると便利だろうし、それが無いならバタフライ(全機能型B型)や国内の軽いA型をメインに考えたらいいね。

RISU

手軽なものと組み合わせて!ということですね~

選ぶなら、意識しよう、玄関サイズ

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余談:

カブースシリーズはこのウルトラライトの他にも後発の『UL』が国内でも販売されています。

「新発売!」の謳い文句をあまり過信しないでください。
たしかに機能アップグレード箇所はいくつかあります。

しかしその反面、以下の部分を改悪と見るレビューが海外では目立ちます。

  • ハンドルがさらに高くなっている(+2cm程度)
  • 重量がさらに重くなってしまっている(+2kg程度)

体格の大きい米国人や欧米サイズの方なら良いかもしれませんが、この進化が日本人の使い勝手にフィットするようには思えません。洗練されたデザインは素敵だっただけに、今後の軽量・省サイズ化に期待!

その前に正規代理店が無いのがネックですが、この円安では日本進出のメリットもあまりないかな、、

このベビーカーの総合評価
3
  • 押しやすさ
    (3)
  • 機能性
    (3.5)
  • 携帯性
    (2)
  • デザイン
    (3)
  • 価格
    (3.5)

管理人による旬の買い方紹介

2024年3月現在の旬な買い方はズバリこれかなと思います。

新生児に最適(最高だけど高額)
都会的な暮らしに最適
  • ミオス → リベル/オルフェオ(4月発売見込み)に乗り換えまたはコヤと二台持ち
  • メリオ → リベル/オルフェオに乗り換え
郊外型の車中心生活に最適
  • リベル+ベビーシートでトラベルシステム
軽さ重視&バス利用に最適
  • 国内メーカーのベビーカー → リベル/オルフェオに乗り換え
乗り換えたいが第二子への引き継ぎに最適
  • いまならバタフライ

※二台持ちとせず乗り換えを基本としているのは、途中で一台目を売却して二台目の予算にあてることがコストとしても玄関スペースとしても節約になるためです。

他にも有名ブランド・無名ブランド、国外のみ販売の世界的ブランドもあるけれどこれが基本です。

  • 14万円(ファースト)→売却して7万円回収して→7万円のB形を買うことも
  • 7万円(ファースト)→売却して4万円回収して→3万円のB形を買うことも
  • 7万円かけてB形をA形仕様にして1台で済ませることも

いろいろ方法はあるけれど、お金の余裕や投資に対する考え方・合理性、そして子どもと叶えたい理想の生活などみんなそれぞれ微妙に違うから、コレが正解!っていうのを本を読んだり限られた店舗をめぐって探しきるのは至難の技。

「高い買い物なのに何回も失敗したら数万円の損じゃ効かないかも??」で不安な人にはママ友コミュニティが一番かもしれないけれど、人付き合いが難しかったり、初子ならそもそも必要なタイミングでコミュニティに参加できていない場合も多いから大変なんよね。

私は私でできることをやっていきます。

基本はトータル7万円で卒業するのが理想

どれか一台だけと言われればコレ👇
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2023年のベスト評価

管理人について

管理人パパのアバター 管理人パパ ベビーカージャーナリスト

東京ベビーカーとは、2012年7月にめでたく第一子(2015年11月に第二子、2020年9月に第三子)を授かった40代パパが息抜きでたまに本気出して書く、パパ目線でのモノ選びを中心に紹介するブログ。国内・海外のベビーカーを100台以上押し比べた実績が評価されて、晋遊舎から出版の『ベビー用品完全ガイド』をはじめメディア出演多数。
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