この記事は購入相談実績100件以上、100台以上のベビーカーを押し比べた管理人パパがお届けしています。
【レビュー】ジュービー カブース ウルトラライトの口コミ(メリット・デメリット)

米国生まれのタフな二人乗りベビーカー
日本人向けならこれが正解!
ジュービー(Joovy)はアメリカ生まれのベビー用品ブランドで、廉価ながらユーザーの要望の吸い上げからそれを製品開発に活かすサイクルが早く、フィードバックループが高速なイメージを持っている。
日本で知られているのは主に縦型の二人乗りベビーカー『カブース ウルトラライト』。
縦型ベビーカーの中では抜群に段差乗り越えに強く、タフな環境での利用が求められる米国ブランドらしい二人乗りだ。
カブースシリーズにはこのウルトラライトの他にも後発の『UL』や『RS』といったラインナップが存在するが、どれもハンドル高さが抜群に高く、日本人の成人平均身長だとかなり押しづらくなってしまう。
私がこのベビーカーを評価するのは、日本人にとってこのモデルがJoovy カブースブランドを選ぶにあたってハンドル高がギリギリだと思うから。ここは意外にデカい。
こちらのモデルでハンドル高は106.68cm(42インチ)。
ULで107.95cm(12kg)!
RSだと117cm(13.69kg)!!
まさか!である。
日本人だと、成人男性でみぞおちから上辺り。
成人女性だとバストトップぐらいまで来るだろう。
そんなの押しにくいわ!
ということは、実機でも検証済みなので詳しくは以下を御覧いただきたい。
しかし、この先を読み進める価値のある方は
- 年子または年の離れた兄弟がいて二人連れの外出が不安!
- 人混みの中や公共交通機関の利用よりも近所の公園など自宅周辺を安全に(二人)移動させたい
- 直線道路が長い田舎道を米作りにはげむオットー(祖父)とオッカー(祖母)のために子連れでお弁当を持っていきたい
のいずれかだけである。
カブース ウルトラライトの価値を一言で表すと
人混みを避けるのは苦手だが、直進なら任せとけ!
段差も楽々パワフルに越えていく。
二人を乗せてぐんぐん進むぞ!
目的地まで徒歩が長く、上の子の体力が心配な時のための保険(ただし公共交通期間には激弱)
それでは、ちょっと詳しく見ていこうか。
カブース ウルトラライトの基本スペック

発売時期 | 2017年6月29日 |
価格 | $319.99(Amazon.com*) *個人輸入でおおよそ70,853円 |
ブランド | ジュービー(米国) |
タイプ | 縦型二人乗りベビーカー(背面式) |
対象年齢 | 前席:3ヶ月から約20kgまで 後席:2歳半から約20kgまで |
サイズ 幅×奥行×高さ | 展開時:55×96×106.68cm 折畳時:55×25.4×115cm |
重量 | 10.9kg(フル装備時) |
荷物容量 | 耐荷重最大約2kg(5 lbs)まで |
ハンドル高 | 106.68cm(42インチ) |
リクライニング | 97°- 124°- 148°の3段階 |
レッグレスト | あり(2段階) |
バンパーバー | あり(スナックトレイ付属) |
車輪サイズ | 前輪:約18 cm(7インチ) 後輪:約20 cm(8インチ) |
サスペンション | 全輪 |
カラー | ターコイズ レッド ブラック チャコール シトロン |
付属 | スナックトレイ ペアレントオーガナイザー カーシートアダプター |
トラベルシステム | 可(対応機種一覧) |
取得安全基準 | 生産物賠償責任保険ASTM |
保証期間 | 本国では2年間保証 |
公式HP | https://joovy.com/caboose-ultralight-graphite/ |
カブース ウルトラライトはどこで買える?

残念ながらJoovyは国内に代理店を立てていないが正規販売店にて公式に取り扱いがある。
国内における正規販売店は大阪八尾市に本拠を構える「あずはーと(AS-Heart)」。
Joovyの他にも同じく米国ブランドのKolcraft(コルクラフト)といった二人乗りに強いお店を楽天市場に構えている。
別途オプションのリアシートを購入して装着すれば後席はスタンドアップではなく、前向き座りも可能になる。
相当に年の差のある兄弟以外はリアシートを装着するのがこのモデルの場合は正解。
カブース ウルトラライトの実機レビュー


タイヤは前輪ダブルタイヤ、後輪シングルだが

グラつきなどはないが耐久性はそこそこまでの期待で

長い道中はモグモグで静かにしてもらおうって魂胆か(笑)

生後3ヶ月から使うなら別途インレイを用意してあげたい


背もたれの長さはリベル程度と考えればいい


これが安全と快適を両立する角度だそうだ
カブース ウルトラライトの走行レビュー(動画)
カブース ウルトラライトのデメリット(買う前に注意)
実際に購入して(中古)、走らせて分かったデメリットが以下の3つ。
- ハンドル位置はだいぶ高め
-
ハンドルの高さは106cmを超える。しかもスクエア(角型)なのでまるでイケアのカートを押しているかのよう。転がるような滑らかさはないが胸元で押すので力を入れやすく、車輪も大きいので段差を物ともしない力強さがある。平均身長を下回る小柄な方には期待されてもおすすめしない。
- 操舵性は低い
-
米国生まれでタフな段差にも強いものの細かな舵取りは苦手。そりゃそうだ。なにせ縦に2つシートを並べているのだからホイールベースだって長くなる(全長)。人が密集するエリアでのお出かけでは歩行者を避けるのがストレスになるだろう。のんびりいける場所で限定した使い方が求められる。
- 折りたたんでも自立しない(しかもデカい)
-
折りたたみ後の高さは約115cm。しかも自立しないので壁に立てかけるか平置きするしかない。お出かけ先の駐車シーンを既に知ったる経産婦さん向けだからまぁこれでもいいのかもしれないが注意が必要。車のトランクに積み込むならその横幅にも注意されたし。
国内でこのセットモデルは未発売だが別々に揃えても↑と同じ
カブース ウルトラライトのメリット(ここが買い!のポイント)
- 段差に強い(走破性が高い)
- 後席はリアシート装着で前席と同じく生後3ヶ月(首すわり頃)から使える
- ハンドルに装着できるオーガナイザーが付属しており小物入れやドリンクホルダーとして機能。長旅も安心

よくさ、遊園地に園内を一周する「パークトレイン」が運行されていたりするやろ?



はい!たまに住宅展示場にもあったりしますね。



ようするにアレや。



と言いますと?



立たずに、降りずに乗っていてくださいね。道中で細かく乗降車せずに、危険な場所、浮気な場所でもそそくさと通り過ぎて目的地まで一直線に「お駕籠がとおる!」でキメたい親の奇跡のツールという。



でも隊長が冒頭に書いていたように公園への遠征でも使いたいですよね。



それもあり。リアシートに子どもを座らせるとシート下カゴは実質機能しなくなる。しかし前に乗せている二人分の体重もあるので荷物はカラビナ式のベビーカーフック(↓のような)を活用すればいろいろ運べるよ。





とにかく二人連れの道中をぐるっと安全に移動するためのお助けカーですね!



お助けカーでコップンカー!



寒っ!大寒波か!!
隊長、昔ちょっとタイに住んでいたことがあるからって、タイ語でちょいちょいアピールするのやめてくださいよ。
ブログてきと~か(笑)
カブース ウルトラライトのライバル
![[カトージ] 2-Seater](https://tokyo-babycar.com/wp-content/uploads/stroller-IMG_9431_r1200.jpg)
![[カトージ] 2-Seater](https://tokyo-babycar.com/wp-content/uploads/stroller-IMG_9431_r1200.jpg)
一見して「似すぎている!」が話題のカトージ オリジナルベビーカーの『2-Seater(ツーシーター)』がある。
カブース ウルトラライトの後発なだけに「自立機能」や「軽い(Joovyよりは程度の8.3kg)」のメリットこそあれど、
- 後席は後ろ向き姿勢のみでJoovyのようなリアシートオプションが用意されていない(生後12ヶ月からの利用)
- 全長104cmはJoovy(96cm)と較べても長く、操舵性がさらに心配
私がベビーカーの購入相談でよく聞く「持っていたけど売りました。」の声の原因は、大手ECサイトでのユーザー評価の☆3付近に多くある気がしている。(例:みんなのレビュー)
個人的にはこれから(後発)が期待のモデルである。
その他のライバルとしては、二人乗りベビーカー全般を参照いただきたい。




カブース ウルトラライトはこんな人にぴったり
これを一言で表すのは難しい。
- 移動の道中におちおち目立ってしまっては困る芸能人
- 交通量の多い危険な道路の走行が避けられない場面で二人の子連れの安全な移動に頭を抱えていた人
- 上の子がベビーカー大好きでまだまだ離れる様子が見られない中、生活ペースを相当に落としても構わない子付き合いに熱心な人



いろんな事情で使っていい。けれど、



けれど?



メインのベビーカーとして「コレ一台だけで大丈夫!」と断言はできない。あくまでもサブに構えたい大型車だから。



例えば、これとどんな組み合わせがありますか?



手軽なものと組み合わせて!ということですね~
選ぶなら、意識しよう、玄関サイズ
余談:
カブースシリーズはこのウルトラライトの他にも後発の『UL』が国内でも販売されています。
「新発売!」の謳い文句をあまり過信しないでください。
たしかに機能アップグレード箇所はいくつかあります。
しかしその反面、以下の部分を改悪と見るレビューが海外では目立ちます。
- ハンドルがさらに高くなっている(+2cm程度)
- 重量がさらに重くなってしまっている(+2kg程度)
体格の大きい米国人や欧米サイズの方なら良いかもしれませんが、この進化が日本人の使い勝手にフィットするようには思えません。洗練されたデザインは素敵だっただけに、今後の軽量・省サイズ化に期待!
その前に正規代理店が無いのがネックですが、この円安では日本進出のメリットもあまりないかな、、