バガブー バタフライ2で「後悔」する人・しない人

「バタフライ2、気になっているけど、買って後悔しないかな」。
この記事を開いたあなたは、たぶんもう8割がた買う気ですね、、
最後の2割、つまり「悪い話も全部知ってから決めたい」という気持ちに、正直に応えます。
私はこれまで800台を超えるベビーカーを実際に押し、350件を超える購入相談に答えてきました。そして先に種明かしをすると、相談者が最終的に選んだ結果でいちばん多いのが、バタフライ系です。
だからこそ、良い話は世の中にあふれている。
ここでは逆に、相談の場で実際に聞いた「正直しんどい」を全部並べます。
結論:「買って後悔した」という人を、私はまだ見ていません

先に結論から。350件の相談のあとを追ってきて、「バタフライ2を買って後悔した」という声を、私はまだ聞いたことがありません。
ただし、です。「ここは正直しんどい」という声なら、はっきりあります。
そして店頭で迷って、買わない判断をした方が正解だったケースもあります。
つまりこの記事で確かめるべきは、「バタフライ2が良いか悪いか」ではなく、あなたが“しんどい側”の条件に当てはまるかどうか。
順番に見ていきましょう。
実際に聞いた「正直しんどい」を、全部
① やっぱり、重い

いちばん多い声はこれです。重い。本体7.3kg。7kg超は、成人女性が片手でひょいと持ち運べる重量感ではありません。
肩がけストラップを使っても、やっぱり重いものは重い。
売り場で持ち上げると、確かにずっしりきます。ここで多くの方が不安になる。
でも、ちょっと待ってください。
考えてほしいのは、あなたの生活動線に「持ち上げる場面」が実際どれだけあるかです。
車移動がほとんど、都会でエレベーター環境が整っている、道路に接した高低差のない戸建て住まい。
そういう暮らしなら、持ち上げる場面はそもそも少ない。
だとすれば、走行性の高さで毎日気持ちよく押し続けられて、子どもが快適に過ごせるメリットのほうが、ずっと大きくなります。
重さは「事実」ですが、しんどいかどうかは「あなたの動線」が決めます。
② 「背もたれが起きない」という声。実は、誤解です

「シートリクライニングがもう少し起きてくれたら。子どもが上体を起こして座りたがるのに」という声も聞きます。
これ、じつはリクライニング調整ベルトを最大まで引っ張りきれていないのが原因であることがほとんどです。
あのベルト、思った以上に強く締められます!ぐっと締めれば、背もたれはちゃんと起きる。
意外なほど知られていません。
もし店頭で「起きないな」と感じたら、ベルトを強めに引いてみてください。
印象が変わるはずです。
③ 高くなりすぎた

これは、擁護できませんね。
初代バタフライは2022年の発売当初、60,500円(税込)でした。それが同年11月に65,340円へ、その後74,250円へと段階的に上がっていきます(この変遷は発売当時の速報記事からずっと記録してきました)。
そしてバタフライ2も、79,200円から2026年6月2日の改定で83,600円(税込)に。
物価高騰と為替の影響とはいえ、4年で2万円以上の値上がりです。
私はかねて「ベビーカーは、乗り継ぎでも一台卒業でも、総額7万円で卒業を目指せるといい」とお話ししてきました。
バタフライ2は、本体だけでその線を超えてしまった、、
しかも、です。
バンパーバーは別売り。
レインカバーも、バタフライ2から別売りになりました。
本体シートの汚れ防止にデュアルコンフォートシートライナー(公式)まで揃えると、10万円近い買い物になります。
本来のバガブーというブランドの格はここにあった、と言えばそれまでですが、「手が届く最高峰」だった初代の立ち位置からは、遠くなりました。
ここは覚悟のいる数字です。
④ バギーボードでの二人乗りは、期待しすぎないほうがいい
上の子用にコンフォートホイールボード(純正バギーボード)を付けて1.5人用として使う。
この使い方自体は私も勧めることがあります。
ただ、相談の追跡で聞こえてくるのは、「期待していたほどには役に立たなかった」という声。
上の子が思ったより乗ってくれない、そして大人は押しづらくなる。
ボードでの二人乗りを購入の決め手にするのは、やめておいたほうがいい。
あくまで補助輪くらいに考えてください。
800台押してきた私が「ここだけは負ける」と思う場面
正直に言います。
長い階段、これひとつだけです。
以上。
20数段、つまり1階ぶんの高低差なら、頑張れる範囲です。
でも2階以上、50段を超える階段が毎日の動線にあるなら、7.3kgは不利になりすぎる。
この生活の人には、私はバタフライ2を勧めません(代わりの候補はこの後で)。
逆に言えば、階段のない暮らしでバタフライ2に走行性で勝てる同クラス機を私はまだ見つけられていません。
管理人パパフェイム キャビンは惜しいけどね
分かれ目は「両対面式への憧れ」を手放せるか
後悔とまではいかなくても、満足度がはっきり分かれるポイントがあります。
世の中には「第一子のファーストベビーカーは両対面式で!」というイメージへの憧れが、根強くあります。
赤ちゃんの顔を見ながら押したい。その気持ちは自然です。
でも、最初の一手から背面式という選択肢を想像できるか。
軽快に動ける毎日こそが、育児ライフの門出をともに歩むパートナーとしてとくに都会では有利に働くのだという視点を、憧れより先に持てた人が、あとになって「買ってよかった」と言っています。
対面で見守れる期間は、実はとても短い。
そこにどこまでの価格と重さを払うか、一度立ち止まって考える価値があります。
店頭で見かける「やめておいたほうがいい」サイン
私が売り場で見てきた、正直なサインをお伝えします。
- 身長150cm以下で、華奢な方。持ち上げる場面で本体重量が体のバランスに響きます。ただし例外があって、小柄でも体育会系、元アスリートで体力に素養のある方なら大丈夫です。
- ハンドルが海外仕様の高さ(103.5cm固定)なので、押しやすさのボディバランスとしては160cm以上が望ましい。
- 下肢や股関節に障害や麻痺のある方。本体の重さが、ご自身の自立のバランスに影響しそうなら、無理をしないでください(軽さを最優先すべき条件です)。
迷い方にもサインがあります。
売り場では、価格より「重さで大丈夫かな」と心配する人のほうが多い。
その心配が「毎日の実際の場面」から来ているなら真剣に検討すべきですが、「持った瞬間のずっしり感」だけから来ているなら、①で書いたとおり、動線を数えてからでも遅くありません。
後悔しないかの最終チェック(3問)
- 毎日の動線に、50段を超える階段はありますか? あるなら、やめておきましょう。
- 持ち上げる場面は、1日に何回ありますか? ほぼゼロなら、重さの心配は手放して大丈夫!
- 総額10万円弱の覚悟はありますか? 本体+バンパーバー+レインカバーで見積もってください。
「後悔しそう」なあなたへの代替案
3問で引っかかった方には、正直に別の一台を挙げます。
- 毎日階段・とにかく軽く → ジョイー ツーリスト(5.9kg)。フラット近くまで倒せる背面式で、乳児期には必要十分。将来リベルへ乗り換える2台構成なら、総額でも賢い。
- セカンド機・身軽さ最優先 → サイベックス リベル(6.3kg・折りたたみ極小)。
- 夫婦とも175cm超・長く使う → バガブー ビー6(ハンドル可変91〜109cm)。バタフライ2の固定103.5cmが低く感じる方向け。
このあたりの「条件で最高の一台が入れ替わる」考え方は、完全ガイドのChapter 7で、実際の相談ケースごと全部見せています。
最後に。友人に「後悔しない?」と聞かれたら、私はこう返します
重さに、確かに課題はある。
ただ、ベビーカーというのはトレードオフの塊で、望む機能のいくつかを諦めなければいけないモデルが多い中、バタフライ2は7kg台の重量以外は、高いレベルで機能的な快適を約束してくれる。だから、そこに覚悟を持てるか次第だよ。
重さの課題を、迂回ルートやルート検索アプリの工夫でスマートに解決していける覚悟が持てるなら、最高だ。
きっと、他を選ぶより後悔しないはずだよ!
そう答えます。
あとは、あなたの番です。
