ベビーカージャーナリストがベビーカーのよくある質問に答えていくよ

世間で探されているベビーカーのあんな質問・こんな質問を目ざとく見つけて勝手に答えるコーナー。
300台以上押し比べて、実機で30台以上を屋外レビューしてきた管理人パパならどう答えるか?に興味のあるロジック派のすべてへ。
- ベビーカーを選ぶ際に重視するポイントは?
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なんだろね(笑)人によっていろいろあっていいと思うけれど、まずは「玄関に入らないと意味がない」ですよね。そこが選べるサイズ感の限界を決めてくれます。そして、メインで押す人の身長。どんな機能があってもサイズの合わない自転車は漕ぎづらいものです。小さな無理が毎日の肩こりにつながらないように、適切なサイズのものを選びましょう。あとは普段どういうことをしたいか?電車やバスなど公共交通機関」の利用が多いなら手軽な操作(開閉も)は肝だし、「いっぱいお散歩したい!公園遊びもたくさんしたい!」なら多少重くても走破性(店舗での検証方法はこちら)を重視することをおすすめしたい。だけど、「自分は何を重視したい人なのか??」買い物なじみのないベビーカージャンルでそれを決められるロジックを見出すのって難しい。だから、半AIによる手頃な問診サービスや私が直接回答するメール相談室を設けているのです。つまり、何を重視すればいいか?は身近か、身近に感じる誰か先輩に聞くのがポイントってことです。
- ベビーカーで1番高級なのは?
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これは一般発売モデルと限定・特別仕様モデルを分けて答えなければいけませんね。前者では『バガブー FOX 5 リニュー』、後者ではファッションブランドやカーブランドの賑やかし限定モデルが挙げられるでしょう。ファッションカテゴリーではDior、FENDI、GUCCI、A BATHING APE®︎とのコラボ商品が、カーブランドカテゴリーではMerceses、Ferrari、BMW、Audi、Lamborghiniとのコラボ商品が有名なところ。どれもお財布に70万円ぐらい入っていれば手の届く商品ですが、そのベースとなっている車体はどれも市販されている15万円程度の一般モデルになります。数量限定の特別仕様であることのプレミアム価格が乗っているだけという考え方もできますが、敢えてそれを受け入れ、自分らしさを追求する人がいても楽しいでしょうね。
- ベビーカーを使うときに気をつけることは?
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いろいろな考え方がありますがここでは安全運転について言及してみましょう。最近人気のベビーカーフック。ハンドルに巻き付けて荷物を掛けられるアイテムです。ですが、それをサイドフレームに巻き付けるなどベビーカーの車幅を超えてまでジャラジャラと垂らしておくのは危険です。真横を通り過ぎる自転車やバイクなどの意外なものにひっかかって引きづられる可能性があるからです。皆さんシートベルト着用の意識は高いですが、このような便利グッズにはびこる危険性が盲点になりやすいので注意して使ってください。
- ベビーカーは何ヶ月まで使えますか?
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これが耐用年数という意味であるならばだいたい3~5年。何歳まで使うかという月齢ベースでの話であれば36ヶ月~48ヶ月の間ぐらいでしょうね。歩ける子であればおおよそ2歳半でほぼ使わなくなり、使う子は4歳過ぎまで使うものです。兄弟の関係にもよりますし(上の子が目の前を歩くのを追いかけて卒業が早まるケースも)、親の都合で年齢差の近い二人を手早く運びたいがために二人乗りで長く乗せ続けたい場合もありますから。だから一般的には3歳半ぐらいまで使うものだけれども状況によりけり。しかし4歳過ぎまで乗っていれば、もう体も大きく目立つので「(乗っていて/乗せていて)恥ずかしい」という空気感を感じることでしょう。とはいえ、丈夫なベビーカーはプレ・福祉バギーとして4歳・5歳の空白期間を埋めてくれるものですから、そういった利用もある世の中で恥ずかしがってばかりは損なのです。
- ベビーカーの寿命は何年ですか?
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3~5年と考えていいでしょう。メーカーごとに見ていくとアップリカは3年、コンビとピジョンは5年を謳っています。しかし、どこもメーカー保証が2年程度で切れてしまうので購入から2年経つ直前に、一度フルチェックしてガタツキや経年劣化による不具合等ないか確認しておきましょう。あればメーカー保証が使えますから。注意点としてはベビーカーを乗り継ぐ場合です。第一子から第二子へなど。ベビーカーの使い終わりは大体3歳~4歳にかけて。さらにもう一周となると国内メーカーの想定を超えていきます。次も考えての一台に賭けたいなら、剛性の高さで評判のモデルを選ぶのが賢明です。
- ベビーカーの人気ブランドランキングは?
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私がフェルミ推定してまとめた記事がある(2024年のモデル別売上高シート)。それでみると実際のランキングはこうなるべきだと考える。
1位:サイベックス(中国/ドイツ)
2位:アップリカ(米国/日本)
3位:コンビ(日本)
4位:エアバギー(日本)
5位:ピジョン(日本)
6位:バガブー(オランダ)
7位:ヌナ(オランダ)
8位:カトージ(日本)
9位:ジョイー(イギリス)
10位:ストッケ(ノルウェー/フランス)3位以降の順位はポロポロと入れ替わりがあるだろうけど、傾向として今は国内三大メーカー(コンビ、ピジョン、アップリカ<外資>)をサイベックスが追い抜いた形となっているはずだ。そりゃかぶるわ。
- 日本で1番売れているベビーカーは何ですか?
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売上ではなく販売台数でみるとサイベックス リベルでしょう。これはいまベビーカーのEC市場で飛ぶ鳥を落とす勢いのユーコンスカイの売上高から見ても明らか。年間数万台に及びます。補足ですがAmazonでべベビーカーのベストセラーを調査してもリベルが常時上位にランキングしています。昔と違って現在では国内メーカーの名だたる主力商品に差し替わって席巻しています。
- ベビーカーはA型とB型どちらを買ったほうがいいですか?
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これは人によります。どのタイミングで買うかによります。タイミングとはお子さんの月齢のことです。基本的には乳児期(1歳ぐらい)まではA形をおすすめします。A形ベビーカーのほうがシート角度のリクライニング要件が深く(150°以上倒せなければならない)、背骨の発達には良いと考えられているからです。世間では「腰すわりしたら(生後7ヶ月ぐらいで)B形でもOK」とはよく聞かれる話ですが、私の考えでは1歳半まではA形で、それ以降からB形が自然な乗り継ぎになるのではないかと考えています。とはいえ、B形ってコンパクトだったり、軽かったり、取り回しが楽で羨ましく感じる人も多いでしょう。第二子以降の子育てで「上の子を見ながら」手早くハンドリングして二人連れをコントロールしなくてはいけないという生活シーンにおいては、私は上記の基本を無視して、「子どもの安全優先で、背に腹変えられないところだから、いきなりB形でもいいんじゃない?(下の子はできるだけ抱っこ紐でつなぐ)」はよく言うことです。
- ベビーカーの平均購入金額はいくらですか?
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私がブログをはじめた12年前は5万円前後が主流でしたが、いまは7万円程度が主流でしょう。でもこれは都内や都会の話。実際は4万円前後でしょう。というのもベビーカーには先程挙げたようにA形(乳児期向け)とB形(幼児さんに最適)があるからで、それぞれの平均価格がA形は7万円前後、B形は2万円前後と大きく開きがあるためです。なので、カテゴリーを問わずにふわっとベビーカーの平均購入金額に安心すると足元すくわれます。初めて買う一台目なら目安は$500とおぼえておきましょう。ベビーカーの世界の製造工場は台湾・中国です。ドル決済が基本で、ここの為替変動の影響をモロに受けます。$1が100円時代(10年前)ならそれは5万円でした。そして今や$1は145円です。500✕145=72,500。ほらね。

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