エアラブ4を試して感じた3つのメリットと2つのデメリット解説
「辛口なレビューでゴメンな」
エアラブ4(2024年モデル)を試してきた。
DADWAY 南町田グランベリーパーク店でだ。
エアラブに関してはさんざんSNSで投稿を目にするし、広告が流れてくるからその存在自体は前から知っていた。
ただ、個人的にはあのデザインがどうも気に入らない。
送風ファンを格納しているベロリと垂れ下がったレッグレストは妙。
そして、無様にちょろちょろと伸びたケーブルの悪印象。
私のブログでは海外ブランドのデザイン性の高いベビーカーを取り上げることが多いので、その高いデザイン性を一枚で無効化(台無しに)するあの主張の強いシートが許せなかった。
だからこれまで取り上げなかった。
いやでも、もう観念したよ。
好かんなら好かんでちゃんと効果を見極めておかないと。
で確かめてきたってわけ。
広告みたいな商品説明はあえてしないよ。
なんて疑り深い!(笑)
大して涼しくもないだろ?
スイッチを入れてみると…
見た目は当初の印象と変わりなく、やっぱり主張の強いデザインよな。。
しかし肌触りはよく、これ単体でも通気性は高そうに感じる一枚だった(あとでそうでないと分かるが)。
丁寧にも販売員さんが「バッテリー持ってきましょうか?お試しいただけますよ♪」と言ってくださったので送風の具合を試すことができた。
スイッチオン!(強モード)
「ブーン」と「シャー」の間ぐらいの音がする。
ホワイトノイズ音に近くて、この音だけで寝入ってくれそう…
風量はというと、手を当てるとしっかりと風を感じることができる。
適当と感じた。
扇風機の弱ほどもないけれども、ベビーカーに取り付けられるようなハンディタイプの扇風機ほどの風を感じるレベル。
ミニ扇風機と言えども3,000円ほどするものが多いので、この時点でエアラブの購入価格(12,000円~)から1/4程度のモトが取れているのではないだろうか。(ミニ扇風機はこのようにも使える)
話を効果に戻そう。
バックレスト(背もたれ)頭頂部からレッグレスト(太もも裏)まで全体的にパンチングされた送風孔。
エアラブシートの背面は完全に塞がれており、表側からしか空気の出が無いように設計されているのでフラット&マイルドに各穴から風が吹き出てくる。
どうりで背中が蒸れないわけだ!
感じた3つのメリット
- サイズ感が絶妙(シートの横幅は完全に国内メーカーをターゲットにしており互換性は高いでしょう)
- 厚みと送風で背中が蒸れない(適度な厚みとマイルドな送風で蒸れを緩和する効果は高そう)
- クッション性が高い(シートの手触り感は良く、沈み込みすぎないで好印象)
極論コレ!
あとは他の方のブログをチェックしてください。
気付いた2つのデメリット
- メンテナンスが必要(洗えるがドライバーでネジを外して…/ファンにホコリが詰まるはず)
- 親の気配りが必要(猛暑の屋外から寒いくらいに涼しい店内・車内でスイッチを切り忘れると…)
意外な盲点。
上手く使える人と、「使えんわ!」という人がはっきりしそう。
子どもに関わる仕事についている人ほど慎重に向き合うでしょうね。
懸念点
- 保証期間が短い(動作保証は6ヶ月。次の夏は保証対象外)
- バッテリーが切れれば単体の通気性はない(シート背面は密閉されており空気を通しません。送風あっての通気性)
- きちんと取り付けないとずれ落ちてきそう(背面記事はポリエステルでサラサラしてるので横着できません)
- ファンが風を取り込めないベビーカーも(サイベックスのプリアムやレッグレストが長すぎるタイプで懸念)
- 通年で使えない?(送風タイプなので💦年中敷いていると変に見えるかも)
万能というわけではなさそうです。
上にも書きましたがシートの横幅は国内メーカーのどのベビーカーに取り付けても良さそうな印象でしたが、問題は長さ。ここがネックで頭頂部だけはみ出したり、三つ折りタイプのベビーカーを使っているならこのレッグレストの長さが悪さして折り畳めなくなったりしそう。
ここは実機で検証していないので他の方のブログやSNSで確認してから買うのがいいでしょうね。
メーカーや販売代理店がこのブログに気づいてサンプル品を送ってくれるならうちにあるバガブーやサイベックス、国内メーカーなど30台にもおよぶベビーカーでさんざん試してあげるけどね。
でもエアラブを紹介しているブログなんかには「どんなベビーカーにも取り付け可能」と書いてありましたけど?
それ、シンプルに嘘すぎるやろ💦「敷けると思うけど、折り畳めなくなるのは知りません」って感じなんでしょう。
【後悔しないために】サイズ感に注意
エアラブは2、3、4とバージョンごとにもモデルごとにもサイズ感が結構違っている。
ネットで「私が持っているベビーカーで使っている人いる~」と喜ぶのはモデルを見極めてからにしたい。
基本的に注意箇所は以下の3点。
横幅と縦幅について。
- 横幅に無理がないか?
- 背もたれの長さに無理はないか?
- シート下部を引きずらないか?
特にローシートタイプの背面式ではベビーカーのフットレスト(足置き場)付近にファンの開口部が来ることも多いので、雨や泥水の跳ね返りなどの防水面でも注意が必要だ。
エアラブ4(2024モデル) サイズ比較表
エアラブ4 | ドーナツ (エントリー) | ロリポップ (一般) | オレオ (最高級) |
---|---|---|---|
価格 | ¥11,800 | ¥13,800 | ¥19,800 |
横幅 | 33cm | 37.5cm | 35.5cm |
長さ | 95cm | 95cm | 97.5cm |
足元防水 |
エアラブ3(2023モデル) サイズ比較表
エアラブ3 | ドーナツ (エントリー) | ロリポップ (一般) | オレオ (最高級) |
---|---|---|---|
価格 | ¥10,800 | ¥13,400 | ¥16,800 |
横幅 | 33cm | 34cm | 35cm |
長さ | 95cm | 96cm | 92cm |
足元防水 |
→ エアラブ3はドーナッツのみ販売中
エアラブ2(2021モデル) サイズ比較表
エアラブ2 | ドーナツ (エントリー) | ロリポップ (一般) | オレオ (最高級) |
---|---|---|---|
価格 | ¥8,800 | ¥10,800 | ¥14,800 |
横幅 | 33cm | 35.5cm | 35cm |
長さ | 95cm | 94cm | 92cm |
足元防水 |
→ エアラブ 2は終売
買うならどれがオススメか?
公式通販サイトでは以下のとおり説明されていますが、
エアラブ4 | ドーナツ (エントリー) | ロリポップ (一般) | オレオ (最高級) |
---|---|---|---|
価格 | ¥11,800 | ¥13,800 | ¥19,800 |
サイズ (横幅×長さ) | 330×950mm | 375×950mm | 355×975mm |
エアホールの数 | 3ゾーン | 5ゾーン | 5ゾーン |
メッシュ生地 | |||
手洗いOK | |||
無線リモコン | |||
空気清浄機能 | |||
足元防水 | |||
冷感素材 | |||
生活防水 |
この表のなかで私が一番気になるのが「足元防水」です。
無線リモコンなんていらないけど、足元防水は必須なんじゃないかな?
だって、送風ファンを格納している部分はベビーカーに突き出るようにぶら下がっており、ベビーカーのレインカバーではカバーしきれなかったり、雨道に溜まった水の跳ね返りを浴びやすいだろうから。
濡れて故障・・・なんてことが怖い。
横幅は一番ロリポップが広くて、長さはオレオが一番で、、なにがなんだかもうわからず…
両者は上下左右に2cmの差。わずかといえばわずか。こうなるともう機能と価格で比較するしかない。まぁ、私なら防水性能は気にかけるが。
やっぱり口コミをチェックして使えているものを選ぶのが安心かもね。
まとめ
エアラブ4は通気性の良いベビーカーマットを3歩進化させて、2歩下がらせたような悩ましいが魅惑の商品
良いところもあるが、懸念材料の多い商品。
個人的には韓国ブランドということもあって「レイコップ」的な印象がどうもつきまとう。
売り方も似ているしね(良い意味で)。
暑くなり始める5月頃から使って、残暑の厳しい11月頃まで使えれば初年度は6ヶ月間使える。
毎日使えば1日あたり76円足らず(13800/180=76.66)。
効果から考えるとおそらくは1年目にして元はとれそう。
ただし、使いこなすにはモバイルバッテリーも気づかいも必要になる。
ただ単純に通気性の良いベビーカーマットを敷いておくだけならば(私はこれで十分だとも思うのだが)、洗濯以外なにを気にするでもなかった外出が、少しだけおっくうになるかもしれない。
子どもの快適の追求ばかりで、ママ・パパが大変になっていてはしょうがないので私としては「欲しいけど、合うかどうかは分からないからプレゼントでもらいたい類の商品」の域は出ていない。
ちなみにDADWAY店舗での購入ならば🎁包装してくれる(有料 400円)らしいので、夏生まれの子どもなら店舗で買って贈ってあげましょう。
お金に余裕があればあやかりたいアイテムではある。
確かに人気みたいだし、商品ページで「売り切れ」と見ると早く買わねば!と気がはやります。ですが世の中には枯渇マーケティングという手法もあり、私も間近に体験したことがあります。メーカーは束で造ると1商品あたりの原価が安くなります。販売実績のある後継商品だとロットも読みやすく、攻めた発注になっていることでしょう。つまり売り手としては大量に造ったので、早く売りさばかなければならない。しっかりと購入時期を見極めて、残っていたら「ご縁があった」と思いたいですね。
\ 商品が期待と異なった人のレビューも /
- ブランドサイト:https://shop.poled.co.jp/
- プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000084324.html
結局のところ、どうなんでしょうか…
お金が無駄になってもいい人のための「お助かりアイテム」だと思う。
サイベックスのベビーカー(ミオスやメリオ、リベルやオルフェオ)には確かに敷けるし、互換性があるように見える。けれどもそもそも本体自体に背面メッシュシート機構を備えるベビーカーだし、ここまで必要かは疑問。
イングリッシーナ クイッド2αではうまく付きません~(T_T)という声も聞いているからね。
けれどあまりにも暑すぎる猛暑日で且つ丸一日をかけた屋外イベントへの参加では役に立つアイテム。
使ってみて「あわない」と感じている人もいるようなので、これは「あったら嬉しい≒もらえたら嬉しい」ジャンルの商品であり、使い方としても汎用バギーボードと似ている。
余裕があればあやかりたい
一応、ライバル商品も紹介
他社からもファン付きクーラーマットが販売されている。
けれどこれだけSNSで「エララブ LOVE!」が聞こえているなかであえての変化球狙いはどうなん?って感じ。
その冒険が確信に変わるほど「他社で良かった~!」の声を私はまだ聞けていない。
で、そんな中でもあえて挙げたいライバルちゃんは電気を使わない自然はタイプのものになる。
それがエアバギーから今年リニューアル発売されたシーコアストローラーマットだ。
色は一色(グレー)のみ。
日本製の高機能生地が使われており、高い通気性と体圧分散効果により快適な寝心地をサポートしてくれる。
ここまで私が言いきれるのはなぜか?
それは、これの旧モデル(ネオ3Dハイブリッドストローラーマット CEOα)を第一子でのエアバギーで購入して使っていたからだ。
一見暑そうに見えるが真夏でも意外や意外!背中が汗で濡れていなかった。
「通気の層って大事やな~」
心からそう思った。
バッテリー駆動に頼らないならこういうものを選ぶべきだと私は思う。