運営者
執筆
- ベビーカージャーナリスト
プロ・ベビーカーレビュアー。ベビーカーを10年間で100台以上押し比べてきた体験談を紹介。年間100件の購入相談に応える。講談社や晋遊舎の記事監修など
見習い
- 初産の妻のためにベビーカーを勉強中♂
とあるリス園の出身。妻メーサが少し早めの里帰り出産で実家へ帰ったため時間ができたのでベビーカー調査に乗り出す。代官山を練り歩いていたところ隊長(管理人パパ)と出逢い、話を聞くうちに感銘を受けて弟子入り
アップリカのベビーカーラインナップに今年新しく追加された軽量両対面式A形ベビーカー『ルンルン』。
アップリカの両対面式と言えば、最上位機種の「オプティア」、安定人気の「ラクーナ」そして、軽量の「カルーン」のシリーズがそれぞれあるなかで、なぜわざわざ新モデルの投入が必要だったのか考察してみました。
■ アップリカ ルンルン
発売日 | 2021年4月 |
価格 | 55,000円 |
対象 | 生後1カ月~36カ月 (体重15kg以下) |
重量 | 4.9kg |
横幅 | 47 |
ハンドル高 | 101.6cm |
リクライニング | 115°~150° |
付属品 | ハンモック式ミニバスケット(ポーチ) |
公式サイト | https://www.aprica.jp/products/babycar/detail/reversible_lw/runrun/ |
■ アップリカ ルンルンコンパクト(ベビーザらス限定モデル)
発売日 | 2021年4月 |
価格 | オープン価格 |
対象 | 生後1カ月~36カ月 (体重15kg以下) |
重量 | 5.0kg |
横幅 | 47 |
ハンドル高 | 101.2cm |
リクライニング | 115°~150° |
付属品 | ハンモック式ミニバスケット(ポーチ) |
公式サイト | https://www.aprica.jp/products/babycar/detail/reversible_lw/runrun_compact_tru/ |
サイズや基本機能は同じで、上記の2点だけ異なります。
特別な機能・付属品の影響で市販価格も一般モデルと較べて9,000円ほど割高。
限定モデルのみ名前に「コンパクト」と付いているのは折りたたみ後ハンドルを畳んでさらに全高を抑えられるから。
これらの機能が必要かどうかは夫婦の身長差が20cm以上あるかどうかで決めたらいいけど、やっぱり一番の決め手はカラーだと思う。
オプティアの走行性の良さを目指しながら、カルーンに次ぐ軽量仕様で、しかも大容量の荷物カゴを搭載。
良いこと尽くめなバランスの良い一台です。
私がベビーザらスで試したモデルはルンルンコンパクトの方でしたが、背もたれを目一杯起こしてもやや緩い印象でした。
フロントバーがあるし、子どもが自発的に上体を起こして前の景色を楽しむには十分ですが、常に背中のサポートが垂直近く(椅子の背もたれのように)あると考えると肩透かしをくらいます。
しかし、こと乳児期(~1歳までや~1歳半)の育児には十分だし、総合的に見てプラスの方が多い。
ということで、
そんなモデルを求める声が、アップリカ利用者から挙がっていたのでしょう。
でもやっぱり一番は、
そんな荷物にまつわる課題を解決するために
「大型のシート下カゴ」+「(すぐに取り出したい小物は手前に収納できる)ミニバスケット」という結論に達したのでしょう。
結果として、リュックフリーなベビーカーは「家族が増えたママにも嬉しい実用的な一台」になっています。
いろいろ試してみた印象では、操舵感はなかなか良い。安定している。機能面も最新設計と言える。リクライニングはがっつり起こせるものではないが、すでに兄弟がいる家庭でセカンドベビーカーを持っているなら、いずれそれに切り替えるから問題ない。「乳児期の最高の幸せをアゲイン♪」のごとく、兄弟の荷物もたくさん運べてハンドル掛け・リュックいらずの大容量カゴはまさにママの肩の荷が下りるベビーカー。
ルンルンの価値は「荷物カゴが大きい(背の高い荷物を積める)」ことが一番。
ルンルンコンパクトのウリはさらに「夫婦の身長差をカバーするハンドル角度調整機能」があること。
ここに、軽量で、両対面式の条件が加わるとライバルは以下のとおりとなる。
この中ではグレコ シティ スターGBだけオート4輪機能のない両対面式ベビーカーになるが、圧倒的な価格優位性がある。
重さの違いは最大で800g程度。どれも6kgに満たないものなので重すぎるということは無い。
最後の決め手はやはりデザインの好みでしょうね。
走行性の高さはルンルン以上。しかしカゴ収容力ではルンルンに軍配
折りたたみ時にハンドルをルンルンと同様に曲げられるのは良い。サイズ感はルンルンの方が小ぶり
荷物カゴ容量はルンルンと同等かそれ以上。走行性も高い。重量は800gオーバーで折り畳みの簡単さならルンルン
ランフィの一段下のグレードながら多機能なコスパ商品。タイヤ直径が13.7cmとやや小ぶりで段差乗り越え性能ならルンルンが一枚上手
メッシュシート対応などもれなく最新機能が詰まったコスパ最強の両対面式。オート4輪に対応していないのが本当に残念。だから安いのだろうけど・・・
コンビが誇るエッグショックシートはたしかに優秀。タイヤも大きい。しかし、なぜかハンドルを左右に振るとフレームのきしみ音が気になってしまう。ユーザーの意見に耳を傾け過ぎて、機能過多な印象
「どこが正解なのか!?」を決めていくのは本当に難しいところ。ただ、私から一つ言えることは「第二子以降の子どものためにならばルンルン優位」。2歳までに乗り捨てる(その頃バギーなどセカンドベビーカーを利用する)ことも考えながら、上手に年子マネージメントを叶えていける可能性が高い。
アップリカには公式オンラインストアが無いので、Amazonや楽天市場といった大型のネット通販モールか、トイザらス・ベビーザらス(店舗・EC)で購入することができます。
■ ルンルン
■ ルンルン コンパクト
ルンルンを検討中の方の多くが、または選ぶべき方は「予算が5万円以内」と決まっている人だと思う。
そんな中、2021年11月下旬に突如価格改定のあったサイベックス メリオ アルミ(2021年モデル)も実売価格が5万円を切っており、「噂に聞くサイベックスも気になるが・・・」なところなはず。
でも、まぁ落ち着いて欲しい。
あなたが欲しいのは「誰もが羨むモノ」なのか、それとも「疲れ知らずの相棒」なのか。
ベビーとの快適なお出かけを夢見るならば、周りの意見に振り回され過ぎてもいけない。
特に、ここに挙げたベビーカーのほとんどはトイザらスに行けば押し較べられるものだ。(カルナスとシティスターだけは店舗に置かれているところが少ないので、走行性能を他の8割程度と見込んで比較すべし。私が試して実際そう感じた。)
定価が倍以上違うのだから、そりゃそうよ。
ランフィ、メリオ、スゴカルをルンルンと押し較べてくればいいでしょう。
けれど、「産後でバタバタしすぎてそんな時間も無いし、コロナ禍で外出はなるべく控えたい」と思っているなら、最後に一つアドバイス。
「Instagramを見なさい。」
それも、メーカー関係(アンバサダー?)の提灯投稿ではなくリアル感満載のものを参考にしてください。
なんで「ルンルン」だけ「ルンルンコンパクト」なんですか?
調べてみたら、このタグだけアップリカの商品名付けのバグなのか「めっちゃ犬の画像だらけ」になってたからな・・・(参考にならない)
SNS時代の商品名選定って大事ですね(笑)
以上。
すでにJeepバギーなどのセカンドを持っていて、兄弟のお古も古くなっているような人にはおすすめの一台でした。
ここがポイント
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