30台試した中での10位ではなく、300台試してきた中でのトップ10は他サイトとは大きく異なっているでしょう…
私だったらコレを買う!を忖度なくリストアップ
ベビーカーの主要メーカーは国内なら3社、海外なら5社といったところかな。
そのそれぞれのラインナップから、各種モデルが1~3年周期でリニューアルがかかるのがベビーカー業界。
全部で8社あるとして、各メーカーのラインナップが3モデルで構成されているとして、少なく見積もっても1ヶ月半に1台はリリースされていくわけだから、新発売モデルの影響を鑑みて市場の中でのベストを検証し直さなくてはいけない。
というわけで、最新の状況をまずはしっかり知っておいてもらいたいから「今並びなおしたらこんな感じよ。」を管理人パパの独断と実機検証で鍛えられた眼力でお届け。
最新のリリース状況はこちらのページでキャッチアップできるから、合わせてフォローしておくといいよ。
それも加味しての結果が以下です。
ネット系メディアのランキングなど世間が作った人気ランキングは完全無視で、走行テストと実際の育児シーンで感じた使い勝手で評価しています。
この記事の目次
A形ベビーカーのおすすめ
A型選びの正解はライフスタイルと環境次第!
うかつにランキングなんか信じたらえらい目にあう。
- お金がある・ない(節約したい・しなくていい)
- 時間がある・ない(育休あり・なし)
- 兄弟がいる・いない(二人連れ・初子)
- エレベーターはある・ない(階段あり・なし)
- 公共交通機関をつかう・つかわない
- 玄関はひろい・せまい
- パパはいつも一緒・ではない(ワンオペ)
- 自宅周辺は人通りが多い・少ない
軽く挙げただけでも8つ。
それぞれの掛け合わせで256通りの正解がある。
だから悩むもの。
毎年平均して100件の購入相談に乗ってきた私ですら回答を出すのに悩む。
そりゃ、依頼者の「悩みすぎてハゲそうです!(笑)」にも共感しまくりです。
ということで、A型のおすすめランキングはタイプ別でまとめることにした。
軽さで選ぶA型なら
1位:サイベックス メリオ
巷の「メリオおすすめだよ♪」の評判は完全無視。だって私がメリオの走破性(段差アプローチの強さ)に満足したことは一度もない。それでも都心(地方でも駅前10分圏内の都会エリア)なら十分かもしれない。段差も浅めだしなんとかなる。それよりも使い勝手として求めたいのは軽さ・持ち運びやすさ。都心だからこそ電車・バス利用も便利だから、持ち上げや通路幅なんて問題にしたくないよね。だったらコレだ。
リベルなどセカンドベビーカーとの合わせ持ちが条件で
都会派に選ぶA型なら
1位:対面式では折り畳めないけどサイベックス ミオス
メリオよりも段差をヌルっと越えられて、個人的には乳児期の走破性はこれぐらい欲しいと考えているベビーカー。
操舵性で選ぶA型なら
1位:クソ重いけどエアバギー
三輪ベビーカーだからといって必ずしも四輪タイプよりも曲がりやすさが上とは言いきれないが、エアバギーにはちょっと別格の操舵性の良さを感じている。10年も前から「持ち運びの地獄と押す天国」は変わらない。
とはいえ重さに耐えられなくなったらA形時期の前期だけ使って、操舵性能の劣らないB形の代表格「リベル」に乗り換えるプランもいい。
B形ベビーカーのおすすめ
B形=掴みどころのないカテゴリー
B形って、掴みどころのないカテゴリーだなって最近思う。
その原因はSG基準が仕様書の中で明らかにしているA形とB形の境界線が「リクライニング角度のみの違い」だけにあるところ。
「150度以上倒せるならA形だよ。」なんて馬鹿げている。
それは必要最低限の条件であって十分条件ではない。
リクライニング要件を満たしていても「それで本当に最高なの?」を疑わずにはいられない。
だから私はこう考えることにした。
B形ベビーカーの本質はママの都合で選びはじめて良いベビーカー、「散歩」のみならず急を要する「移動」の楽を叶えるものであると。
ということで、私はこのカテゴリーに一石を投じたい。
世間一般ではA形と定められており、公式のスペックシートにもそう書かれてあるものの中でも月齢の浅い赤ちゃんよりもママ都合で移動楽を叶えるに特化したものをあえてこのB形へ組み入れることにした。
そして驚くことなかれ。
このブログ独自の新基準=TB基準では「C形」も提案したい。
B形ベビーカー(生後6ヶ月ごろから~生後18ヶ月までに機能価値大)
C形ベビーカー(生後18ヶ月以上からベビーカー卒業までに機能価値大)
1位:バガブー バタフライ
もっと軽いコンパクトタイプがいい。B形なら確かに他社のものと比べて重い。そんな意見は多いし、私もそう感じる。けれどバタフライはどちらかというと非常にA形に近いB形ベビーカーだと私は思う。シートの性能・リクライニング角度はベビーシート級だと言いたい。大事なものを支えるコンパクトは堅牢であるべきだ。
バタフライは軽快さよりも安定感。2歳超えたら軽々と雑にも扱えるリベル(C形)に乗り換えていいとも思っている。
2位:サイベックス コヤ
コヤの車輪はミオスよりも断然小ぶりだ。けれど走破性はどうだったか?3cm以下の段差ならヌルヌルポンッ!と越えていく。その力はミオスに負けじと劣らずだった。子どもの体重がまだ軽い2歳までの軽量タイプなら断然候補にいれていいコンパクトだ。
2~3歳頃の押しやすさではリベルやオルフェオが有利に逆転するからその時はコンパクト to コンパクトで乗り換えちゃってもいい。
3位:ストッケ ヨーヨー2 6+
YOYOで後悔しないためのポイントは、本体に無い機能(公式バンパーバーや小ぶりな荷物かご)は時期や場面に応じたアクセサリー使いでカバーしようという柔軟な思考。YOYOは「ママの階段移動ストレス」を最小限に抑えてくれる。
新生児におすすめ(コット)
欧州だとコット(バシネット)利用が基本!
しかし、コットが装着できるタイプは折り畳みで困ります。
かさばるし、小さくならないのです。
日本の交通事情では周りに迷惑がかからないよう小さく(薄く)折り畳めることが暗黙の了解としてあったと思われます。
それを理由にこれまで普及してきませんでした。
しかし、これからはどうでしょう?
国土交通省のお達しの元、鉄道・バス会社も「折り畳まずに乗ってええよ~」を公にうたっています。
なら、それに甘えましょう。
次の子育て世代の下地となる文化を作ってあげましょう。
月齢の浅い、とくに生後6ヶ月までの赤ちゃんの乗車ではこちらのタイプを強くおすすめします。
豆知識:A形って新生児に対応してなかったの!?
国内ベビーカーの製品安全基準がSG基準。
SG基準では新生児OKは謳われていない。
生後28日(新生児期)以降からとある。
コンビやアップリカやピジョンのベビーカーを見てみるとA形はどれも「生後1ヶ月~」と書かれであるのだ。
けれど、「新生児~」と書かれてあるものも我々はよく目にする。
おかしくないか?
調べてみたら以下の理由によるみたい。
- 国内以外の基準に準拠した海外ブランドのものである(例:欧州 EN基準)
- 販売店がやっちゃってるだけ(小売担当者の知識不足で生後1ヶ月と新生児を混同)
もしくは裏技的に「ベビーシートを装着すれば(トラベルシステム)、新生児にも対応しているんだけどもね、、」を当たり前に売り文句にしているような商品ぐらいだろう。
ややこしい話はこれぐらいにして、この2つだけ覚えておくことにする。
- 国内メーカーのベビーカーには単体で新生児に対応したA形はない
- 海外メーカーのベビーカーの中にはコットが装着できるタイプに新生児対応がある
日本では少ないフラットに寝かせられるコットの利用。
それを条件に生後28日未満(新生児)でもベビーカーに乗せられるちゅうことやね。
それだけ新生児というものはデリケートだし、ママも赤ちゃんも安静が一番ということ。
「どうしても・・・」という場合は特に欧州系のブランド商品に頼りたい。
というわけで、私は新生児から「どうしても・・・」のベビーカー利用を叶えたいならコットが装着できるタイプがいい。
機能性の面からバガブーを高く評価しているけれど他メーカーに対して相対的に大きめだし、高価で悔しい以外にこれがベストマッチとなる人も少ないとは思っている。バガブーは何がなんでも最高を目指す一握りの人のためのブランドかもなと最近は思っているよ。
俗世を離れて完全に子育てに集中したいなら
1位:バガブー フォックス5
横幅60cmで大きい改札しか通れない。重量も10kgを超えるので地下鉄など階段が多い場面では苦労必至。しかし生後6ヶ月までの最高の話をしているのだ。そこまで広い行動半径を前提にしなくてよいのだろう。
フォックスのコットは最高性能。コットからシートに変更したあとも高いシート座面高とソフトな乗り心地に子どもが「ニヤッ」としてくれた。あ~、子どもってわかるんだなって感じたよ。かけがいのない時間を目一杯あじわいつくしたい人に。
とはいえ都会でも移動も叶えたい…という人には
1位:バガブー ドラゴンフライ+コット(別売)
横幅52cmで改札余裕
座面高は52cmでハイシートタイプ
こちらはフォックスよりもずっとスリムで都心部でも使いやすくなったタイプ。フォックスと違ってコットが標準装備ではないので、合計すると結局フォックスと同じ…というマジックはあるけど、移動のバリエーションはぐっと増える。
豆知識:コットってバガブーしか取り扱いがないの!?
そんなことはない。国内で流通しているベビーカーの中でコット装着可のものは26機種ほどある。世界全体でみると少なくとも41機種を確認できている。その全てを比較調査した結果、英国王室にも御用達となったバガブーを選ぶのが正解だと確信しているのだ。ここでその他のセレブの名前を出すのは野暮なのでやめておきたい。
- ブランドとしての信用(標準保証期間の長さや安全基準以上の社内基準)
- 新生児適性の高い仕様(例:ハイシートや外殻の強度および通気性)
- 母体に負担をかけない(走行性が高く、杖の代わりになるかの安定感)
コットを装着できるからOK!ではない。
この時期の最高のサポートを母子両面から叶えてくれるのが、医師も共同創業者として名を連ねたバガブーの魅力。
C形ベビーカーのおすすめ
C形=持っていこうか迷う時期にもあると嬉しい
C形とはつまり幼児期後半の2歳から卒業にかけての、体重が増し増し、乗り降りも増し増し、「ベビーカー必要?一応持っていこうか?」に応えてくれるベビーカーたちのことだ。
つまり念の為持って出かけても邪魔にならない&負担が少ない or 空で押すは羽目になってもそれなりに機能する(キャリーワゴンがわり、、)ものたち。
いろいろあるけれど、いまは一択でいいでしょう。
1位:サイベックス リベル
数年前までこのカテゴリーはJ is for Jeepのバギーが独占していた。そこに割って入るどころか今やAB形としても期待されているビッグなコンパクト。説明は野暮になります。
生後6ヶ月から使ってももちろん良いけどね。幼児期後半にもパワフルを強調したかった。
安いけど必要機能が揃ったベビーカー
4万円以下で買えるベビーカー選びのポイント
昨今の平均的なA形ベビーカー購入予算は5~7万円だと見るが、以下のキーワードを外して考えれば意外にも4万円以下で普通に使えてしまうものもある。
- 最新
- ロングライド(例:4歳まで利用可)
- 有名ブランド(例:芸能人御用達)
初子だとすべてのアイテムをまんべんなく買い揃えなければならないよね。
チリツモで巨額の出費に悲鳴をあげたくなる産後すぐの時期。
そんな境遇に懐に優しく、レンタルするよりも安いとくればチェックしないわけにはいくまい。
ご友人へ。出産祝いはあげた感の高いベビーカーなど現物よりも現金かギフト券が嬉しいみたいですよ!
地雷ポイント
安ければ安いほどいい。
そんな基準で安易にベビーカーを選ぶ親をわたしは(幸運にも)まだ知らない。
けれど性善説で生きているのか、あまりにもメーカーの売り文句を信じすぎる人は結果的に安易なベビーカー選びで子どもをリスクにさらしてしまうので以下に注意して欲しい。
- 安全基準について明確な記載が無いものは買うな
- リコール対象になっているものを掴まされるな
- 保証期間の記載なし・6ヶ月未満のものに注意せよ
怪しい国の怪しいモデルは独自の安全基準を記載していたり(意味あるのか??)、初心者には見分けがつきにくい表記が紛れていることが多いので注意して(気をつけていても分からんかも)。
ということで、私が実際に見て押して確かめて、この値段で買えるならこれもまた正解かっ(あっさり)、と思えたものを以下にまとめておいた。
1位:アップリカ ラクーナクッションの型落ちモデル
A形両対面式タイプで考えていて、でもレンタルだと今っぽく見えなかったり、新製品は割高で・・・と心配な人におすすめのモデルがある。それが2年前の最新モデルを手に入れるということ。つまり型落ち商品。発売周期が1年足らずの国内メーカーのものは、最新モデルと比べても機能面で遜色ないものも多い。「対面式は絶対!」な人で、でもセカンドベビーカー(リベルとか)もきっと必要になるはず!と多台持ちを賢く見据えている人にも対面式を叶えてくれる一台
ラクーナはどの年代も良く似ているから「二年前の商品じゃん!」なんて誰も気が付かないし、思わないだろう
こちらは座面下のコイルクッションを省いて軽さが追求されたモデル
リクライニング角度は緩めだけれど対面式を叶えてくれるコスパ度の高い商品
関連記事
レンタルするより安い3万円以下のA形ベビーカー ランキング5選 2024
ポイント解説 借りるより買った方が安い可能性を探るべし。B形メインで予算を残す考え方も。 なんとなくこういうニーズはあると思っている。 レンタルすると「安く済む…
まとめ
子どもの段階的な成長を考えると、そして押し手と歩む行動半径の広がりを考えると、発育や親子の成長ステージに合わせたベビーカーの乗り換えが双方にもっとも楽になる。
AB形という後付で「これ一台でずっと大丈夫!」の謳い文句を半ば信じていない。
どちらにも効くというものはなく、それぞれの時期にちょっとずつなにかを我慢している。
さらにAとBの境界は「月齢の浅い赤ちゃん」か「背に腹は変えられない親子の移動」のどちらを優先するか程度の違いしかないため、ここではっきりとラインを引くと後で困ったことになりかねない。
子ども靴でもどんどん変わる靴のサイズ。
もったいないと感じちゃうけれど、安くてもベストなサイズを都度選んであげたい。
それが歩くの楽しいね!につながるなら。
そんな歩くの楽しいね!はママ・パパにとっても同じで、それぞれも大事なはずだから。
それは子どもにとってからしても。
親の笑顔は子どもの幸せ。