コンビ auto N first BNはどんな人におすすめか?

コンビの社長は一体何がしたいのか?
が問われる一台
オランダ発『マキシコシ』ブランドのコンパクト両対面式の流れを汲んだデザインに見えた
コンビが遂に8kgを超える重量級の両対面式で勝負に出たか!?
気になったのは以下の2点。
- マグネットハーネスではないこと
- 折りたたんでも薄くなりきれないこと
しかし、走破性が十分に高ければコンビのランナップの中では革命的な存在になり得る。
重さは気になるところながら、レオナ2に負けじと劣らずな走破性を実現しているのであれば今回のオマージュを讃えたい。

見た目が海外ブランドで、重さも海外級だった場合、それを日本のユーザーが受け入れるのかも見どころ
すべては結果次第。


コンビ auto N first BNのスペック表 | |
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登録日 | 2025年9月1日 |
リニューアル予想日 | 2026年9月1日 |
価格 | 59,400円 |
ブランド | コンビ(日本) |
タイプ | 両対面式(A形) |
対象年齢 | 生後1カ月~48カ月頃まで(体重22kg以下)(体重22kgまで) |
サイズ 幅×奥行×高さ | 開:W540×D805~1050×H1035~1055mm 閉:W540×D440~475×H575mm |
機内持ち込み | 機内持ち込み不可 |
重量 | 8kg |
荷物容量 | 耐荷重最大5kgまで(37L) |
ハンドル高 | 103cm |
座面高 | 56cm |
リクライニング | 100°/135°/170° |
背もたれの長さ | 普通 |
幌 | 普通 |
レッグレスト | あり(付属) |
バンパーバー | あり(付属) |
車輪サイズ | 前輪:14cm 後輪:18cm |
サスペンション | 全輪 |
走破性 | |
コンパクト度 | |
カラー | ブラック ベージュ |
付属 | – |
オプション | – |
トラベルシステム | 非対応 |
保証期間(月) | 12ヶ月 |
公式URL | https://www.combi.co.jp/store/stroller/auton/g/g119907/ |
実際レビュー
シート性能について
ハーネスはマグネット式ではない通常仕様だった。


次はシートリクライニングについて
しっかり起き上がるし


フラット近い角度まで深く倒せるので乳児にはぴったり。
座面・シート幅はゆったりめで、オマージュしているであろうレオナ2に寄せられていた。


ちなみに写真を撮るのを忘れていたが、幌の高さを変えられる(スライド)。
幼児期にかけて子どもの座高が伸びることを考えてのことだと思うけれど、この仕様もレオナ2とそっくりだ。



しかし、伸びるのは幌だけでレオナ2のように背もたれまで伸長はしない。真似しきれていない





足置き場に足裏を接地させるにはちょっと難しい角度になっちゃってますね、、
バンパーバーについて
バンパーバーのアーチは浅く、幼児期には邪魔になるかもしれない。


そのバンパーバー。
オートNセカンドと同様に左側からの開閉にのみ対応で


残念ながら右側はフィックス(開閉ボタンがない)で開閉できない。


荷物かごの大きさについて
小さくはないが特別大きいわけではない。
しかし、サイドからのアプローチは問題なく、出し入れしやすそうに感じた。


開閉と折りたたみ後の持ち運びやすさについて
開閉操作はやや面倒で、
- レッグレストを引き上げる
- 背もたれの角度をフレーム角度に合わせる
- ハンドルレバーを引いて押し下げる
操作に慣れていない人なら30秒程度かかるかもしれない。
駅構内の階段場面で、人の流れがある中では、わざわざ端に寄って操作を行う必要が出てくるだろう。
ここはレオナ2も同じようなものだが、開閉操作のシンプルさはレオナ2の方が勝る。





折りたたみ後の出で立ちから、ハンドルグリップまでとことん似ている





隊長!はっきりと●クり過ぎと言っちゃってくださいよ!



・・・
走行性・走破性について
走行性は良い。
8kgという重量感を感じさせることなくスイスイ進むし、曲がる。
この心地よさはレオナ2に寄せているだけあってか、コンビのベビーカーの中では随一。


オートNファーストのサスペンションストローク(足置き場に荷重をかけたときにサスペンションが下に沈み込む深さ)は1cm程度あり、Nセカンドの2倍の性能を期待させてくれた。
前輪と後輪の車軸をつなぐ筋交いの補強も期待させられるところであった。


しかしどうだろう?
以外にも段差乗り越え試験ではオートNセカンド程度の性能しか感じられなかった。


ライバルとなる他社ラクーナやランフィ、そしてメリオとは同程度かそれ以上の性能を感じられたが、この重量にして走破性の高さを求めたいライバルたち(ミオスやレオナ2、そしてバタフライ2)と較べるとまだまだ低い。
ミオスを115、バタフライ2を125、レオナ2を130とするならば、オートNファーストは110程度。
(ちなみに先に挙げたライバルは100である)
構造やデザインをオマージュしても、性能までは寄せきれなかった印象を受けた。



これだけ言われるとメーカーの開発担当者にも酷なはずだ。だから非公開にせざるを得ない…真実は残酷だ


後輪のサスペンションはちゃんと効いていた
管理人パパの結論
オートN ファースト。
さて、どうだろう?
コンビの「海外ブランドに負けじと劣らず、追いつけ追い越せ!」の気概は称えたい。
ただ、真似して造ってみた結果の完成度がオリジナルを上回るケースを私はあまり目にしたことがない。
メリオのルーチェしかり、
リベルの多数のリベルもどきしかりである。
いまはSNS時代なので、メーカーのアプローチや性能はすべてバレる時代だし、性能さえよければ下手なPRを打たなくとも勝手に売れていく(口コミ)現象も起こりやすい。
このモデルがどちらに転ぶかはわからないが、私の印象としてはまだモックアップ機どまりで、ここからコンビなりのオリジナリティが欲しいところだった。
でも、これまでの方向性から大きく外れた初代機が大ゴケするのってよくあることだし、今後の継続的な改良アップデートに期待したい。



造る前に相談してくれたら、アドバイスできることもあったのに。でも、外野の意見を聞けない立場・社内体制も様々な現場を見てきて知っている。ここの判断は社長マターの問題なのだ