この記事は購入相談実績100件以上、100台以上のベビーカーを押し比べた管理人パパがお届けしています。
【購入相談】リベルを上回る段差乗り越え性能を!走破性最強のコンパクトベビーカーなら?

こんな状況ならどのベビーカーを選ぶ?
ベビーカーの選び方相談室に寄せられたご利用者の声から紹介します。
ご依頼者のプロフィール
この相談は2023/9/7に受け付けたものです。
- ご依頼者
-
Flowerさん
- 住まいの環境
-
マンション 5階 エレベーターあり 玄関は狭め
- 押す人
-
ママ (メイン)、パパ (メイン)
- 重視するポイント
-
操舵性ー居住性ーデザインの順番
- 使い方の想定シーン
-
電車/車で6時間以上のお出かけ
徒歩で保育園への送り迎え(坂道の道路になるかもしれない) - 外出時の主な交通手段
-
徒歩+電車
- ベビーカー購入のご予算
-
特に考えていない
- 候補に考えている商品やタイプ、ブランド
-
バタフライ minu v2 エアバギー Joolz Aer+
- 候補に考えていない商品やブランド
-
なし
- 懸念材料
-
走行性がいいMinu V2が第一候補をしたいのですが、英語のレビューを読むと居住性がバタフライより落ちる/座席の背中の部分が短いと書いてあり、長時間での外出で子どもの快適さを考え、バタフライにした方がいいかなと思ってしまいます。
ただ走行性は絶対譲りたくないので、悩んでいます。
身長について、ママが162cm、腕力かなり強め(片手10kgまでなんとかなる)、ババ173cm、腕力は男の平均レベルです。
身長に考えるとminu v2のハンドルは高すぎるかな?
- 自由コメント
-
こんにちは、現在子どもは3ヶ月になって、出産前に購入したサイベックス リベル+ベビーシートを使っています。
元々リベル+トラベルシステムを選んだ理由は
- これで1台で卒業できそう
- ママが中国人なので帰国する際にスムーズ(中国での移動は車がメイン)
但し、子どもの体重が増えていて、ちょっと押しづらい/住むエリアで謎な段差が多いのを気づいてしまい、もう一台購入しようとしています。
選択肢は2つがあります
- エアバギーやビー6など重いけど走行性がいいやつにして、リベルは車に置きっぱなし、車でのお出かけとママが帰国する際だけ使う
- バタフライ/minu v2を1歳半か2歳まで使って、2歳くらいからリベルに乗り換え、その時バタフライは売却。後2 をする場合に、バタフライかMinu v2かも悩んでいます。走行性はMinu v2がいいと存知したのですが、居住性が落ちるのも心配です。
ママはお出かけが好きで、子ども連れて6-8時間で外で遊ぶことよくあります。
ご返信お待ちしております。よろしくお願いします。
管理人パパからのご提案
ご相談ありがとうございました。
今夜から明日早朝にかけてお返事さしあげたいと思っております。
それとさわりのご紹介ですが、
回答を見させていただいて、バタフライまたはUPPAbaby MINU V2のどちらかに絞るでいいかなとは感じました。
登りの坂道が多いならハンドル位置の懸念からバタフライが、悪路の懸念を払拭するならMINU V2が良い選択になりそうです。
これから予定されている行き先の最大にハードな場面を想定して決めることになるかと思います。
追加の環境説明などございましたらお気軽にご連絡くださいませ。
それでは追って本回答させていただきますね!
引き続きどうぞよろしくお願いします。
管理人パパ
Flower様からのご返信
管理人パパ
ご返信ありがとうございます。
使用環境については以下のようです。
- ほぼ毎日家の周辺で1時間程度散歩、途中はマック、カフェ屋、スーパーに寄ります、都内ですが、なぜかボロい道路めっちゃ多いです
- 週2回か3回か6−8時間程度でママとお出掛け、目的地は都内のショッピングモール、公園などがメイン
- 年2、3回ママの中国の実家に帰省する予定です、実家周辺の道路はとにかく段差が多く、ボロボロの道が突然現れるみたいな感じです。
- 赤ちゃんがはいはいできたら週1家族で河川敷や●●の森公園に出かける予定、その際は車を使う
バタフライとMinu V2それぞれの懸念点は以下のようです
バタフライ
中国に帰国する際に段差に負ける、走行性はやっばりMinu V2の勝ち
Minu V2
居住性はバタフライの方がいい、赤ちゃんにとって長時間の外出は疲れやすい、寝ていても30分程度で起きる(現在サイベックスのベビーシートはそうです)
購入については中国のじいじよりする予定で、もし他にはいい選択肢があれば、日本未発売のものでも構いませんので、どんどん提案してほしいです。
管理人パパからの本回答
ご返信ありがとうございました。
使用環境から判断すると、都内での使用環境と中国のご実家での万が一への対応、そして車を使うことも考えておく必要があるみたいですね。
それでは、早速提案させていただきます。
★ご提案したいモデル
まず、年に2~3回の帰省についてですが、ここはリベルを連れて行くのが良いように感じました。
中国のお父様より買っていただく手前、それをお披露目したい気持ちもあるかと思います。
それはそれで1度位は連れていけたら素敵だと思いますが、今回は走行性を優先順位の高めに設定することで日本での普段の生活の快適を優先したいと考えました。
リベルでもコンパクトながら走行性は高く、謎の段差でも十分に応えてくれるはずです。
その上で、以下のご提案になります。
- バガブー ビー6(A型 1ヶ月~)
- アッパベビー ミヌ V2(B型 3ヶ月~)
- バガブー バタフライ(B型 6ヶ月~)



生後3ヶ月にして、リベルでも体重増加を理由にした押しづらさを感じられるということは操舵感に敏感なママさんだと感じました。
そして候補にエアバギーまで出ていることを考えると、お使いのリベルとは真逆の方向での「どっしりでもスイスイ」を手に入れたいという期待をみました。
この場合は、私ならビー6を選びたいところです。
1)バガブー ビー6を選んだらこうなる
もちろんビー6の後継機種ともいわれるドラゴンフライも同じく走行性の良いコンパクト両対面式(日本人にはやや大きいですが)ではありますが、小回りの観点から見るとビー6はハイシートではない点もあって操舵感はドラゴンフライよりも良い印象です。(そのかわりハイシートを諦めなければいけませんが今回はその必要性を特に感じませんでした)
- 頑丈で、
- 子の成長にフィットする居住性能の高さ、
- ハンドル高さ調節もできて旦那さまとの共有もやさしい
その一方で、
ビー6はドラゴンフライの登場もあって、国内でも来年には終売の方向との噂。
- つまり、中古市場で売却の際は2年後の評価が分からない
- 折りたたみと展開は運動神経の良さが求められる
- いざという時の持ち運びには気合がいる重さ
- 荷物カゴはサイズは十分ながら、後部からは入れられず工夫が必要
ということで、
操舵性・剛性の満足感が高い一方、運動神経と工夫が求められるベビーカーです。
私にとっては廃盤が決まった今でもとても好きなベビーカーで、開発の継続を臨んでいたのですが(むしろ日本のピジョンあたりのメーカーがこの設計を買い取ってほしいぐらい)、リベルがある前提でなら今でも十分おすすめに値する価値ある一台だと感じています。
もしかしたらラストモデルとしてのプレミアも付くかもしれませんね。^^
【ビー6の評価】
毎日の1時間の散歩&ボロい道路 → 問題なし ◎
週2~3回の家族での半日お出かけ → 問題なし ◎
実家への帰省 → リベルでお願いします。1度連れて行く時は慎重に ✕
河川敷、車での外出 → リベルでお願いします。ビー6は車の積み込み慎重に。 △
2)アッパベビー ミヌ V2を選んだらこうなる
しかしながら、
- 操舵性・走行性は求めたものの、
- やっぱり玄関スペースの問題もあるし、
- 買い物カゴもざっくりと後ろから荷物も入れたい、
- 帰りにスーパーの買い物袋も積んで帰りたいし、
ということになるかとは思います。
この場合はビー6よりも手軽さを優先してミヌ V2をオススメします。
ここで先にバタフライが出てこなかったのは、やはり都内ながらの「ボロい道路」が理由です。
他の使用環境2~4ではバタフライと使用感に大きな違いはありません。
バタフライよりも一回り段差に強いので、今回はバタフライよりもミヌを上に挙げました。
デメリットとしては、
- コンパクトベビーカーとはいえ、「米国人にとってのコンパクト」であって、
- 折りたたんだ後のサイズはバタフライと比べるとそれなりに厚く、
- 玄関を占拠するサイズ感としては、バタフライを「1」とすると「1.2~1.3」はあります。
ただ、そこさえ問題なければママさんの腕力も期待できるということですし、期待に応えてくれる一台に間違いありません。
心配されていた居住性ですが、横幅の広さはバタフライよりもミヌの方があります。
居住性をシート背もたれの長さや、ホールド感と捉えるならばバタフライが上です。
背もたれの長さの心配は、たしかに私も使っていて短めに感じました。
46cmの長さはバタフライの56cmと比べて10cm短いです。
しかしながら背面式の平均サイズはあります。
バタフライが規格外の長さあるために差が大きく見えてしまいますが私は十分だと思っています。
そして背もたれの長さではバタフライに負けますが、幌天井の高さでは勝っています。
幌天井の余裕はミヌの方がバタフライよりも5~8cmあり、子どもの座高が伸びても後頭部が幌をかすめず安心です。
The MINU V2’s backrest is 4″ shorter, at 18″, however, the MINU V2 can accommodate taller children as well due to the seat-to-canopy height being higher. The Butterfly has a 25″ seat to canopy height, while the MINU V2’s is 28″.
参考:Bugaboo Butterfly vs. UPPAbaby MINU V2 Comparison | Strolleria
実際の見た目としては、こちらのInstagramが参考になります。
4歳をこえているように思う子どもが乗車していますが、後頭部の位置は背もたれから大きくはみ出しているものの、幌は頭をかすめていません。
Meet the new Uppababy Minu V2🌟 One hand and one smooth motion are all it takes to completely fold the MINU! You can even hold baby in… | Instagram
リクライニングして寝かせてみても、「後頭部がずれ落ちる!」と心配になりそうなものの、シート背面部とキャノピーをしっかりと固定させていればそこが支持底面となり大丈夫な様子です。(このメカニズムは同じく背もたれの浅いベビーゼン YOYO2でも同じです)
【ミヌ V2の評価】
毎日の1時間の散歩&ボロい道路 → 問題なし ◎
週2~3回の家族での半日お出かけ → 問題なし ◎
実家への帰省 → リベルでお願いします。1度連れて行く時は慎重に △
河川敷、車での外出 → ママの腕力次第でOK ◯
3)バガブー バタフライを選んだらこうなる
最後はやっぱりバタフライですね。
ビー6よりも圧倒的に、ミヌ V2よりもますますコンパクトで、電車移動に安心です。
今回は移動手段に徒歩+電車を確認できていましたので、電車で過ごされる時間や乗り継ぎ経路の複雑さ次第ではこちらが第一候補になる可能性も十分にありました。
バタフライが他の2台と違う一番の違いが段差乗り越え性能です。
バガブーの中では珍しく、段差にそれほど強いベビーカーではありません。
(といってもサイベックスの高級機ミオスレベルはあります。)
B型ながら段差に突っ込んでつかうというよりも、2cm程度の浅めの段差はそのままスイスイといき、3cmを超えるような(指の第二関節程度の長さ)高さはハンドルを押し下げて前輪を浮かせることでサクサクと越えていこう、そんな使い方が想定されているベビーカーだと感じています。
ですので、エアバギーなどのように悪路につっこんでグワングワンと越えていくイメージはありません。
それよりも都会使いの中でもちょいちょい出てくる砂利道や舗装の粗い箇所をザーッと越えていくレベルの走破性が担保されたベビーカーです。
電車やバスを使った都会使いや整備された公園までに良く、ラフすぎる公園や見た目にわかりすぎる悪路にはビー6やミヌ V2の方が向いています。
ここの走破性能差はバタフライを1とすると、ビー6で1.3、ミヌ V2で1.2~1.3あります。
ミヌもかなり頑張っていることがわかるはずです。
ちなみにリベルはこの場合、1.2になるでしょう。
【バタフライの評価】
毎日の1時間の散歩&ボロい道路 → 問題なし ◯
週2~3回の家族での半日お出かけ → 問題なし ◎
実家への帰省 → リベルでお願いします。1度連れて行く時は慎重に ◯
河川敷、車での外出 → ママの腕力次第でOK △
以上どれも良く、どれもにリスクを感じたことだったかと思います。
しかし今回のポイントは、すでに「リベル」があるという点です。
リベルが既にあるならばリベルとバタフライの2台持ちよりミヌやビー6の方が特性が離れているので、2台持ちをする意味を考えた場合に、より満足感を得やすいのではないかと考えました。
公共交通機関での様々な乗り継ぎ場面では、その度にリベルを連れていけばほとんどの問題は解決できるはずです。
大きなベビーカーや重いベビーカーだと怖怖(こわごわ)な場面でも、リベルがあるからこそ自宅周辺用には思いきって「子の体重が増えても」「背丈が伸びて大きくなっても」頑丈でラフに使えるベビーカーを選べます。
そして最後は、売却を考えた場合の出口戦略!
おそらく2年後の売却を考える場合、3台のなかではバタフライが最も売りやすいでしょう。
時点がビー6、最後はミヌになると思います。
UPPAbabyは日本ではあまり知られておらず、あえてそこに飛びつける人は少ないです。
中国ではUPPAbabyの人気が上がっているとメーカー伝いに聞いたことがありますが、そこは世界の工場(有名ベビーカーブランドの工場拠点の多くもまた中国にある)の中国。
実際の確かな良さを知っている人は知っているんだな~と関心するばかりです。
この3台で迷いは尽きません。
誰に相談しても決められないかもしれません。
あとはInstagramや画像検索の中で、「このスタイルは私の理想!」を見つけてもらって、ワクワク感で決めましょう。
「あれにしておけば良かった~」を抑えることができるのは、最後はトキメキです。
★注意点
今回候補に挙げた3台以外のものについても紹介しておきます。
- 剛性高く、
- 走破性があり、
- 舵取りもしやすい、
そしてコンパクトベビーカーとなると、
ヨーロッパブランド(オランダ)の『maxi-cosi soho(マキシコシ ソーホー)』が挙げられます。
- Maxi-Cosi Soho – Ultra-compact pushchair from birth
- Red Dot & iF Design 2023 winners | Maxi-Cosi
- Maxi-Cosi Soho: features & benefits – YouTube
しかしながら、背面式に特化したベビーカーとしてはバタフライやミヌより更に重く(8.1kg)、ハンドル高さもミヌよりも1cm高い(105cm)な為、完全に欧米体型の人にしか向かない印象です。(且つ日本ではマキシコシ販売代理店のGMPインターナショナルより両対面式のレオナ2は発売されていますが、SOHOはまだで入手困難です)
またその他では、最近発売された

なども、これから世界的に評価が見えてくることかと思いますが、剛性、走破性といった今回期待されている部分においてはこのたびの候補を上回るものではないとはっきりと言えます。(もう少しファッションよりですね。)
ご提案は以上となります。
またご不明な点や追加のご質問がございましたらお気軽にご相談くださいませ。
ご利用ありがとうございました!
東京ベビーカーDB
管理人パパ
