運営者
執筆
- ベビーカージャーナリスト
プロ・ベビーカーレビュアー。ベビーカーを10年間で100台以上押し比べてきた体験談を紹介。年間100件の購入相談に応える。講談社や晋遊舎の記事監修など
見習い
- 初産の妻のためにベビーカーを勉強中♂
とあるリス園の出身。妻メーサが少し早めの里帰り出産で実家へ帰ったため時間ができたのでベビーカー調査に乗り出す。代官山を練り歩いていたところ隊長(管理人パパ)と出逢い、話を聞くうちに感銘を受けて弟子入り
35℃以上の猛暑日💦
ファンからの風が温風に変わったら…
気象庁のサイトによると最高気温が35℃以上の日を猛暑日と呼ぶそうだ。
本来、赤ちゃんは「夏は室温26~28度(出典:花王)」が謳われているわけだから猛暑日に子どもを連れ出すなんて端から危険なことだろう。
おまけに親と連れ立って歩く幼児さんの身長は地表から50cm程度(=ベビーカーの座面高あたり)。
そこでは大人が感じている暑さよりも2~3℃高いと言われているし(熱中症環境保健マニュアル 2022)、ベビーカーの室内はさらにの可能性もある。
と、さんざんにビビらせてしまったわけだけど要するに、
出典:※ハンディファンは危険?安全な暑さ対策のコツ・正しい使い方
というわけだ。
これまでも私は夏用のベビーカーシートや保冷アイテムを取り上げてきた。
けれどベビーカーのモデルも使用環境も様々な状況を想定してベストを提案するのは難しいと感じていた。
ベビーカーが違えば付けやすさ(敷きやすさ)が大きく変わる可能性があるから。
だから、エアラブもいいんだけど外気温が35℃を超えると熱風を送っても仕方がないと感じていたし、丹平製薬の売れ筋商品(カンガルーの保温・保冷やわらかシート)も使ったことがあるが紐吊りタイプでシートに取り付けられないベビーカーも多く、全能では無いと感じていた。
そんなわけで、ずっと解決できる商品を待ち望みながら毎夏を過ごしてきた。
で、今年それがついに見つかる。
これ。
この商品が、というよりも保冷剤が必要ない人もいるはず。常に温度に敏感で28℃以上の外出を控えられるような人だ。昔Bangkokに住んでいたイメージでいうと高級百貨店に車で乗り付けて、食事してさっと帰っていく家族(大企業の駐在員)レベルだろう。
テクノファイン クール マットで後悔しないためのポイントは、保冷剤の管理がちゃんとできるかどうか。エアコンが効きすぎているような百貨店や美術館では冷えすぎるのでサッと取り外したい。
発売が2024年5月と後発だけあって考え抜かれている
昨年発売の「2WAYクールマット」と較べて中材が熱伝導率の低い素材で覆われており進化しているようだ。
先の商品が、
「35度以下の気温で15度以下を、3時間キープします。」
だったのに対して、今回は
「35度以下の気温で5度以下を、4時間キープします。」
はこういう部分のバージョンアップに由来していると感じた。
取り付けはショルダーベルトの背カン部分にパチンと挟むだけ。
保冷剤の重みと裏地のメッシュ素材が作用して、いい具合にズレずに敷ける。
寝入ったあとには冷えすぎないようにパッと抜けるのもいい。
大丈夫。このマットはベルトループ形状に縛られないタイプなので3点式・5点式のどちらにも敷ける。
発売時期 | 2024年5月19日 |
価格 | 5,940円 |
ブランド | エアバギー(日本) |
サイズ | 本体:縦全長37cm、横29cm 保冷剤:縦10.5cm、横14.5cm |
素材 | 【表地】ポリエステル62%/綿38% 【中材】ポリエステル100% 【裏地】ポリエステル100% 【保冷剤ジェル】水、 増粘剤、不凍液 |
重量 | 315g |
対応機種 | エアバギー製品のベビーカー 他社ベビーカーOK(肩ベルトのあるベビーカー) ※ベビーカーによっては取り付けできないものも |
付属品 | 保冷剤ジェル(日本製)×2点 |
お手入れ方法 | 30度以下でネットに入れて非常に弱めの洗濯機または手洗い ※保冷剤は洗濯できません。 |
公式HP | https://www.airbuggy.com/option/technofine-cool-mat/ |
夏用ベビーカーシート&ファン付きシート&保冷マットの代表格と比較した。
【楽天市場】マット・シート・クッション | 人気ランキング1位~(売れ筋商品) https://ranking.rakuten.co.jp/daily/213943/
Amazon.co.jp 売れ筋ランキング: ベビーカーシート・クッション の中で最も人気のある商品です
https://www.amazon.co.jp/gp/bestsellers/baby/10395289051
個人的に楽天市場のランキング信憑度は5割。さんざん掴まされてきたから。メーカーが確かでないものは除外派だ。
■ 夏用ベビーカーシートの最高と比べて
テクノファイン クール マットは深部体温を下げる効果で上回る。
単純に通気性の高いマットとしての性能はシーコアストローラーマットが上回る。
■ ファン付きシートの最高と比べて
テクノファイン クール マットは電源要らずなので充電忘れや付属品の心配がいらない。
35℃以上の外気から取り込んで吹き付ける風が「温風」に変わったと感じたら電源OFFにしたい。吸気口にアイスボックスぶら下げたらいいかもしれない。
■ 他社保冷マットの売れ筋商品と比べて
テクノファイン クール マットは「取り付けやすさ」と「保冷時間の長さ(溶けにくさ)」および「保冷面積の広さ」で上回る。
乳児期のベビーシート(チャイルドシート)に取り付けるなら逆に面積の小さい丹平製薬の不利が有利にはたらくかもしれない。
以上の3枚とテクノファイン クール マットを比較した。
テクノファイン | シーコアマット | エアラブ4 | カンガルー | |
---|---|---|---|---|
価格 | 5,940円 | 9,460円 | 13,800円 | 3,278円 |
取り付け | スナップボタン | 3点式/5点式 | 3点式/5点式 | 紐ループ |
特殊効果 | 35℃以下の気温で 5℃以下を4時間 | 通気性 クッション性 | 送風 | 28℃以下を 5時時間 |
デメリット | 保冷マットにしては高価 | 冷却商品ではない | 35℃以上では風温度に注意&バッテリーの携帯が必要 | 紐をベルトループに通せないベビーカーでは取り付けづらい |
深部体温 | ||||
URL | 公式 | 公式 | 公式 | 公式 |
どれもそれぞれのジャンルで評価の高い商品。
使い分けたり同時に利用したり臨機応変に考えたい。
ここがポイント
下記はいずれもショップレビュー検査済み店舗
管理人がお得&安全と判断したショップ