この記事の目次
「キックバイクのおすすめ」を探すおすすめの方法
「何歳で買おう?」
「何を基準に選べばいい?」
いつ買うかのタイミングと、選び方が分かったらランキングサイトを参考にしてもいい頃合い。
ちなみに市井のそれはこんな感じになっている。
Googleは楽天市場、マイベスト、ヤフーショッピング、Amazon、ヨドバシの順にランキングサイトを評価している。
これらのベタなランキングサイトから分かることは「5,000円~1万円そこそこまでの値段で評価が付いているものから買いたい」という消費者からの期待の大きさだった。
大手のランキングは売上点数をベースにしたものが多く、その点では間違ってはいないと思われるもののAmazonや楽天市場ではレビューで高いものがあるというだけで権威バイアスがかかりやすい。それがまた低価格なだけに信じたいという気持ちが強くはたらき、過剰に低価格商品に人気が流れる傾向があるように思う。
また、ランキングサイトのマイベストはそのランキング内容について良くない噂も聞こえるし、実際に私が確認した内容としても「??」なものが上位を占めていた。
見せ方が美味いし、Yahoo!の子会社だけあって良く目にするサイトではあるものの信憑性にやや不安が残るので、商品カテゴリーに関する知識が得られる場所として部分的に上手に活用するのが手かもしれない。
そしてヨドバシだが元々はカメラ屋さんから生活雑貨にまで拡大された通販サイトだけあって、どちらかというとこのカテゴリーでは玩具メーカーがランキングで強い印象を受ける。
それは自転車をこよなく愛するプロのチョイスからは大きく乖離するだろう。
買いやすい価格帯の商品が並んでいるものの、突き詰めたベストを探すためにはいささか物足りなさを感じた。
以上から、
バイアスの問題と、ステマ(ランキング操作)の問題、そして網羅性の低さを理由に究極のキックバイク選びでは、Google検索からランキングサイトを参考にした情報の鵜呑みは危険と判断した。
まっ、これはベビーカーでもまったく同じなんだけどね。
と、ここまで来てお気づきだろうか?
「じゃあ、どこを参考にしたらええねん!」
それを知ってたら、それが存在するなら、シンプルに紹介してるっちゅうねん。
それが無いから私なんかがベビーカーカウンセラーを始めることになってしまったのだし、こうやってキックバイクについても情報をまとめているのだ。
そう。
ないのだよ。
いや、あるにはあるか・・・
バラバラに。。
プロの自転車屋は取り扱いブランドに制限があるし(年間でいくつ仕入れないといけないとかの契約があって網羅できない)、そもそもレビューライターとしての活動に興味もないだろう。
したがって、こだわり強めの突撃取材や撮影も辞さない変態ライター(私)がやるしかないだろうというわけでこんなまとめ記事を書いている。
誰かやりたい人いたら、どうぞご連絡ください。
そんな私が都内の有名ブランドの自転車ショップを巡り歩き、仕入れた答えが以下のリストになる。
3歳からのキックバイクおすすめ16選
【ストライダー】クラシックモデル
軽くて取り回しやすくコスパの良い一台。ストライダーを選ぶメリットが他のブランドにない競技大会の豊富さにある。競争は嫌いで大会への参加が目的でなければ競合はアイデスかスパーキーになる。軽さで選ぶならストライダー有利!
【ストライダー】スポーツモデル
ストライダーのラインナップの中で「松竹梅」の竹に相当する一番人気モデル。ただしマーケティング上の理由も大きいと見えるのでクラシックモデルを選んでも問題なし。重量は変わらず3kgと軽量。
【ストライダー】RATFACEモデル
スポーツモデルの別注モデル。ちょっとだけ高いがデザインが好みなら選ぶといい。
【ストライダー】セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン コラボモデル
スポーツモデルの別注モデル。ちょっとだけ高いがデザインが好みなら選ぶといい。
【ストライダー】プロモデル
元々キックバイクの中では軽量なストライダーがアルミフレーム(オリジナルモデルはスチール<鉄>)になってさらに軽くなったモデル。オリジナルよりも500g軽く、他ブランドなら10万円を超えるカーボンモデル並みの軽さ。ゆえに持ち運びも軽い。
【ストライダー】ST-Rモデル
ゴムタイヤが採用された最高級(限定)モデル。すでに完売。ただし内容的にはプロとあんまり変わらない。
【ストライダー】14インチストライダー
買い与えるのが3歳を過ぎてうっかり4歳になってしまったならもうここからはじめても正解だと思う。ペダルを取り外してランニングバイクとしても、付けて自転車としても長く乗れる。小学校入学前までひっぱりたい人向け。
ブランド | ストライダー(米国) |
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価格 | 24,750円 |
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対象年齢(身長) | 3歳半〜7歳 (95〜125cm) |
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サイズ | 14インチ |
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重量 | 5.9kg(ランニングバイクモード) 7.4kg(ペダルバイクモード) ※いずれもスチール素材 |
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またぎやすさ | |
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フットステップ | |
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ゴムタイヤ | |
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ブレーキ | |
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スタンド取り付け | (オプション) |
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ペダル後付け | |
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公式URL | https://www.strider.jp/special/14x/ |
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【スパーキー】SPARKY
中国製造、日本国内で整備点検の新興ブランド。ゴムタイヤもブレーキもスタンドも全部あるがストライダーよりも1.5kg重い(150%)。すでに三輪車で近所をガツガツ攻めているような成長早めの子どもなら軽さよりこの全部入りが嬉しいかも。
外部記事:子どもの「乗り物」として安心できる条件は? SPARKYを選んで分かった“キックバイク”の最優先事項 – BCN+R
【スパーキー】SPARKY ecru
スパーキーの通常モデルよりもちょっとだけサドル位置が高くなっている。可愛くてこちらは女の子向きな印象。内容はスパーキーと同等。
【アイデス】キックバイク・ミッフィー&メラニー
歴史ある日本の運動遊具メーカー。キャラクターものなどライセンス商品(企業コラボ)も豊富。機能的にはストライダーを上回るものの重量では叶わずちょっぴり重い。ミッフィーモデルはストライダーよりも全長が5cmほど短く取り回しやすい。
【アイデス】ディーバイク キックス プラス Honda
ストライダーのスポーツモデルと比べてブレーキやスタンドが付いている点で勝っているがその分だけ重量で不利に。上に兄弟がおり、そのお古でいろいろ乗りこなすのも早い子どものためにあらためて買ってあげるようなシーンで重宝しそう。
【AIRBUGGY】KICK & SCOOT
日本のマルチモビリティブランド「エアバギー」が有名デザイナーとのコラボで実現したキックバイク。4kg代後半と他ブランドに比べて重いが造りはしっかりとしている(Wフレーム)。重さの理由はエアタイヤ(ゴム)が採用されており、他と比べて段差への走破性が高い。しかし一番は7歳まで長く乗れること(最長)。そのヒミツはキックボードに変身する仕掛けにあり。キックバイクもキックボードも買い与えてあげたい、運動神経の良い親と子向き。
【GIANT】PRE PUSH BIKE
人気のクロスバイクブランド「ジャイアント(台湾)」の商品。頑丈な造りでゴムタイヤが採用されている。ストライダーと比べて約2倍の価格してしまうが走行感の良さと所有欲を満たされるデザインが魅力。剛性は高いが少し重め。
【TREK】Kickster
人気のクロスバイクブランド「トレック(米国)」の商品。海外ブランドの中でも随一にまたぎやすいトップチューブ形状。カラーリングは攻め攻めだがおしゃまな乗り方にも向いている。こちらもストライダーと比べて約2倍の価格してしまうが走行感の良さと所有欲を満たされるデザインが魅力。剛性は高いが少し重め。
【SPECIALIZED】HOTWALK
人気のクロスバイクブランド「スペシャライズド(米国)」の商品。先出のジャイアントとトレックを足して2で割ったようなデザイン。可愛いさのあるデザインが魅力だがクロスバイク系ブランドの中では最重量級。親がスペシャライズド乗りなら良いかも。
【SPECIALIZED】HOTWALK CARBON
スペシャライズドのカーボンモデル。「重さを理由に断られるぐらいならカーボンにしたるわ!」で結果、重量が1/2になり(業界最軽量)、価格が3倍になっている。「こんなん売れるんか!」と思いつつも現在すでにSOLD OUT。高級ロードバイク乗りには10万円足らずは安いのだろう。自転車乗りの沼の深さが垣間見える。
【大手メディア集計】人気ランキング
マイナー系を除くとこんな感じになった。
【管理人が選ぶ】本格派ランキング
子どもの才能を信じて遊び尽くすなら。
まとめ
下は1万円から上は10万円以上!
実際は平均2万円台の攻防戦
運動神経抜群の子ならエアバギーの2WAYタイプも◎
勢いよく16選!と書いてはみたものの、実際は以下の7選だったかと思う。
- ストライダー(12インチ/14インチ)
- SPARKY(スパーキー)
- アイデス
- AIRBUGGY(エアバギー)
- GIANT(ジャイアント)
- TREK(トレック)
- SPECIALIZED(スペシャライズド)
私が子どもに乗せたことがあるのはストライダーとエアバギーのキック&スクート。
ストライダーは2歳後半から、エアバギーは3歳後半から。
残りは都内を回るたびに少しずつ触れてきた。
ストライダーはベタだけど完成度が高く、価格も良心的なので安心して挑戦できる。
一方、そこに挑戦しているのがアイデスとスパーキー。
アイデスのキックスプラスは全長が他より5cmほど長いが全部入りでも3.6kgに重量を抑えてきた。
一方、スパーキーは本格ゴムチューブタイヤ採用で自転車仕様がウリだが少し重くなっている。
他のインポート系ブランドは公式ストアか直営店(販売代理店)でしか買えないため購入のレベルがぐんと上がってしまうが、素敵なデザインに親のテンションも上がるはず。
最終的には以下のような選び分けとなった。
軽さで選ぶなら | ストライダー |
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ストライダーにはない可愛さなら | アイデス(ミッフィー)/スパーキー ecru |
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ストライダーとは違ったカッコよさなら | アイデス(キックスプラス) |
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運動神経の良い子へ選ぶなら | エアバギー キック&スクート |
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親が自転車乗りなら | GIANT/TREK/SPECIALIZED |
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結局、「お金をかけた分だけ、子どもが良い反応を示す!」というものでもないから、買えるもの・もらえたものの中で上手な幸せを見つけていけばいいと思う。
けれど、「なんか乗りにくそうにしているな~」とか「この重さ普通なのかな~」に疑問が湧いたらそっとこの記事を思い出してもらえたら嬉しい。
うちはもう卒業したけど、
これからの人、頑張ってね!
Vol.1【焦らなくていい】3歳からでも遅くないキックバイクのはじめ方
Vol.2【失敗しない】3歳でデビューするキックバイクの選び方