この記事の目次
その覚悟、本物ですか?
オランダのアムステルダムに本社を置く『バガブー』社。
創業は意外に古く、1999年でした。
バガブーのベビーカーの特徴は、開発・エンジニアリングに力を入れていることと、結果として車としての高い完成度にあります。かつての共同創業者の一人は医師であり、子どもの成長をサポートするという思想が根底にあるそうです。プロダクトの設計力の高いブランドと言えます。
そんなブランドを世界のセレブが放っておくはずがありません。
有名どころとしてはオランダブランドなのに英国ロイヤルファミリーにも愛されているという例がありました。
そんなブランドと私が出会ったのは、2014年でした。
晋遊舎(出版社)に呼ばれて『ベビー用品完全ガイド』に掲載するベビーカー・レビューに協力するため試乗会に参加した時のことです。
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はじめてのバガブー・ベビーカー。
それが『カメレオン3』というモデルでした。
デザインは良いけれど、
「重たっ!」
「まるでスーパーのショッピングカートを押しているみたい」
やや批判的にコメントしていたのですが、本に掲載されたコメントはデザインを褒めた点でした。
それから数ヶ月、バガブーから『Bee3』が発売されます。
バガブーがコンパクトベビーカーと位置づけるベビーカーです。
オランダブランドが言う「コンパクト」は日本人にとってまぁまぁデカイ。
コンパクトと言ってようやく日本の平均的な成人サイズだと思います。
で、そのビーがですよ。
これがなかなか使えるベビーカーなんですよね。
日本人にあっているというか、不安要素の少ないベビーカーだと思います。
しかし、唯一の欠点(いや2つあるかも)が
重い!
ということ。(もう一つは折りたたみが両手という点です。まぁ我慢できます。)
↓を見て下さい。バガブーの初代Bee誕生から現在までの本体重量の遷移です。
モデル | 本体重量 |
---|
2007年モデル(初代Bee/ビー) | 8.5kg |
2010年モデル(Bee +/ビー+) | 8.5kg |
2014年モデル(Bee3/ビー3) | 8.7kg 200g増量 |
2017年モデル(Bee5/ビー5) | 8.9kg 200g増量 |
2020年モデル(Bee6/ビー6) | 9.4kg(10.5kg) 500g(1.6kg)増量 |
てか、年々重くなってね?
国内メーカーだと売れ筋のシグネチャーモデルがこのように増量してくことってあまりないのですが、バガブーブランドは先のブランド紹介に挙げたように「とにかく走り・子の快適性」にこだわる。
親の持ち運びやすさなんて二の次なんでしょうね。
また、きっと世界の潮流ではそれを支持する声も多いのでしょう。
でも、さすがに10kg超えはやばくないっすか?
パイセン!!
誰がパイセンや?
隊長じゃなかったのかい、、
でもホントそうで、10kgというと重いをとっくに通り越して、細腕ママはもとより旦那でも重く感じるもんね。
10.5kgというと、ちょうどエアバギーと同じぐらいの重量ですね。
そうだね。Beeのファンには「エアバギー」と比較検討して、安定性からこちらに決めたという声もよく聞くからね。「多少重くても、走りの良さを優先したい」「子供の快適さもそうだけど、なによりスムーズに進めることって楽しい!」という人たちは軽さを諦めて、そこの踏ん切りが良いからね。
とはいえ、8kg台だったら良かったですよ~
カンバック「8エイト」!!
タイヤも大型化しているし、ここから重量が減っていくというトレンドは考えにくいかな。あるとすれば、AとB型の間ぐらい、むしろB型よりの新ジャンル・ベビーカー『Bugaboo Bee Light(仮称)』というモデルで出してくるんじゃないかと思うよ。
そう。でも、バガブーは一度トラベルベビーカーの『ANT(アント)』の開発でこのセグメントでは失敗している様子だからね。(海外のレビューサイトの多くで評価低め。)
そうなんですね?
バガブーだったら全部「買い!」だと思っていました。
そこがベビーカー選びの難しいところよ。
良いベビーカーを出しているブランドでも、そのラインナップのすべてが良いとは限らない。
アタリもあればハズレもある。でも、その大きなハズレも「ブランドとして思いっきり挑戦している結果」だとすれば評価したいところもあるよね。
企画が斬新、狙いすぎたが故の失敗ですもんね。
次に生かしてもらいたいですね!
結論:バガブーを買っていい人
- バガブーのブランドラインナップの全部を過信するのは禁物
- 重くても「子の快適性」が最優先(自己犠牲方針)なら選んでヨシ!
- セレブも愛用。ミーハーに選ぶ前に上記の覚悟を
バガブーを買ってしまった人へ
この記事ですが、別にバガブーをディスるために書こうと思ったわけではありません。
ここ数年のブランドウォッチの中で、そういえば「BeeもFOX(FOX2:9.2kg → FOX3:12.2)も年々重量増しているわ・・・どこ狙ってるんやろ?」にギモンを抱いたからです。
8キロ台なら、9キロ台なら、「ちょっと重くても我慢できた」良質なベビーカー。
どんどん我々にフィットしない方向に進んでいくのを寂しく感じました。。(´・ω・`)
けれど、もともとはオランダ人(欧州の民)にとってのコンパクト!です。
利用環境も石畳の多いあちらと、日本では求められるものが違って当然。
なによりも走りを優先した結果なら、乗り倒さなければ損ですね。
ということで、
買われた人は、または検討中の方は、
ヨーロッパ基準で子どもの安全性を考え、
重くても走行性の良いものを選びたくて、
そのためには多少苦労しても構わない、
自己奉仕の精神が根底にある人だと思います。
実際に私のママ友でも、そんな人がBeeユーザーでした。
このコロナ禍、
以前よりも「遠出できる機会は減って」いますね。
電車・バスを使った移動がめっきり考えられなくなったと思います。
そんなとき、頼りになるのが、「どこま~でも行こう~♪」を叶えてくれるスイスイ進めるベビーカー。
流石に自転車には積めませんが、そんなケースはリベルやポキットなどの超コンパクトさんに任せて、Beeとは遠出の散歩・公園めぐりが楽しくなる付き合い方をどんどん開発していけたらいいですね。
バガブーのベビーカーLINE UP
一人乗りの最高峰↓
高性能コンパクトベビーカー ↓
型落ちながら8kgに留まっていたBee5(2017発売&改良版)↓
二人乗り(双子)の最高峰↓
二人乗り(年子)の最高峰↓
バガブーの最安値·安心の購入術
ここがポイント
- バガブーは国内に直営店舗を持たないが公式代理店のDADWAY店舗やblossom39店舗および百貨店(伊勢丹新宿・高島屋)で取り扱いがある
- 直営通販サイトは公式ストアと各種モール(楽天市場/Amazon/Yahoo!ショッピング)に存在する
- 公式ストアは定価販売。ポイント付与や割引は無いがメインテナンスパーツが豊富
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