運営者
執筆
- ベビーカージャーナリスト
プロ・ベビーカーレビュアー。ベビーカーを10年間で100台以上押し比べてきた体験談を紹介。年間100件の購入相談に応える。講談社や晋遊舎の記事監修など
見習い
- 初産の妻のためにベビーカーを勉強中♂
とあるリス園の出身。妻メーサが少し早めの里帰り出産で実家へ帰ったため時間ができたのでベビーカー調査に乗り出す。代官山を練り歩いていたところ隊長(管理人パパ)と出逢い、話を聞くうちに感銘を受けて弟子入り
アップリカから発売のベビーカーの中では最軽量を誇る両対面式ベビーカー。
両対面式を謳うものの、オート4キャス機能の搭載がないラクーナの下位機種(廉価版)である。
とにかく軽い(3.9kg)のがウリであるが、
を満たすために対面走行時の操舵性(曲がりやすさ)は損なわれている。
ファーストベビーカーは短期利用を前提として様子見をしたいママ・パパが、セカンドベビーカーも前提に考えるならばの一台目としてこのコスト感が正当性を帯びてくる。
■ アップリカ カルーンエアー メッシュ
価格 | 35,200円 |
対象 | 生後1カ月~36カ月(体重15kg以下) |
重量 | 3.9kg |
横幅 | 45.5cm |
ハンドル高 | 100cm |
リクライニング角度 | 113°~165° |
公式サイト | https://www.aprica.jp/products/babycar/detail/reversible_lw/karoonair_mesh/ |
前モデル(カルーンエアー AC)の発売からはや一年。
モデル名も微妙に変えて再登場。
主な変更点は次の3つ。
これらが価格据え置きなので加わったことが嬉しい。
このサイトでは、一貫して述べているが、「ハイシート+軽量」というのは、子どもの体重が増すごとに走行性が落ちると考えている。
高い位置に重さ(ベビーの体重)が加わり、さらに対面式特有の長いハンドルは車体がふらつきやすく、いわゆるハンドルのきしみを感じる原因にもなっている。
ハイシート(座面高が50cm以上のものを言う)ブームは都会のアスファルト環境を想定した新たに作られたマーケットだと個人的には感じているので、ハイシートを選ぶべきかどうかについては、そこまで気にしなくて良いとは思う。
価格は実売価格3万円程度と長く乗るためには納得のお値段。
子どもがビッグベビーの場合は早めに剛性の高いセカンドベビーカーへの乗り換えをおすすめする。
軽量で、オート4キャス機能を持たない両対面式ベビーカーがそれにあたります。
同じアップリカグループ企業の製品としては、
■ グレコ シティスターGB
次に、東南アジアで人気の高いコスパ・ベビーカーメーカー
■ ジョイー joie スマバギ
安定の国内メーカーからオート4キャスを省いた廉価モデルを一台
■ ピジョン カルナスライト
正直に言おう。
こちらをファーストベビーカーとして購入して、これ一台でベビーカー卒業までを苦労なく走り切る(押し切る)のは少し難しさがあるように思う。
軽量であることが、子の体重が増した時期に仇となって走行性を落とす可能性があることは先にも書いた。
幸い、こちらは低価格モデルだ。
「あれ?ちょっとウチの子、大きめかな・・・」「なんか押しづらくなってきたな・・・」を感じて慌ててセカンドベビーカーを買い直しても総額5万円でお釣りがくるだろう。
その時、オススメのベビーカーはバギータイプの背面式になる。
華奢に見えて意外に剛性は高い。
リクライニングもできない。
シート幅も狭い。
しかし、その見事にすっぽりハマったお尻と車体との密着感が、押し手の走行性の良さを感じるにつながっている。
さて、改めてこのベビーカーについて断言しよう。
これは、対面式の必要性を確信できないママ・パパが選びたくなる両対面式ベビーカーのコスパモデル市場で戦う製品だ。
もしくは、里帰りや入院中といった一時的な利用シーンで活躍もあるだろう。
中途半端といえばそうだけれども、将来のために予算を残しておきたい堅実派さんには良いのかもしれない。
ここがポイント
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