運営者
執筆
- ベビーカージャーナリスト
プロ・ベビーカーレビュアー。ベビーカーを10年間で100台以上押し比べてきた体験談を紹介。年間100件の購入相談に応える。講談社や晋遊舎の記事監修など
見習い
- 初産の妻のためにベビーカーを勉強中♂
とあるリス園の出身。妻メーサが少し早めの里帰り出産で実家へ帰ったため時間ができたのでベビーカー調査に乗り出す。代官山を練り歩いていたところ隊長(管理人パパ)と出逢い、話を聞くうちに感銘を受けて弟子入り
今回はお悩み解決編です。
私たちが重いベビーカーに魅力を感じた時、
ふと瞬間的に頭をよぎるのが「わたし、持てるかしら・・・」でしょう。
4歳まで長く使えると評判だし、、
走行性も高いと評判だし、、
というベビーカーには重いものが多いです。
ここで言うベビーカーの重いとは6kg以上*を指したいと思います。
*下記は一般社団法人 人間生活工学研究センター発表の「手にとった時の重さ感」に関する調査データです。
計測結果(2)より、両手では「楽に持てる重さ」は3kg~3.5kg程度、「少し努力して持てる重さ」は5kg程度、「できるだけ努力すれば持てる重さ」は6kg程度で、男女による差はさほど大きく見られなかった。
引用:https://www.hql.jp/database/cat/senior/funcdb2000/
長く使える耐久性の高いもの=フレームの剛性を高めるために重たくなる
走行性の良いもの=車輪まわりの構造が凝っており重たくなる
ベビーカーの良いものは重たくなりがちです。
これらのメリットを得るために重いというデメリットをも享受しなければならないベビーカーを選びたい場合、「いざというとき長い距離を持ち運べるだろうか、、」という不安で買う気がしぼんでしまいますよね。
小さな段差なら重たいベビーカーでも瞬間的な気合で何とか乗り切れます。
しかし20段以上ある長い階段の場合はどうか?
この時は瞬間的な気合だけでは難しく、そもそも腕力を求められます。
男性ならいざ知らず、子育て中で荷物も多いママにそれを求めては少しかわいそうだと思います。
でもそんな時、もし肩にかけて運べるならどうでしょうか?
突然ですが、こんなことで困っている人を見かけませんか?
独り身や子どものいない時期には気が付きにくいベビーカーにとって不都合な環境。
実は私たちのいたるところにありふれています。
さて、ここで問題です。
階段でベビーカーを手持ちで運ぶ場合、運んでいる最中の子どもはどこにいるでしょうか?
抱っこ紐の中に収容されていますか?
それとももう片方の手で抱きられた状態ですか?
重いベビーカーは10キログラムを超えます。
子どもも一歳を超えていれば10キロ相当になっているでしょう。
すると20キロのバーベルをあげながら階段を登っているということです。
そんな状態の中、日頃の育児の疲れが溜まって足が上がらず、階段でつんのめったらどうなるでしょうか?
両手がふさがっている状態でです。
両手が使えず顎で着地して私みたいに顎を2針縫うくらいだったらいいですが、打ちどころが悪ければ親のみならず子どもの大怪我が心配になります。
そういった大事故のリスクを減らすためにも、肩掛けできる機能はありがたく、全てのベビーカーに求めたいものです。
けれど、多くのベビーカーメーカーから発売されているほとんどのものにそれは付いていません。
付いているタイプのものはあくまでも旅行用・ちょっとした移動用の簡易なタイプのものばかりです。
きっと、デザイン上の問題があるか(収まりが悪く不格好に見える)、本体にストラップを取り付けることで安全上のリスクが増す(側を走る自転車や障害物との接触で絡まる=訴訟のリスク)のでしょう。
なかなか実現は難しそうです。
そこで私からの提案です。
いろいろ検証してみたので以下の動画を観てもらえればと思いますが、結論としてはこうです。
検索サイトで「ベビーカー ショルダーストラップ」をキーワード検索すれば、
いろいろ出てくるはずです。
しかしどれもベビーカーに使うには、取り付け位置を限定されるかデザイン的にも汎用性が低いように感じました。
「もっとデザインとしてシンプルで取り付け位置を選ばないものが欲しい。」
そう思った時に見つけたのが、『百均のスーツケースベルト』でした。
私が購入したダイソーのものは長さが最長で170cm。
横幅50cm程度のものが多いベビーカーでは十分な長さ。
色は選べましたがシンプルな無地(黒)にしました。
そして100円という安さ。。
実際に取り付けてみました。
■ 重さ7.3kgのA型背面式ベビーカーに取り付けた場合
冒頭の動画では、この他にも
紹介しています。
すべて上手く取り付けられました。
どちらも「モノとしての満足感が高いものながら本体重量が心配されがちなベビーカー」でした。
あと付けショルダーストラップで肩がけできるなら、挑戦する気が芽生えますね。*
*長い段差が確定している場面でだけで十分です。常時付け替えていたら面倒ですから。(^_^;)
次にスーツケースベルト以外を使った応用編も紹介しておきます。
ベビーカーを利用する人の多くがベビーカーフックを利用していると思います。
同じく百均で買える安価なものから2,000円を超えるブランド商品まで様々な選択肢があります。
その中で、以前検証動画で利用したベビーカーフックと、別の記事で「ベビーカーの背もたれ角度を上げるためのお助けアイテム」として紹介していた荷締めベルトを組み合わせればショルダーストラップ代わりに機能することがわかったのでこちらも紹介しておきましょう。
Amazon.com(米国)のベビーカー用アクセサリで上位にランキングされていたショルダーストラップも興味本位で個人輸入してみました。約二週間ほどで到着。
購入先:Amazon.com : Epessa Shoulder Strap
以上。
今回は他にも無印良品のスーツケースベルトや他アウトドアブランドにまで広げて調べてみたけれど、ベビーカー用のショルダーストラップとして上記に替わる使い勝手の良さそうなものは見つからなかった。
引き続き調査は続けていきたい。
まずは簡単に挑戦してみるなら
→ ダイソーのスーツケースベルトで十分!
どうせベビーカーフックも買うつもりだし、ベビーカーの背もたれ角度も気になっていたなら
→ ベビーホッパーと荷締めベルトの組み合わせがおすすめ!
多少手続きが面倒でも、最悪使えなくてもいいから、汎用性が最も高そうなものに挑戦してみたいなら
→ Amazon.comでアカウントを開設してEpessa Shoulder Strapを個人輸入!
ベビーホッパーをすでに愛用しているのでコレと荷締めベルトをそのまま使います♪
ぜひ、自分たちにあったプランを試してみてくださいね。