2024年4月のタイプ別おすすめ 

【購入相談】生後2ヶ月。既に抱っこ紐では重く…徒歩と車&電車での移動がしやすく坂道の多い地域でも安心の一台は?

【購入相談】生後2ヶ月。既に抱っこ紐では重く…徒歩と車&電車での移動がしやすく坂道の多い地域でも安心の一台は?

こんな状況ならどのベビーカーを選ぶ?
ベビーカーの選び方相談室に寄せられたご利用者の声から紹介します。

目次

ご依頼者のプロフィール

この相談は2023/9/12に受け付けたものです。

ご依頼者

Hさん

住まいの環境

戸建て

押す人

ママ (メイン)、パパ (サブ)

重視するポイント
  1. 操舵性
  2. サイズ
  3. 重さ
  4. 価格
  5. デザイン
使い方の想定シーン

近所の散歩と買い物、児童館への行き帰り、たまに街へのおでかけ

外出時の主な交通手段

徒歩+車

ベビーカー購入のご予算

特に考えていない

候補に考えている商品やタイプ、ブランド

月齢的にAB型のほうが良いのか、B型まで待って購入するのか迷っています。

候補に考えていない商品やブランド

A型、デザイン重視のタイプ

懸念材料
  • 近隣が急な坂道が多い、
  • 車移動と電車移動で両方に便利なベビーカーはあるのかどうか、
  • 私160センチ、主人178センチで身長差
自由コメント

生後2か月の子供がおり、抱っこ紐で乗り切ろう思っていましたが、体力的にきつくなり、ベビーカーを購入したいと思っています。

坂の多い地域住んでいること、基本は徒歩か車移動ですが私と娘二人でたまに街へ出かける際は電車移動を考えております。

  1. 坂道も安全走行出来るもの
  2. 車移動と電車移動両方しやすいもの
  3. できれば1台で卒業、もしくはできるだけ長く使用できるもの

の順に考えております。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

管理人パパからのご提案

H様

こんにちは。

東京ベビーカーDBの管理人パパです。

問診票にご回答いただきましてありがとうございました。

遅くなりましたが、早速提案させていただきます。

★ご提案したいモデル

ポイントは、書いていただいたとおり、急坂、車・電車移動、できれば1台で卒業でした。

お子様は現在生後2ヶ月で、B型利用時期まではまだ4ヶ月もある点も重要ですね。

この条件を必要機能に置き換えると以下のようになります。

  • できればローシートで7kg台まで(急坂は下方向へ転がり落ちようとする抵抗<鉛直力>を受けるから)
  • できれば折りたたみ・展開がしやすく、コンパクトかつ肩がけできて7kg台までのもの
  • できればA型時期から(生後1ヶ月・3ヶ月)使えるもの

今はAB型というジャンルは総称してA型と呼ばれますので、「A型を候補に考えていない=乳児期しか使えないような乳児に特化した、子が成長すると押しづらく感じるものを考えていない」と受け取りました。

となると、ご提案の候補はこうなります。

1)バガブー バタフライ

2)RECARO レクサ エリート + リベルまたはJ is for Jeep アドベンチャーなどのバギー

3)サイベックス オルフェオ

★選んだ理由

1)バガブー バタフライ

ご存知のとおりB型です。

公式オプションのシートライナー(デュアルコンフォートシート)を敷けば、6ヶ月を待たずとも早めに乗せられる可能性はあります。

そこはお子様の発育状況を見ながらとしかお答えできないので、腰づわりが早ければ可能性としてありえますし、1台で卒業であればバタフライを強くオススメします。

坂道、特に登り坂でではベビーカーの重心位置(ハイシートなら高く、ローシートなら低い)が重要です。

低ければより安定した押し心地になりますし、高ければ転がり落ちようとする力を跳ね返すだけの足回りの良さ(推進力)を備えたベビーカーでないとキツイです。

国内メーカーの4kg足らずのベビーカーであれば、そんなの問題にならないぐらい軽さの力で坂道の影響を感じにくいものですが、1台で長く使うことを想定すると子どもが成長して体重が15kgを越えた世界も考えておかないといけないため、そこへの対応としては6kg近く、または超えるようなフレーム剛性の高いものを選んでおいたほうが安心です。

また、坂道ではたまに歩道を横切るスロープ(戸建ての駐車場と車道の間にある歩道の場合で良く見かけられる)があり、坂道で且つ斜めに傾くような路面を走行せざるを得ない場面も間々あります。

こういった場面ではベビーカー本体にかかる捻じれをなんとか矯正してまっすぐ走行させようと力が必要です。

ここではフレーム剛性がさらに重要となり、矯正してまっすぐ走らせようとするなら「4歳(耐荷重22kg)まで」を声高に謳っているものの方が安定して乗りきれます。

とはいえ今回は公共交通機関を使ったお出かけも多いというところで、いくら剛性が高くとも大型機(バガブー フォックスなど)を選択することを省いて考えました。

  • 一台で長く使えるならできるだけ抱っこ紐時期をひっぱって、
  • 様子を見ながらそろりと乗せて、徐々に外出の範囲を広げていく、

そんな使い方を前提にバタフライがぴったりです。

2)RECARO レクサ エリート + リベルまたはJ is for Jeep アドベンチャーなどのバギー

ここは迷いました。

特に両対面式を求められているわけではなかったからです。

重量はちょうど8kg。
軽々と持ち運べる重さではありません。

ただ先程の剛性の話に戻りますが、そういった坂道での安定感を期待できます。

加えて、廃番&日本撤退が決まったRECAROkidsのベビーカーは処分価格になっており、月齢が浅い時期だけのレンタルを考えている人や、どうしても対面式は体験しておきたかったという人にも買いやすい価格になっています。

いまは処分価格になっていることが気になっても、あと1年もすれば在庫はなくなるでしょうから、その時期に今回購入した金額で売却もできてしまえるかもしれません*。
*そこは倫理観の問題もありますが、それほどの価値は保てているベビーカーです。

加えてお住まいの環境が戸建てなら、うっかり1台で長く使えてしまうかもしれないこのレクサ エリートを近場に限定した使い方として、遠出ではどうしても大変だとなればリベル、オルフェオ、Jeepバギーあたりをサブとして使い分ける方法が取れると考えました。

  • お買い得に手に入れられる両対面式の細マッチョ(8kg)と
  • 公共交通機関の利用に特化したミニマッチョ(6~7kg)

の2台持ちです。

これを選択したとしてもバタフライの金額と変わらない程度で購入できるはずです。

急坂への対応力と、電車を乗り継いでの遠出での懸念払拭の2つを考えた場合にバタフライに次ぐ候補として挙げさせていただきました。

Recaro
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3)サイベックス オルフェオ

坂道をフレーム剛性任せで押しきるよりも、軽さと走行性で持ちこたえる1台として優秀です。

候補の中では重量がもっとも軽く、電車での移動でも負担は少ないです。

たださすがに生後2ヶ月からの使い始めなら、シートクッションのボリュームには気を遣ってあげたいところ。

サイベックス公式の新生児用インレイを買い足すことをおすすめします。
https://cybex-japan.com/products/stroller-newborn-inlay

オルフェオの欠点として過去の相談記事の中でも挙げておりますが、シート座面の厚みや座り姿勢という点ではバガブーと比較して一歩劣ると感じるところです。

ただ、車での移動がメインであったり、車移動から電車、そして抱っこ紐といったローテーションしていく使い方、いわゆる一度のベビーカーの乗車時間が連続して1時間もないような使い方においては十分な性能だと思います。

ずっと乗せたまま3時間、動物園を周回するというようなものではなく、1時間に1度休憩や歩かせたりといった使いかたならオルフェオの使い勝手は認められます。

ハンドルの高さ、サイズ感を見てもバタフライを除く他のコンパクトベビーカーと比べて押しやすく感じるはずです。

★注意点

注意点というほどのものではありませんが、候補から落としたものについて説明します。

7kg台までで、コンパクトタイプのベビーカーが宜しいと感じましたが、長く乗れて、工夫次第ではAB型として良い候補は他にも

がありました。

YOYO2は6ヶ月から乗車OKの6+シート本体に加えて、バシネットか0+シートパックを買い足してあげることで現在の月齢から乗車が可能になります。

フレームの強度も高く坂道でも安定しています。

同じくJoolz エアプラスも6kgと軽量な割にA型背面式ベビーカーとして今から乗せられますし、フレーム強度も十分です。

ただエアプラスの場合は少しだけハンドル位置が高いかな?と感じたので今回はバタフライやオルフェオを優先した次第です。

ここは好みの問題なので、オルフェオをエアプラスやYOYO2に置き換えて考えてみられてもいいところだと思っています。

最後のコンパクトタイプは日本未発売のMINUですが、こちらもハンドル高は若干高めなので旦那さまにはスイートマッチですが、奥様には少し高いと感じているため、高めの位置で持ちたい方や腕力に自信のある方に限定したおすすめとなります。

そして、今回は候補から外しましたが国内メーカーのベビーカーだって検討の余地はありました。

有名どころではアップリカのラクーナやピジョンのランフィですね。

国内メーカーでも、ぐっとシート座面高を抑えた旧来のモデルであればおすすめできたのですが、現在はどれもハイシート傾向にあるため、先にあげた捻じれなどの理由からなかなか自信をもっておすすめできるものを見つけられませんでした。

軽い点は最高だと思うのですが、ここは同じく軽さを謳ったサイベックス メリオやアップリカ ルーチェなども同じ理由(登り坂の微妙なスロープごえの困難さ)で外しました。

もしB型で国内メーカーのものを検討される場合、例えば軽さ重視でピジョン ビングルなど(車に積み込めることをチェックの上で)であれば、レクサエリートとの組み合わせで候補にあげたリベルやJeepバギーの代替候補として考えて見られるのは良いと思っています。

ご提案は以上となります。

またご不明な点や追加のご質問がございましたらお気軽にご相談くださいませ。

東京ベビーカーDB
管理人パパ

管理人について

管理人パパのアバター 管理人パパ ベビーカージャーナリスト

東京ベビーカーとは、2012年7月にめでたく第一子(2015年11月に第二子、2020年9月に第三子)を授かった40代パパが息抜きでたまに本気出して書く、パパ目線でのモノ選びを中心に紹介するブログ。国内・海外のベビーカーを100台以上押し比べた実績が評価されて、晋遊舎から出版の『ベビー用品完全ガイド』をはじめメディア出演多数。
» 誰に向けて書いているのか?

管理人による旬の買い方紹介

2024年4月現在の旬な買い方はズバリこれかなと思います。

新生児に最適(最高だけど高額)
都会的な暮らしに最適
  • ミオス → リベル/オルフェオ(4月リニューアル)に乗り換えまたはコヤと二台持ち
  • メリオ → リベル/オルフェオに乗り換え
郊外型の車中心生活に最適
  • リベル+ベビーシートでトラベルシステム
軽さ重視&バス利用に最適
  • 国内メーカーのベビーカー → リベル/オルフェオに乗り換え
乗り換えたいが第二子への引き継ぎに最適
  • いまならバタフライ

※二台持ちとせず乗り換えを基本としているのは、途中で一台目を売却して二台目の予算にあてることがコストとしても玄関スペースとしても節約になるためです。

他にも有名ブランド・無名ブランド、国外のみ販売の世界的ブランドもあるけれどこれが基本です。

  • 14万円(ファースト)→売却して7万円回収して→7万円のB形を買うことも
  • 7万円(ファースト)→売却して4万円回収して→3万円のB形を買うことも
  • 7万円かけてB形をA形仕様にして1台で済ませることも

いろいろ方法はあるけれど、お金の余裕や投資に対する考え方・合理性、そして子どもと叶えたい理想の生活などみんなそれぞれ微妙に違うから、コレが正解!っていうのを本を読んだり限られた店舗をめぐって探しきるのは至難の技。

「高い買い物なのに何回も失敗したら数万円の損じゃ効かないかも??」で不安な人にはママ友コミュニティが一番かもしれないけれど、人付き合いが難しかったり、初子ならそもそも必要なタイミングでコミュニティに参加できていない場合も多いから大変なんよね。

私は私でできることをやっていきます。

基本はトータル7万円で卒業するのが理想

どれか一台だけと言われればコレ👇
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