車を所有していても、レンタカーやサブスクを利用していても、車に子どもを乗せるのに欠かせない代物がベビーシート(海外ではinfant car seatと呼ぶ)です。
一般には「子ども用カーシート=チャイルドシート」なのですが、子どもの年齢によって以下のように呼び方が別れます。
- 新生児から1歳頃までの『ベビーシート』
- 1歳から4歳頃までの『チャイルドシート』
- 3・4歳頃からの『ジュニアシート』
中には、これらのそれぞれが兼用になった多機能型シートもありますが、一般的にはこの3つです。
この記事の目次
結論:トラベルシステム対応ベビーカーのおすすめ 5選
【失敗しない!】トラベルシステム対応 ベビーカーの選び方
100台以上ベビーカーを押し比べてきたモノマニアな変態管理人です。
私の経験を元に、「トラベルシステムってなんなの?」「どんな場合に便利なの?」そしてメーカーが言わない不便さについても紹介してみたいと思いました。
まず最初は、
トラベルシステムとは?
トラベルシステムと聞くと「旅行用?」と勘違いしてしまいますが、これの言うトラベルとは「ベビーシート(新生児~1歳前後の赤ちゃんを車に乗せるときに使うチャイルドシート」を「ベビーカー」に取り付けられるシステムのことを指します。
管理人
つまり、『車でのおでかけに便利なベビーカーシステム』ということです。
つまり、『車でのおでかけに便利なベビーカーシステム』ということです。
「どんな風に便利?」メリット3選
① 子供の眠りを妨げない
車での移動中にベビーシートで眠ってしまった子どもを起こさずに、シートをまるごと外して移動できる=親にしかわからない価値!
② シートとしての機能の他、バウンサーや椅子の機能も兼ねている
多機能モデルでは、「ロッキングチェア機能」や「バウンサー機能」を備えているベビーシートも多く、マルチな椅子・シートとして活用できる
③ どこへでもラクラクキャリー、ずっと近くで見ていられる
ベビーシートは子どもを寝かせたままどこへでもキャリーできるので、家事や自宅でのテレワーク中もずっとそばで様子を見ていられる
以上が、基本のメリットです。
裏メリットとしては、「ベビーカーとチャイルドシート(ベビーシート)を別々に購入するよりも経済的(お買い得)」である場合が多いことや、
「非対面式ベビーカー(背面式ベビーカー)を対面式に変えられる機能を備えているものもある」ということが挙げられます。
「ここが困る…」デメリット3選
一応、トラベルシステムを使う(ベビーカーとベビーシートをドッキングさせて使う)場合のデメリットもあげておきましょう。
① 車への脱着が面倒
車へ装着できる且つ、車から降りても使えるということはその分、「取り付け・取り外し」の頻度が高まるということです。ISOFIX対応のシートであれば、簡単に装着・脱着が可能ですが、全体的に高コストになります。
「こんなことを時間のない中で毎回はやっていられない!」という人にはおすすめできません。
② ベビーカーの総重量が上がってしまう(重い)
ベビーカーの本体重量は軽くて3キロ、普通は6キロ~8キロ程度です。一方、ベビーシートは3キロ~5キロです。2つを装着すると、全体重量があがってしまうのは明らかです。重心位置も変わるため、ベビーシートを取り付ける場合(トラベルシステム利用時)と通常モードでの利用で押し心地が変わってしまうのは否めません。
③ 使える期間を考えるとコスパが悪い
お金に余裕があればなにも問題はありませんが、出産直後から1歳までの間でもなにかとお金はかかるものです。トラベルシステムは「ベビーシート(1歳頃まで)」をベビーカーに取り付けて使うものですから、1歳を過ぎればほぼお役御免になります。
ここからが本番!正しい選び方 講座
さて、なんとなくトラベルシステムが分かったところで、「では、どれを選べばいいの?」「どんなものがあるの?」に興味が湧いてきた・すでに戦意喪失、、の方もいるでしょう。
私がおすすめするのは、トラベルシステム対応のベビーカーを選ぶにあたって、パパとママの価値観(求めるもの)の違いを理解して、戦略的に選ぼうということです。
それぞれの価値観が違うことってよくあります。
例えば、私など男性なら「多少重くたって、押し心地が良いのもが最高でしょ!」「こんなスイートな色のベビーカー、持ちたくないよ、、」だったり。
いっぽう、女性の場合は使う頻度も期間も長くなるでしょうから、とにかく軽くて簡単に開閉ができるものでないと困る!といった現実的な部分を重視するかもしれません。
ここを中心に考えると、こんな違いに気づくはずです。
ママが感じる価値
- 簡単に装着できること
- 軽くなきゃやだ!
- 押しやすいの?ハンドルの位置とか大丈夫?
- ベビーカーに取り付けやすい?
- ベビーシートは片手で持てる重量なの?
- 使い回しはどの程度効くの?バウンサーならビョルンなど本家がいいのでは?
- 洗えるの?
- 価格はどうなの?
パパが感じる価値
- それはかっこいいの?ベビーカーもベビーシートも
- 押しやすくストレスがないか?(自分が)
パパが悪者風に見えてしまうかもしれませんが、あなたのことではありません。あなたはパートナーの押し心地も思いやれる人でしょうが、一般的に男性の視点は「単純」な場合が多いよということが言いたいだけです。
ここから、どちらの視点に立って、または重視してトラベルシステムを本当に検討すべきかについて結論づけてもらえたらと思います。
一言でいうと、デメリットも承知した上で「ママが納得できるか?」になるでしょうね。
納得できたら「利用価値」で絞り込む
「やっぱりトラベルシステムを使いたい!」と決まれば、重視したい利用価値をポイントに候補を絞り込みましょう。
重視するのは、
- 予算(コスパ)か?
- デザイン性の高さか?
- 安全性か?
- シートのブランドか?
- 軽さか?
- 取り付けやすさか?
- ただ対面式を一時的に楽しみたいからか?
トラベルシステムに求めるものに優先順位を持ちましょう。
最後に装着タイプの違いを理解する
トラベルシステム対応ベビーカーには、2種類のタイプがあります。
① ベビーシートをベビーカーのシートの上に上乗せするタイプ
② ベビーシートをベビーカーのシートと付け替えて使うタイプ
です。
1.シート上乗せタイプ
ベビーシートは国土交通省により「体重10kg未満(身長70cm以下の新生児から1歳まで」を「後ろ向きで装着」することを推奨されています。
よってトラベルシステム対応背面式ベビーカーの多くでは、このタイプでは赤ちゃんはベビーカーを押すママとベビーカーのシートの隙間から対面式になるわけです。
ベビーカーのシートと向き合いながら対面になるということはその分通気性もわるくなるでしょう。気軽に対面式を実現できる手段ではありますが、きちんと通気を確保できているモデルを選びましょう。
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2.シート付け替えタイプ
こちらは元々ベビーカーに備え付けられているシートを取り外して、ベビーシートと入れ替えで使うタイプのトラベルシステムです。
どういうモデルに多いかというと、シートを脱着して背面・対面の向きを替える海外メーカーのベビーカーにこのタイプが多く見受けられます。
日本だとハンドルレバーを切り替えて対面と背面を切り替えるモデルが多いですが、ドイツやオランダのエンジニア気質を擁するメーカーはその走り心地の不自然さを寛容しません。
トラベルシステムとしてもそれに習って、シートごと取り替える構造です。
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トラベルシステム対応のオールインワンベビーカーの決定版
こちらは1歳までで乗り捨てるトラベルシステムとしては最高に使い勝手の良いものですが、そんな贅沢ができる人向けです。
関連記事:doona インファントカーシートをレビュー
余談:新生児の対面式にこだわりたいだけなら
こんな選択肢もあります。
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ベビーシートの大きな特徴
1歳ぐらいまでの時期を担当するベビーシートの一番の特徴が、車の進行方向に対して「後ろ向きで使用する」ということ。国土交通省により使い方が定められています。
また、製品によっては『ベビーカーとドッキングできるもの』もあり、このタイプのベビーカーを『トラベルシステム対応ベビーカー』と呼びます。
その他、ベビーシートの一般的な取り付け方や諸々についてはBaby-Pro主催の森本さんが書かれた以下の記事に詳しいので、「もっと知りたい!」という方は参考にしてください。
参考:新生児から使えるベビーシートの機能・特徴・対象年齢 [チャイルドシート]
All Abouthttps://allabout.co.jp/gm/gc/185675/
ベビーシートの代表的なメーカー一覧
日本のメーカー
オランダのメーカー
ドイツのメーカー
ノルウェーのメーカー
アメリカのメーカー
スペインのメーカー
イギリスのメーカー
イスラエルのメーカー
トラベルシステム対応のベビーシートでオススメはこれ
個人的にはマキシコシ・ブリタックス→サイベックス→Joieかnunaの順でお勧めしますが、一番ラクなのはdoonaのインファントカーシートかもしれません。
マキシコシやブリタックスを選ぶのは、ベビーシートとして世界的に有名なメーカーであるため、トラベルシステム対応のベビーカーに装着できるものが豊富にあるということです。
サイベックスやJoie、またはnunaなどになるとほぼ同じメーカーのベビーカー(トラベルシステム対応)で揃えることになるでしょう。
サイベックスはデザインも機能性も注目で最近ぐいぐい伸びてきているブランドで、Joieやnunaも世界的にみて前者はコスパ優先層に、後者は安全面を重視するオランダやドイツで支持されているブランドになります。
一方、以下のおすすめ一覧の中にアップリカやコンビといった国内市場で双璧を成す日本メーカーのものは入っていませんが、今回は『トラベルシステム対応』をメインに考えた選択でしたので、汎用性の低いこれらのブランドは対象外としたというわけです。
純粋にベビーシートで何か良いものが欲しい、チャイルドシートが欲しい!だけの方は、手っ取り早くAmazonの人気ランキングからピックアップしても良いと思います。
私が長男に選んだのも、以下の廉価なモデルでしたが十分でした。
トラベルシステム対応のものを選ぶ際は、使いたいベビーカーとの相性や車種適合性などしっかりチェックしてから選びましょう。
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管理人パパ
0~4歳までがセットになったモデル。セットで買うとお得になる場合が多く、どのブランドにするか決心したらこういう買い方もおすすめ。
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最新安全基準i-sizeに対応した。サイベックスのプライマリーモデル。シート部分が180度回転して車高の低い車での乗せ降ろしが楽。ミオスやメリオなど人気のベビーカーのトラベルシステムに対応している。
管理人
サイベックスのベビーカーをはじめ、同サブブランドのgb(ジービー)のベビーカーにも対応しているリーズナブルなモデル。車のトランクスペースをベビーカーで潰したくない人には、シンプルなソリューションに。
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イギリス発のハイコストパフォーマンスのベビーシートはJoieブランドのトラベルシステム対応ベビーカーのほぼすべてに対応しており見極めが楽。バウンサー代わりにも使えるのでシンプルにベビーシートとしての使い勝手も◎
管理人
日本ではマイナーながら、海外では質実剛健系ブランドとして名高いオランダのnuna(ヌナ)。2.3kgと超軽量で、ISOFIXベースがセットになっているので、ベビーシートの車への取り付けはわずか5秒で。nunaのベビーカーを買うなら是非検討したいモデル。
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良いものが見つかりますように。