年間で100件を超えるベビーカーの購入相談に応えてきた中で、プレゼントされる側の都合がよく見えてきました。
これから出産祝いにベビーカーのプレゼントを考えているプレママ・プレパパさんの大事な
のみなさんは以下のポイントに気をつけてください。
最悪のケース、こっそり売られてしまうか、二次プレゼント(誰かに譲る)されてしまうでしょう。
もっと最悪なのが、あまりに親しい関係者から贈られたがゆえに「我慢して使われる」こと。
悲劇を自分が生み出さないために、
この記事の目次
1. 玄関サイズを知って・調べてますか?
ベビーカー選びの出発点は帰着点を考えることでもあります。
どこに保管するかを考えるのはとても大事。
狭い玄関に大きいベビーカーを置くのは気の流れを悪くするでしょう。
2. 重いベビーカーを送ろうとしている?
誰とて「重い(8kg以上)」ベビーカーを好き好んで選ぶわけではないでしょう。
あえて選ぶ人の理由の大半は「走行性が良い」です。
つまり「走行性(剛性・タイヤ・サスペンション)にこだわったベビーカーは重い」を知っている人です。
走行性と軽さのどちらを優先するか?ご本人の覚悟の同意なしには贈ってはいけません。
ワンポイント
重いベビーカーには「同意」が必要ですが、逆に「軽い」ベビーカーにも注意が必要です。
軽いベビーカーは確かに持ち運びは便利。しかし、走行性が犠牲になっているケースが多く、とにかく浅い段差でもつまづきやすい。つまづきたくなかったら、持てるレベルで走行性の高いものを選ぶのがおすすめです。
軽いベビーカーを「軽いのが絶対よ!」と押し付けるのもやめましょう。
3. 自宅周辺の交通・道路事情を知っていますか?
ベビーカーの大きさや求めたい走行性の高さを決めるのは生活圏内で遭遇する難所のタイプと種類です。
- 長い階段(EVなしのマンション)
- 砂利道
- 坂道
- 自家用車・バス・電車・タクシー・飛行機の利用頻度
- 歩道の人通りの多さ
など。
環境要因によっては、「絶対に選んではいけない」タイプのベビーカーもあります。
このベビーカーで「あの人はバスに乗れるだろうか?」など、想像力を働かせてみてください。
4. なぜそのベビーカーを選ぶべきなのですか?
メーカーのホームページを見ると高機能と謳われていたから?
知っているブランドだから?
雑誌のランキングで上位にあったから?
すべてがメディアの書いてあるとおりだったなら、私はこんなブログをはじめていませんでした。
なにより10年で三児の育児の傍らで、道路でつまづきまくっているベビーカーを押すママたちのため息に憤ることもありませんでした。
プレゼントされる人が、何を求めているのかをできるだけ知りましょう。
初産で、ろくに調べている時間も経験も少なければきっと正解はあなたが考えているよりも複雑です。
5. あなたは時計をプレゼントされて嬉しい人ですか?
表参道を歩くと、キラキラしたベビーカーを押しているママたちを多くみかけます。
それはまるでアクセサリーのごとくファッションアイテムの一部とも言えるでしょう。
ママになっても自分らしくありたい。
ということは相当な面倒くさがりやさんでなければ自分で選びたいですよね。
ということで、サプライズでプレゼントするにはハードルの高い商品がベビーカーです。
趣味の合わない高価な時計をプレゼントされる時ほど困ることはありません。
「付けないと申し訳ない気が、、」
「でもこれは絶対ワタシではないな・・・」
ただもしプレゼントしたい本人に直接聞くことができたり、リクエストされている場合は素直にそれを買ってあげてくださいね。
その場合はOKです。
以上、5つの気をつけたいポイントでした。
【番外編】もらった人が困るパターン
お古を押し付けてくる人
ベビーカーは利用時期を過ぎても観賞用に想い出に浸れる美術品・・・なんてナイナイ!!
利用時期を過ぎたら「とんでもなく邪魔」に感じてしまうもの。
その時期にある人にとってはさっさと処分してしまいたいから、メルカリで売るはおろか、誰かが喜んでもらってくれたら嬉しいと思っているでしょう。
けれど、先に挙げたとおり最適なベビーカー選びって夫婦のライフスタイルや環境によって様々に異なるから、もらってもフィットしないことが多く犠牲者をつくりやすくなっています。
とくに困るのは親しい関係だったり、パワー序列の上位者から持ちかけられると断るに断れません。
使っているところを(喜んでいるフリをしながら)見せなければならなくなります。
自分の「良かれ」が「ありがた迷惑」になっていないか自分に問いましょう。
贈りたいけど贈るべきベビーカー選びに悩んだら
こもれ話:出産祝いは売りづらい・・・
贈る側が知っておいて欲しいもう一つの事情があります。
それはベビーカーは乗り換えるものということ。
第一子が2歳以上経過したママたちにアンケートを取ってみたところ、約半数の方がベビーカーを2台以上乗り継いでいました。
ということは、きっと現場で1台目が邪魔になっていたり、本当は二台目の購入資金に替えるために売却してしまいたいけれど、「プレゼントしてくれた人の目があって・・・」と売るにも売れずで困っているはずです。
イケてる人なら、モノよりもベネフィットとして出産祝いを贈りましょう。
ベビーカーを贈りたいけれど、自分では選ぶのも難しいし、しかし「ぜひ私のギフトがそれに役に立って欲しい」と考えているならもらって使いやすいギフトカード(Amazonなら商品券タイプ)が適当かと。
例えばAmazonなら額面を余らすこと無く使い尽くすことができるし、最近は国内の最新モデルはおろか海外の人気ブランド・ベビーカーも買えるようになっています。(Amazon.co.jp 売れ筋ランキング: 両対面ベビーカー)
相手の選択を尊重する「less is more」な手法です。
買ってあげた感に酔いたいだけで大きなものを選ぶのは注意が必要です。