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管理人パパ

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ベビーカージャーナリスト

プロ・ベビーカーレビュアー。ベビーカーを10年間で100台以上押し比べてきた体験談を紹介。年間100件の購入相談に応える。講談社や晋遊舎の記事監修など

RISU

見習い

初産の妻のためにベビーカーを勉強中♂

とあるリス園の出身。妻メーサが少し早めの里帰り出産で実家へ帰ったため時間ができたのでベビーカー調査に乗り出す。代官山を練り歩いていたところ隊長(管理人パパ)と出逢い、話を聞くうちに感銘を受けて弟子入り

知っ得ベビーカー『セールの正しい見極め方』

サイベックスにまつわる会社の関係を図式化してみた

ステマや広告、メーカーへの忖度など商業的バイアスを一切排除しています。
この記事の目次

歴史を知ることで
これからの選択を確信したい人へ

別に対してめずらしい話でもない

「日本で人気の海外ブランド『CYBEX』ってどちらの国のブランドだったっけ?」の再確認と、その日本での取り扱い会社との関係についておさらいしたいと思っただけだ

結論から書こう

  • サイベックスは中国企業のもの
  • デザイナーはレーベルごとにチェコと中国を中心に様々いる
  • そして、日本のディストリビューター(CTP JAPAN株式会社)は中国資本の外国企業

ということ

  • サイベックスはもともと香港創業だったか、だけどドイツ法人(CYBEX GmbH)のブランドで
  • そのプロダクトの製造を委託していた中国法人(Goodbaby社)に2014年合併されて子会社となった
  • 日本ではそのサイベックス商品のディストリビューターとしてCTP JAPANが興されたが、その株式の80%をCYBEX GmbHが、残りの20%をDADWAY(日本)が持っていた。しかし、2023年にその株式をCYBEX GmbHがすべて買い取り、CTP JapanはCYBEX GmbHの100%子会社となった

以下はGoodbaby社が公式サイトに掲示している適時開示資料である

ここから支配関係が以下のようになっていることがわかった

好孩子国際控股有限公司(Goodbaby社)
↓ (100%所有)
CYBEX GmbH
↓ (100%所有)
Columbus Trading-Partners Japan Limited(CTP JAPAN株式会社)

現在は、CYBEX GmbHは引き続き好孩子国際控股有限公司の間接完全子会社(100%)として維持されており、CTP JAPANはCYBEX GmbHの完全子会社(100%)となり、結果としてCTP JAPANは好孩子国際控股有限公司の間接完全子会社となっている

CTP JAPANが子会社化された背景

ここについては親会社から2024年11月15日に公開されたこちらのレポートに詳しく見つけられた

【DADWAYの位置づけと変化】

  1. DADWAYが担っていた役割
  • 日本でのCYBEX製品の重要な販売代理店
  • 倉庫・物流サービスの提供者
  • CTP Japanの20%株主
  1. 株式売却の経緯
  • きっかけ:サイベックスの親会社(Goodbaby社)全体の業績悪化
  • 時期:2023年11月15日
  • 理由:グループの業績悪化により、CTP Japanの利益が相対的に大きくなり、「重要性の低い子会社」の基準を満たさなくなった
  1. 「重要性の低い子会社」とは
  • 香港証券取引所の上場規則における分類
  • 親会社(Goodbaby社)の業績に対する子会社の利益比率で判断
  • この基準を超えると、より厳格な情報開示が必要になる
  1. 関連当事者取引の開示義務
  • 好孩子グループの業績が悪化 → CTP JAPANの利益の相対的な重要性が増加 → 「重要性の低い子会社」の基準を超過 → DADWAYとの取引すべてが厳格な開示対象に💦 → 管理負担軽減のため完全子会社化を選択
管理人パパ

つまり、親会社では業績悪化の一方で子会社であったCTP JAPANはメリオとリベルが売れまくりで業績好調の2023年があった。その影響で相対的にグループ全体における存在感が増したことにより親会社の香港証券取引所の上場規則違反を招いたのであった

まとめると、

  • DADWAYの事業上の問題ではなく
  • 好孩子グループ全体の業績悪化という外部要因が
  • 上場規則上の開示義務を発生させ
  • その結果として株式取得という判断に至った

ってことですわ

RISU

多くの人は「取次会社も中国資本の外国法人だったのか!」で驚かれるかもしれないですね

管理人パパ

今回はCTP JAPAN側のマイナスの原因ではないし、日本におけるサイベックスの隆盛はこの会社に依るところが大きいと思うよ。外国との資本関係はあっても、日本市場を見てよく調整していると感じる。あとはどこまで会社の実態を嘘偽りなく開示しながら成長していけるかっていうところが鍵になってくるんじゃないかな?

とはいえ、ここはブログ

公共性の高いメディアとは言えない

もし万が一にでも関係者が読んでいて、情報に間違いがあり訂正を指摘されたい場合はご連絡いただきたい

私のサイベックスに対するスタンス

サイベックスに対してはネガティブでもポジティブでもない

ラインナップのほとんどについては良いモデルだと感じている

720台を調査・分析してきた中でも、まだ完璧だと言えるベビーカーは見つけられてない中ではあるが、サイベックスのベビーカーにはデメリットがあっても、必ずメリットがそれを上回る商品が多いと感じている

どんな背景があるにせよ、ではサイベックスを外したときにどんな選択肢が他にあるというのか?

を考えた場合に、現在の日本市場では必ずBランク以上に入ってくるブランドだろう

選ばれる妥当性はちゃんとあると思っているよ

でも、

なぜ日本からサイベックスが生まれなかったか?

それが気がかりでならない

「失われた20年」の間に失われた国際競争力

サイベックスを勧めるときに、必ず付いてくる国内メーカーへの憂いがある

しかし次の世界線も見えてきている

サイベックスと共に

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