運営者
執筆
- ベビーカージャーナリスト
プロ・ベビーカーレビュアー。ベビーカーを10年間で100台以上押し比べてきた体験談を紹介。年間100件の購入相談に応える。講談社や晋遊舎の記事監修など
見習い
- 初産の妻のためにベビーカーを勉強中♂
とあるリス園の出身。妻メーサが少し早めの里帰り出産で実家へ帰ったため時間ができたのでベビーカー調査に乗り出す。代官山を練り歩いていたところ隊長(管理人パパ)と出逢い、話を聞くうちに感銘を受けて弟子入り
私のmy ベビーカー利用歴はこの8年で合計3台。
※購入していないものの押し比べ台数は100台を超えています。
1台目:エアバギー COCO ブレーキEX(第一子、第二子)
2台目:Jeep スポーツスタンダード(第一子、第二子)
3台目:doona インファントカーシート(第三子)
いろいろベビーカーを押し比べてきたり、
人のベビーカー選びの相談を受付たりしてきた中で、
気づいたことがありました。
それは、
夫婦の中には、しっかりしたファーストベビーカーを買うよりも、セカンドベビーカーを中心に考え、それを新生児期から使えるようオプション品でやり過ごすカタチがベストな場合もあるということです。
それはどんな夫婦かというと、
です。
私は、今年9月(2020年)に生まれた第三子にあえてdoonaのベビーカーを選びました。下記に詳しく書いていますが、チャイルドシートとベビーカーの2つが一台になったアイデア商品です。
我が家は車での移動も多いし(東京の地方在住なので、どこいくにも車)、男三人兄弟(8歳、5歳、0歳)なので、出発・到着時にベビーカーの載せおろしでもたついている暇はありません。
> できれば、ベビーカーをサッと横付けしたら、
> そのままサクッと車に乗せて、
> それ! (((((((((((っ・ω・)っ ブーンと出かけたい。
到着時は、
> 車のスライドドアを開けたら、
> そのままチャイルドシートを展開し、
> ベビーカーに変形させたら、
> ササーッと、出かけたい。
そんな便利を叶えてくれる一台と見初めて、手に入れたのでした。
悪い点を先に挙げておくと、
そして、良い点は、
こんなところでしょうか。
子を乗せたままだと移動が重い・・・とか、
結局、ベビーシートなので使える時期が限られている(1歳と少し)、
というハッキリとした欠点がこれにはあります。
ですが、それって性能の欠如というよりも、一方の快適性・安全性を追求したところ、バランスを取ることができず、やむを得ず犠牲になった価値だと理解しているので、安全性・堅牢性を求めたのだから軽さ・通気性をとやかく言っても仕方が無いのかなと腑に落ちたところです。
①車持ちの家庭で、②かつ夏のおわり頃からベビーを迎えるような状況で、③「赤ちゃんがベビーカーを嫌がらないか心配だわ・・・」というママ・パパには自信を持っておすすめできるベビーカーです。
さて、そんなdoonaの話を私がしたかったわけではないのですよ。
ただ、表題の「ファーストベビーカーになるセカンドベビーカー」を考えた場合、doonaというイレギュラーな存在にも触れておかねばと思ったので先に紹介でした。
そう。コレコレ。
セカンドベビーカーというといろんな意味がありますよね。
きっと。
一般的には、軽くてコンパクトなベビーカーのことを指すでしょう。
広義には、一台目(ファーストベビーカー)に失敗して、書い直した二台目のベビーカーもここに含まれるのかもしれません。
どっちにしても、セカンドベビーカーというのは、一台目の不満を解決してくれるような軽快な持ち運びが期待されたシンプルなベビーカーというもんだと思います。
このあたり定義が難しいので、だから私もそのジャンルに収まるまとめ記事をこんなにバラエティを持って書いてきたわけです。
大体が「重さは6kg台まで」で「折りたたむと傘のように細くなるタイプか、三つ折りで高さ50cm以下のコンパクトになるタイプの二種類」です。
乗り始め時期は、昔は多かったB型と呼ばれる「生後6ヶ月~」のものに加えて最近は「新生児~(A型)」に対応しているものも随分と多くなりました。
ただ、
セカンドベビーカーにジャンルされるようなコンパクトなタイプなのに、「リクライニング角度(フラットに近い角度で寝かせられる)」だけを見て、「新生児対応!」と謳われても親としては怖い・・・わけですよ。
何台も経験されてきた(ベビーカー沼にハマって何度も書い直した人)人はわかっているでしょうが、
寝かせられる
と
寝てくれる
は全然違いますから。
新生児期は特に、
ベビーシートのような丸く抱きしめられているようなコクーン(繭)構造の中でないと寝られない子も多いと聞きます。
我が家の場合、長男はエアバギーでもスヤスヤと寝てくれましたが、次男の方はカラダが小さくて横滑りするのか、大きなエアバギーのシート内では安定が悪く、そのせいかあまりベビーカーで寝てくれた記憶がありません。。
そして、この度誕生した三男は、外出先で起きているのが珍しいほどよく寝る、、
ずっとこのカタチがいいわけない(~1歳)と自覚していますが、一番たいへん、、とも言われるこの時期だからこそ「寝てくれるシート」に頼れるなら頼りたい人も多いはずです。
加えて安全性の観点からもベビーシートは優秀だと感じました。
こんなことはレアケースだと思いますが、先日兄たちの遊びに突き合わせるカタチで運動公園にベビーカーで三男を連れ出したところ、蹴ったボールが軽くベビーカーを直撃することに!
ですが、頑丈なベビーシートに守られて、中の本人はケロッとしていました。
いや、こんなこと普通は起きたらダメですがね・・・
ということで!?
私が新生児期から乗せるベビーカーとしてすすめしたいのは、
トラベルシステムに対応した「セカンドベビーカー」を選ぶ
という考えに至ったわけです。
そうです。
アイテムというのは、「ベビーシート(トラベルシステム対応)」のことでした。
調べてみました。こんな感じです。
サイベックス MIOS(ミオス)
サイベックス MELIO(メリオ)
サイベックス EEZY S2 / EEZY S B2
サイベックス イージーS TWIST2
BABYZEN YOYO2
RECARO イージーライフ エリート 2
エアバギー ココ / プレミア
クイニー ザップエクスプレス
Joie ミルス トラベルシステム [MIDNIGHT]
Joie Tourist
Joie mytrax
Joie muze トラベルシステム juva
Joie aire トラベルシステム juva
Joie ライトトラックス / ライトトラックスエア
Joie ライトトラックス4
マクラーレン ATOM STYLE SET [Black]
アップリカ スムーヴ スマートブレーキ AB
アップリカ ラクーナ ビッテ 2 アカチャンホンポ限定モデル
アップリカ スムーヴ プレミアム AB
などといろいろあります。
以前「トラベルシステム対応ベビーカー」についてだけのまとめ記事を書いていました。こちら↓
ですが、決め手はなんでしょうか?
将来、「こんな重いベビーカーはもうイヤ!」。
「もっと、お出かけを軽快に楽しみたいだけなの!」。
をスッキリさせてくれるポイントとは・・・
「野球か!」ですが、
私は、セカンドベビーカーがファーストベビーカーのポジションを務めるために必要な条件として以下を挙げます。
ベビーカーのメーカーはいろいろあれど、ベビーカーや車関連部品の開発・販売を創業の生い立ちに持つメーカーは多くありません。
国内メーカーであれば、「エアバギー」と「アップリカ」。
海外メーカーであれば、ほとんどがそれです。
その中でも、特に出自の良い下記の3メーカーを私はおすすめします。
1.CYBEX(サイベックス)
元々はドイツ発のチャイルドシートメーカー。後にベビーカーの開発など。
2.RECARO(レカロ)
こちらもおなじみドイツのブランド。カーシートが有名ですが、ベビーカー部門はRECARO KIDSという別の会社(フランス)によるものです。
3.BABYZEN(ベビーゼン)
フランス発のベビーカーブランドですが、元々はRECAROの開発部門が独立してできたブランド。ベビーカーのことを真摯に考えたメンバーにより立ち上げ。
そして、
ここから更に、後のセカンドベビーカーとしての使い勝手を考慮すべき点として、
セカンドベビーカーとしてのざっくりとした(軽快な)使い勝手は当たり前に求めるところですが、ベビーカーとしての基本性能が充分であれば更に快適です。
私が考える重視したいポイントは、
に比重を置きつつ、
デザイン性(自分の好みのデザインか?)や価格(買える値段か?)については人それぞれということで、絞り込んでいくと良いでしょうね。
その他、あった方がより素晴らしい性能としては「ハンドル高さの調整機能(ハンドルが伸び縮みする・角度を変えられる)」がありますが、そこまで求めると機能デブなベビーカーになってしまう可能性があるので、セカンドベビーカーのカテゴリーにおいてはそれほど重視しなくて構いません。
ここは折に触れて私がブログで言っていることですが、1歳を超える頃から周りの景色に興味がでてくると坐骨を立てて上体を起こす姿勢も増えてきます。その際に背中をシートでサポートしてあげられないようなリクライニング角度調整機能が弱いベビーカー(例:130°までしか起こせない)だと、やっぱり子どもも辛くて乗りたがらないようになりかねません。
セカンド時期(幼児期)を前提に考えるならば、「上体を起こせる=115°程度まであれば良いでしょう」タイプのものを選ぶのが正解です。
以上の観点から、管理人の私だったら選びたい3台とその理由について簡単に紹介しておきます。
というか、もう表題でネタバレしてしまっていますが、下記の3台です。
私がもし、「お金あげるから好きなの買っていいよ~」と言われたら、この3台の中で選びます。あくまでもセカンド時期を重視した&玄関に何台もベビーカーを駐車したくないシチュエーションのベストとしてです。
ちなみに今回は「買いやすいかどうか?」などのコストを度外視しています。
また、doonaを除くトラベルシステム対応ベビーカーの多くが「シート付け替え型」と「シートの上乗せ型」の2タイプの構造を持ちますが、今回私が提案しているように、
を実現するにあたっては、「シート付け替え型」がやっぱりいいと思っています。とはいえ、1台(RECARO)は例外となりましたが、わざわざ使わないシートの重さは削れるに越したことがないという考えでいます。
Joieのトラベルシステムには安価なものもあるけども、セカンド時期まで使うには走行性がちょっと足りなかったり、重すぎたり、リクライニング角度が不足していたり、
アップリカにはシート付け替え型のものがなく、コンビも同様かつ走行性を考えた場合は至高の選択肢かと言われれば少し遠いと感じます。
エアバギーは、重さを理由にセカンド時期に逆に買い直す人が多いぐらいですから対象外になりますし、サイベックスの上位機種(MIOSやMELIO、イージーシリーズ含む)も重量の観点から「軽快なセカンド」というには程遠いでしょう。
結果的に、今回選んだ3台はいずれも背面式ベビーカーです。
本来であれば、乳児期の対面式を楽しめなかったベビーカーですが、トラベルシステムに対応させることで、その夢も叶います。
トラベルシステムは以下の3つで構成することを前提にします。
リクライニング角度 | 110°~130° |
1.ベビーカー本体
2.ベビーシート&シートアダプター
3.ISOFIXベース
リクライニング角度 | 105°~151° |
1.ベビーカー本体
2.ベビーシート&シートアダプター
3.ISOFIXベース
リクライニング角度 | 110°~140° |
1.ベビーカー本体
2.ベビーシート&シートアダプター
3.ISOFIXベース
ベビーゼンの場合は、メーカー純正のベビーシートが発売されていないため、下記の4パターン(マキシコシ/サイベックス/BeSafe/nuna)の組み合わせの中から選ぶことになります。
※詳しいアダプターの適合シートはこちら(ベビーゼンの総輸入販売代理店「T-REX」のサイト)にあります。
4歳頃(~体重22kg)まで長く使いたい
→ 「Cybex リベル」「Babyzen YOYO2」
シートよりも高い位置(80cm)で子どもと対面式を楽しみたい
→「RECARO イージーライフ エリート2」
最新モデルのベビーカーを使いたい
→ どれも今年(2020年)発売された最新モデルです。
ということで、ここから先の選択は各ご夫婦におまかせということで、より良いベストを選びぬいて欲しいと思います。
良いベビーカー選びのお役に立っていれば嬉しいです。
さて、子どものお迎えにいかねば
P.S. ここまで書いて改めて思いましたが、もしかしたら二台持ちになっちゃうけども、新生児期にdoonaを買って、1歳半を超えたら上記の、またはお安いセカンドベビーカーを普通に買うというプランが結局は安上がりなのかもしれない。
その場合、1年弱しか使っていないdoonaは良い状態のまま売ればいいし。
奥が深いです・・・