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ピジョンからハンドル高さを変えられる両対面式ベビーカーの新作『カルナス CALNAS』が登場

ピジョンからハンドル高さを変えられる両対面式ベビーカーの新作『カルナス CALNAS』が登場
目次

”ハンドル高さを調整できる”両対面式ベビーカー市場の競争が幕開け

ベビー用品メーカーのピジョンより、ひっそりと新作ベビーカーが登場していました。

その名は『Amazon限定モデル CALNAS(カルナス)』『Amazon限定モデル CALNAS(カルナス) ライト』。

どちらもAmazon.co.jpでのみの販売となっています。

主な特徴

カルナスとカルナスライトの大きな違いは、オート4輪切替機能の有無(対面・背面式のハンドル切替に追従して前タイヤが自由に動く)点です。

カルナス(オート4キャスモデル)

  • オート4輪切替ベビーカーで且つ軽量 5.3kg
  • 片手で開閉できる&自立機能あり
  • ハンドル高さ調整ができる(69cm~104cm)

公式サイト:https://products.pigeon.co.jp/item/index-2114.html

¥27,500 (2024/03/29 16:02:18時点 楽天市場調べ-詳細)

カルナス ライト

  • 軽量 4.4kg
  • 片手で開閉できる&自立機能あり
  • ハンドル高さ調整ができる(75.5cm~104cm)

公式サイト:https://products.pigeon.co.jp/item/index-2115.html

オート4輪切替には「特許」がある。

オート4キャスの元々の開発元はコンビのようですが、かつてアップリカとバチバチの訴訟になったことがあります。オート4キャス機能の組み込みの有無は大した違いが無いようにみえて特許料の支払いなどで1万円程度割高になるのはそのせいなのかもしれません。

両対面式でこの程度のグレード、何が見どころになっているのか?

理由がなければピジョンもわざわざAmazon限定でこのような両対面式ベビーカーを出すこともないでしょう。

両対面式ですでに人気の「ランフィ RB0」「フィーノ」というモデルもライナップしているわけですし、わざわざダブルタイヤにして廉価版を出す意味を疑います。

個人的に思うのは、今回のピジョンの新作ベビーカーは明らかに『両対面式ベビーカーのカテゴリーでハンドル高さを変えられる市場(価値)』を狙いに来ています。

それではライバルを考察してみましょう。

カルナスの競合ベビーカー

オート4輪切替の有無によって、競合マーケットが変わりますので、それぞれのモデルごとの競合を挙げていきます。

カルナスの競合とは?

『カルナス』の競合は「オート4輪切替機能」 × 「ハンドル高さが調整できる」両対面式ベビーカーになります。

アップリカとの競合モデル

コンビとの競合モデル

カルナスライトの競合とは?

『カルナスライト』の競合は「軽量4kg台」 × 「オート4輪切替機能なし」 × 「ハンドル高さが調整できる」両対面式ベビーカーになります。

アップリカとの競合モデル

コンビとの競合モデル(実質存在しない)

結論

ベビーカーの予算の相場は「20,000円~50,000円」の価格帯にあると言われていますが、私は価格帯ごとに以下の3つに分類できるように思います。

  • 【低価格帯】・・・~2万円台
  • 【中価格帯】・・・3万円~5万円台
  • 【高価格帯】・・・6万円以上

今回のカルナスは、一番ボリュームの多い【中価格帯】を狙いにきた商品で、他のメーカーでは高価格帯商品にしか装備されていなかった機能をこのカテゴリーに持ってくることで差別化することが狙いなのではないでしょうか。

身長差のある夫婦で、予算が限られている(海外ブランドほどは遠慮したい)という層に対して、新たな選択肢を用意したと言えるでしょう。

予算に余裕があり、どこまでもデザインなどにこだわれる人たちは、下記の両対面式ベビーカーを検討するはずですが、比較して価格が2倍近くにもなることからこのように考えました。

ハンドル高さを変えられる高価格帯(6万円以上)のベビーカー

では、なぜ『Amazon限定』と銘打っているのか?

私の予想では、Amazonで「実際に店頭で確認せずして売れるベビーカーの価格帯」が今回のようにぎりぎり2万円台・3万円台の商品なのだと思います

しかし、販売店に卸す価格でこの機能の実現は難しく、また、すでに量販店には利益率の高い既存ラインナップを卸価格で展開しているため、店頭マーケットでの共食いをさけるために、販路をAmazon.co.jp一本に絞っているのだと。

小売店で増えつつある「Amazon.co.jp限定」の実態は下記の記事にわかりやすく書かれてあるので、興味のある方は参考までにご覧ください。

参考:「Amazon限定」がガジェット周辺で増えつつある理由 (1/2) – ITmedia
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1902/10/news013.html

結局、どれがいいのか?

シンプルにピジョンの新作ベビーカー(カルナス)を紹介すれば良いだけだったはずが、話がかなり長くなりました。。

今回のピジョンによる市場のペネトレーションは興味深いアクションです。
私は以前から「ハイシートのブームにあわせてハンドル位置が高くなってきているけど、実際それでママさんが使いやすいんか?」はずっと主張してきました

デザインや機能性はさておき、今回のカルナス、カルナスライトは両対面式ベビーカーで、夫婦の身長差を考えて押しやすさを見極めたい二人にとって、この価格帯では唯一無二の選択肢になるでしょう。

あとは、もう一つのオススメとしてはより高価格帯のモデルであっても、1世代前のモデルが型落ち商品として値下がりするタイミングを待って購入するというテクニックもあります。

2017年11月下旬発売

2017年7月下旬発売

管理人
管理人パパ

国内メーカーのベビーカーは「行き過ぎた高機能」モデルも多いので、1年半前の新品であれば、今でも十分に価値あるものとして活躍が期待できるでしょう。

管理人による旬の買い方紹介

2024年3月現在の旬な買い方はズバリこれかなと思います。

新生児に最適(最高だけど高額)
都会的な暮らしに最適
  • ミオス → リベル/オルフェオ(4月発売見込み)に乗り換えまたはコヤと二台持ち
  • メリオ → リベル/オルフェオに乗り換え
郊外型の車中心生活に最適
  • リベル+ベビーシートでトラベルシステム
軽さ重視&バス利用に最適
  • 国内メーカーのベビーカー → リベル/オルフェオに乗り換え
乗り換えたいが第二子への引き継ぎに最適
  • いまならバタフライ

※二台持ちとせず乗り換えを基本としているのは、途中で一台目を売却して二台目の予算にあてることがコストとしても玄関スペースとしても節約になるためです。

他にも有名ブランド・無名ブランド、国外のみ販売の世界的ブランドもあるけれどこれが基本です。

  • 14万円(ファースト)→売却して7万円回収して→7万円のB形を買うことも
  • 7万円(ファースト)→売却して4万円回収して→3万円のB形を買うことも
  • 7万円かけてB形をA形仕様にして1台で済ませることも

いろいろ方法はあるけれど、お金の余裕や投資に対する考え方・合理性、そして子どもと叶えたい理想の生活などみんなそれぞれ微妙に違うから、コレが正解!っていうのを本を読んだり限られた店舗をめぐって探しきるのは至難の技。

「高い買い物なのに何回も失敗したら数万円の損じゃ効かないかも??」で不安な人にはママ友コミュニティが一番かもしれないけれど、人付き合いが難しかったり、初子ならそもそも必要なタイミングでコミュニティに参加できていない場合も多いから大変なんよね。

私は私でできることをやっていきます。

基本はトータル7万円で卒業するのが理想

どれか一台だけと言われればコレ👇
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2023年のベスト評価

管理人について

管理人パパのアバター 管理人パパ ベビーカージャーナリスト

東京ベビーカーとは、2012年7月にめでたく第一子(2015年11月に第二子、2020年9月に第三子)を授かった40代パパが息抜きでたまに本気出して書く、パパ目線でのモノ選びを中心に紹介するブログ。国内・海外のベビーカーを100台以上押し比べた実績が評価されて、晋遊舎から出版の『ベビー用品完全ガイド』をはじめメディア出演多数。
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