運営者
執筆
- ベビーカージャーナリスト
プロ・ベビーカーレビュアー。ベビーカーを10年間で100台以上押し比べてきた体験談を紹介。年間100件の購入相談に応える。講談社や晋遊舎の記事監修など
見習い
- 初産の妻のためにベビーカーを勉強中♂
とあるリス園の出身。妻メーサが少し早めの里帰り出産で実家へ帰ったため時間ができたのでベビーカー調査に乗り出す。代官山を練り歩いていたところ隊長(管理人パパ)と出逢い、話を聞くうちに感銘を受けて弟子入り
非常に唐突なんだけど、最近エアバギーについて書いていなかったと思いだし、長男・次男と続けて乗ってきた5年の歳月を振り返って、良かった点・悪かった点など記しておきたい。
エアバギー礼賛!の紹介記事はいたるところで見つかるだろうから、意地悪にも先に「買ってから困った場面」を思い出しながらそのデメリットについて書いてみた。
誰かの役に立っていれば嬉しい。
ベビーカーの平均予算の相場は軽いB型で2万円台~、両対面式・長く使えるB型で5万円台~だと思われる。
一方、エアバギーの最新モデルは脅威の99,000円(税込)。
今の時代は一人っ子が多く、夫婦だけでなくじいじ・ばあばのお金も初孫に集中するので、買えなくはない値段だ。
だけど、決して安くはない価格。
一般的なB型ベビーカーと比べて3~5万円ほど高いと感じた。
ちなみに、予算を抑えたい場合は、マイナーなカラー・柄を選んで特価になるのを待つという戦略もある。
※4万円台後半~5万円台前半になる場合も多い。
ポイントは、クロスバイクを買うつもりで買う心構え。
重量 9.5kg
軽いベビーカーだと3kgというものもざらあるなか、なぜそれを3台も抱えるような重さのものを選ぶのか?
『押す』のがメインではなく、『抱える』が多い移動においては自殺行為。
特に駅の階段の上り下り、バスの乗降など。
小さなストレスが、子どもに向いてしまわないようにと気を付けた。
エアバギーはハンドル両側にあるレバーを両手で握って折りたたむタイプ。
これが雨の日に片手で子どもを抱きかかえながら車に積み込めずにイライラした。
⇒ 傘は子どもにかける
⇒ 子どもをチャイルドシートに座らせる
⇒ その間、ベビーカーはずぶ濡れ
といった具合に。
いや、もちろん子ども最優先、安全最優先だし、片手でほいほい気軽にたためるからこその事故も世の中には起きているのだと思う。
たしかに横着になってはいけない。
でもうちは『都会の田舎 』 に住んでいるので、車移動も多く、気に入らない点の一つだった。
ここを責めるのは酷かとも思ったが、高さこそないものの、車体が真ん中で折れ曲がる構造のエアバギーは、たたんでも幅(厚み)があり、玄関では少し邪魔。
玄関事情は各家庭によるものの、都会のマンション・アパートでは靴の置き場所もとれないほどに幅をきかせてしまうかもしれない。
うちは今の家に引っ越す前は2LDKのマンション住まい。
玄関は狭く、いつもエアバギーをよけながら出勤していた。
ある時、バギーを使わなくなって外に出したら、なんだか心まで広くなった気がした。
これがどういうことかをどう話そうか…
男を対象に考えた場合、テントを例えにだそうと思った。
たとえば、キャンプでテントを張りたいとする。
テントを張る前に、その張りたいエリアの地面にグラウンドシートを敷いて地面からの冷えや水の侵入を防ぐ。
ただし、これだけでは地面の凹凸をなんのクッションもしていないので、その上にテントを配置し、テントの中にはインナーマットを敷く。
このインナーマット(クッション)にあたる部分が購入時はついてこない!
つまりエアバギー本体の購入というのは、テントを買っただけの状態のことを指し、その中で寝られるようにクッション性を持たせるには別途ストローラーマットを購入する必要がある。
これがただでさえ「高い」と書いたベビーカーをより手の届きにくいものに、いや「手が届くと思ったら、えっ!それも必要なの!?」と残念な思いに変える。
うちは結局、汗も掻くだろうし長く使うものだから最高のものにしてあげたいと思い、8,000円もする東レの高機能素材のものにした。
上記でさんざんエアバギーの悪いところをこき下ろしたが、僕は買ってよかったと今でも思っている。
エアバギーではなく、最初からガラガラと押す乳母車タイプだったなら妻に任せるだけでベビーカーを積極的に押すこともなかったかもしれない。
そういった意味ではエアバギーはダイソンのスティック型掃除機にも似た革命を世のパパに起こしたのではないか?
つまり、押していて様になる、押していても気持ちいいという。
言うまでもなく高い操舵性能はストレスフリーだった。
都会の地方に住んでいるので、アウトレットモールや車でデパートに行く機会が頻繁にあったが、混雑する店内で前方から来た人をよけなければならない。
その頻度は意外に多い。
そんないちいちに、いちいちストレスなんて抱えてられないと思った。
だから、くるくる回転させられるこれを選んだと言っても過言ではない。
子どもも大事だが、押している自分が自由に動けること。
それが延いては子どものためにもなる。
前に記事にしたような気がするけども、メーカーに「どうやって洗うんですか?」と聞いたところ、サンキャノピーやシートの取り外し方法など特になく、「そのままざぶっと洗って大丈夫です♪」という意外な回答をいただいた。
そのとおりにホースから水をジェット噴射し、ざぶざぶ洗って天日にさらすこと数時間。
またまたピカピカのエアバギー君によみがえったのだった。(あまり天日干しすると日焼けするかもしれないので陰干しが本来は良かったのかもしれない。)
手入れが楽というのはポイントが高い。
化繊も洗えるオーガニックソープの定番ブランド。
子どもが寝る場所、なるべく安全なもので洗いたいと思った。
これはどこのメーカーのものでも付いてくる案外普通のことなのかもしれないけども、しっかりとしたレインカバーが付属してきたのは感心した。
雨の日にベビーカーを押す機会こそ少なかったけれども、この5年間で7回ほどは利用しただろうか。
いつもベビーカーに収納しておけるので安心感があった。
乗せられている子どもの居住空間としては十分なものだったように思う。
最近は改札幅を気にしてベビーカーの車幅をどんどんと狭くするメーカーさんも多いが、このエアバギー COCOのブレーキモデルはぎりぎりそれを通過できるレベル。
改札で困ったことは一度もなかった。
翻って、この前後左右に大きさがあったからこそのびのびと育ててあげられたかもしれないな…というのは感じている。
文字どおり、肩身の狭い思いを子どもにさせなくて済んで良かった。
エアバギーについて感じるブランドイメージって何だろう?
おしゃれ?
革新的?
ビジョナリー?
代表の想いがあって立ち上げられたブランドであることは共感が持てていたが、それだけでは「ちょうどよい好印象なブランドイメージ」を保ち続けるため素材にはならない。
きちんとチームとして機能している何かがきっとあるのだろう。
サイトの見せ方、ブランドのフライヤー、どれを取ってみても私にとって「ちょうど良い感じだな」が見つけられる。
同じようなブランドイメージでいうと、
そのあたりだろうか。
遊び心と挑戦心が混じったようなイメージ。
確信が持てるところが、
この「ハンドブレーキの開発」にまつわる記事だ。
こういったビジュアルがメインイメージの一つとしてトップページを飾らせる大胆さをもった国内ベビーカーメーカーは少ない。
最後は褒めて終わろう。
ここがポイント
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