ベビーカーの走行性を復活させる魔法アイテム
それが潤滑剤!
しばらく使わないでいたベビーカー。
ひさしぶりに外で使ってみたら以前よりも軽やかさを欠く気がする。
旋回性が少し悪くなっただろうか?
もし、そんな場面に遭遇したら覚えておいて欲しいこと。
それが車軸周りの「油差し」である。
この記事の目次
ベビーカーを新規購入した時に付いてくる「あのベタベタ」
新品を購入して組み立てたことがある人なら経験済みだろうが、車輪側に付いたピン(本体フレームに挿さる)にベタベタしたグリースが塗布されていることに気づくだろう。
これが使用歴を重ねるごとに車軸の隙間にホコリや細かな砂を巻き込むことで、または経年変化で硬化することで車輪の旋回性能を悪くしてしまうことがあるのだ。
では、どうすれば復活するだろうか?
メーカーもベビーカー安全協議会も潤滑剤の利用を推奨している
そう。
「調子が悪くなったら一旦車輪をフレームから取り外して、油を指してあげてよ」ということである。
でも、どんな油を?
キャノーラ油でも、食用油でもなんでもいいんかい?というわけでは決してない。
ベビーカー安全協議会の見解は?
ベビーカー安全協議会が推奨しているのはシリコーンオイルを使用した潤滑剤。
サイベックス(メーカー)の見解は?
そして、例えばサイベックスのマニュアル(メリオ)を見ると下記のとおりこちらもテフロン系やシリコン系の速乾潤滑剤を塗布するように指定がある。
ロックと回転メカニズムを搭載した部分( ホイール、後輪ブレーキなど)に、定期的にテフロン系やシリコン系の速乾潤滑剤を少量塗布してください。その他の潤滑剤・グリースは、土やほこりを呼び寄せ、動きを妨げるおそれがあるため、使用しないでください。
専門家(Baby-Pro オーナー)の見解は?
現在はサービスを休止されているけれど、晋遊舎主催のベビーカー審査会でご一緒したことのある森本さんの記事にもシリコンスプレーの利用推奨が見つけられた。
機械油はべたつきがあり、ごみを付着させて症状を悪化させることがあるため、シリコンスプレーの利用をお勧めします。速乾性でべたつかず、さらりとした潤滑剤です。
これはもう間違いないでしょう。
以上をつなぎ合わせて考えると、
正解は、
を選べばいいということになる。
では次は、どこのメーカーの何を?が問題だ。
ベビーカー用潤滑剤の決定版
いちばん簡単な答えは、先に挙げたベビーカー安全協議会とやらが推奨している『魔法の潤滑スプレー』を選ぶことだろう。
呉工業
¥1,400
(2024/09/07 17:41:27時点 Amazon調べ-
ただ、この商品
現在は2,000円オーバーで売られているところが多いが、定価は770円足らずだった。
知らずにいたらぼったくられるところでした…
パパありがとう❤
そして現在は生産中止とある(製造はKURE 5-56でおなじみの呉工業)。
つまり現在は造られていないのに探し求める人がいるからシラ~と値上げされていたんだよな
ということで、このスプレーに期待するのはもうナシ🍐だ。
であれば、他にどの商品が代わりになりそうか?
呉工業の中で探してみるも、先程キーワードとしてあげた「シリコーン成分」×「速乾タイプ」が意外にも製品ラインナップに存在しない。
呉工業の公式サイト内で「ベビーカー」をキーワードに検索して見つかる別の製品をみても要件は満たされていなかった。
さて、困ったな・・・
仕方ない、ググるか、、
で見つかったちょうど良さげな製品がこちら(公式)。
¥207
(2024/09/07 17:41:27時点 楽天市場調べ-
ただ、恥ずかしながら私はこのエーゼットなるメーカーについて存じ上げない。
信頼できるのか不安だ。。
ということで、ここでもまたエーゼットクオリティを調べるために車関係の実際レビューが集まる『みんカラ』でキーワード検索をかけてみた。
うん。どの製品もなかなか高い満足度。
これなら安心できそうだ。
ということで、こちらを注文することにする。。
毎回カトージ直営店にお邪魔するたびになにか売上貢献しよう!と思って買ってるから家に何本もあるわ。転売しようかな(笑)
ということで、今回は自分のためにというよりも、これからベビーカー用の潤滑剤を必要とする人が買える・使えるアイテムを見極めてもらうために書きました。
潤滑剤は騙されたと思って使うと、「めっちゃ効いた~!!」とタイヤの不調を疑いもう諦めていたベビーカーが復活して叫びたくなるぐらいのメンテナンス商品なので一度は試してみる価値あるかもです。
– 心得 –
中古で買ったベビーカーの乗り出し前のメンテナンスや、兄弟で乗り継ぐベビーカーの第二次利用の際にぜひご検討あれ!
【よもや話】なぜ成分にこだわる必要があったのか?
こちらは番外編。
安全協議会も、メーカーも、専門家もなぜシリコーン成分にこだわる必要があったのか?
知りたいと思いませんでしたか?
もちろんその浸透性の高さ(性能)で選ばれているという部分も大きいですが、安全性に関しても特筆する点があります。
怖い話に聞こえるかもしれませんが以下は各スプレー成分に関する危険性をリストアップし、危険度を100段階評価で示したものです。
- フッ素系潤滑剤スプレー
- 危険性: フッ素系潤滑剤は、フッ素化合物が含まれるため、環境中に蓄積しやすく、生物濃縮のリスクがあります。特にPFOAやPFOSといったフッ素化合物は、有害性が高く、人体への影響(内分泌かく乱、発がん性など)が懸念されています。また、これらの化合物は分解が困難であり、長期間環境中に残留します。(危険性スコア:90)
- テフロン系潤滑剤スプレー
- 危険性: テフロン(PTFE)は、耐熱性・耐薬品性に優れていますが、高温になると有害なガス(例:フッ化水素、四フッ化炭素)を発生する可能性があります。また、PTFE製品の製造過程で使用されるフッ素化合物が環境に悪影響を与えることがあります。(危険性スコア:75)
- 鉱物油系潤滑剤スプレー
- 危険性: 鉱物油は石油由来の成分を含むため、環境中での分解が遅く、生態系に悪影響を与える可能性があります。特に水中に漏れた場合、水生生物に有害であり、油膜による酸素供給の妨げなどが懸念されます。また、一部の鉱物油は発がん性物質を含む可能性があります。(危険性スコア:60)
- シリコーン系潤滑剤スプレー
- 危険性: シリコーン系潤滑剤は一般的に他の潤滑剤に比べて毒性が低いとされていますが、一部のシリコーン化合物は環境中での分解が遅く、蓄積する可能性があります。また、シリコーンが微粒子状で存在する場合、吸入による健康リスクが考えられます。(危険性スコア:40)
ということで、もちろんスプレーを塗布する際は子どものいない場所で(もちろん他の大人も!)マスクをしながらがいいですが成分の毒性の観点からもシリコーンスプレーを選ぶ意味があったということですね。
¥207
(2024/09/07 17:41:27時点 楽天市場調べ-