運営者
執筆
- ベビーカージャーナリスト
プロ・ベビーカーレビュアー。ベビーカーを10年間で100台以上押し比べてきた体験談を紹介。年間100件の購入相談に応える。講談社や晋遊舎の記事監修など
見習い
- 初産の妻のためにベビーカーを勉強中♂
とあるリス園の出身。妻メーサが少し早めの里帰り出産で実家へ帰ったため時間ができたのでベビーカー調査に乗り出す。代官山を練り歩いていたところ隊長(管理人パパ)と出逢い、話を聞くうちに感銘を受けて弟子入り
\ ライフスタイルや兄弟関係によって正解が様々の /
1位 バガブー バタフライ
SG基準では「安心しておすわりができる時期」とされる生後7ヶ月からの利用が目安だが、それはあくまでも乗せはじめてもいい時期(ベストではないがOK程度)。B形の本分はベビーカー卒業まで安心して任せられること。乳児期後半の不安定な姿勢をサポートし、幼児期の自発的な乗り降りにもちょうど良い足置きが備わったバタフライなら安心だ。
\ メインと極端に違う「サブ機」選びがおすすめ /
1位 サイベックス リベル 2024
セカンドベビーカーの本分は「脇に構えて良し」だと思う。ファーストベビーカーがあってこそのセカンドベビーカー。ならば一台目とは違う機動力にこだわりたい。価格帯は様々。一台目のそれと同等で選んでもいいし、サブ機として価格をぐっと抑えたものでも正解。メリオならリベルが、プリアム/ミオスならコヤがいい。
子どもが成長して歩き始める。
よく食べて、そしてよく運動する。
そして、筋肉量も増えて体重も増す。
以前はなかなか登れなかった坂道や崖?にも果敢にチャレンジするようになる。
そうなると親子の関係に何が起きるかって?
子どもに置いていかれるようになるんですよ!(笑)
いや本当に。。
すると、ちょっ、ちょっと待って!!
空のベビーカーを押しながら全力ダッシュ!
ふと我に返ると、
「なんのためにベビーカー持ってきた!?(笑)」
この記事にたどり着いたアナタはきっとこんな状況におられるか、以下のどれかでしょう。
こんなときに頼れるB型ベビーカーのおすすめをまとめました。
ちょっとその前に基本をおさらいしておきましょう。
B型ベビーカーとは、生後7ヶ月頃(腰すわり後)から使えるベビーカーのことです。
セカンドベビーカーとも言われます。
日本で定められた製品安全基準(SG基準)において、上記以外の条件はありません。
A型ベビーカーのように「150度以上シートをたおせるもの」という規定も特段ありません。
多くのB型ベビーカーでは、この緩い条件に則り以下のようなバリエーションで販売されています。
どちらが良い・悪いかを一言では言えません。
利用シーン、使い方によるからです。
A型ベビーカーは生後1ヶ月から使えて最長で48ヶ月(4歳)まで使えるものになります。
SG基準ではシートのリクライニング角度は150度以上倒れるもの(=寝んねできる)が求められています。
つまり、
という緩い基準しかありません。
重さやサイズ、両対面式とかは意外にも関係ありません。
では、「AB型っていうのも聞くけど?」ですが、同SG基準は改訂を繰り返しており、現在の基準ではA型に含まれて分類されています。
最近の人気は、生後1ヶ月から長く使えるA型ですが、「そんな小さいうちは外出を控えたい」と心配の方や「抱っこ紐で生後6ヶ月まではいける」と体力自慢の方が、生後7か月ごろまでベビーカーを買わずにいきなりB型を購入するケースもあります。
いろんなメディアやブログで様々言われていますが、一部同意しかねるものもあります。
へぇ~~~
国内メーカーの回し者ですかね?
そんな基準で選んだら国内メーカーのものしか残りませんよ。
こんなことを言う人は、ベビーカーの本分を忘れているのではないでしょうか。
それは、『カー=車としての基本性能』をおざなりにしてないか?
どんなに軽くても、
どんなにクッションが良くても、
どんなに座面が高くても、
どんなにたくさんの荷物を運べても、
どんなに簡単に洗えても、
押しづらかったり、、小さな段差にも「ガコンっ!」と躓くようであれば乗り物としての役割を果たしていると言い難い。
というわけで東京ベビーカーDB流としては、やはりB型でものおすすめの選び方は
で選ぶになります。
自分(たち)にあったベビーカーのサイズ感は重要。
もちろん押し心地、曲がりやすさ、乗り越えやすさも重要。
そして、やっぱり自分らしいと思えるデザインのもので決めたい。
それ以外の要素については運用(工夫)でなんとかなるんですよ。
メーカーも馬鹿じゃないんだから、
とこのように、目的を達成するためのデザインの意図が含まれています。
「○○でない=○○が不足」ではなく、その反対側の機能を優先したというものがあり、逆に「軽い!」などのメリットの裏にあるデメリットにまで気を配る必要があるというわけです。
例えば「重い」について。
重いのは持ち運ぶ必要になった時のみ生じる問題です。
押している時間はほぼ重さの感じ方はどれも一緒。
ただ走行性や耐久性(剛性=ギシギシしない)を優先したベビーカーの場合は重くなることが多く、この場合は長い階段の持ち運びに苦労します。
そんな場合は、ショルダーストラップをあと付けして乗りきりましょう。
それではタイプ別におすすめのモデルを紹介します。
ブランド | バガブー(オランダ) |
重量 | 7.3kg |
折畳サイズ | 45×23×54cm |
リクライニング | |
機内持ち込み | |
荷物カゴ容量 | |
自転車カゴ積載 | |
肩がけ | |
洗濯 | |
公式サイト | https://www.bugaboo.com/jp-ja/bugaboo-butterfly/ |
最初、バガブージャパンさんから紹介されたとき、「見た目の印象は地味ですね~」だったのよね。
確かにキラキラ要素はないですね。
たださ、このシンプルなデザインの中にめちゃくちゃいろんな配慮が詰まってることに気づいっちゃったんだわ。
例えば!?
一つずつを述べるとこれだけでこの記事の9割を占めてしまうから詳しくはバタフライのレビュー記事を読んでくれ。
隊長はずっと「2022年のベビーカー・オブ・ザ・イヤー」と唱えていますね(笑)
これでB型市場で求められるレベルが一気に上っちゃったね。来年はさてさてどうなるか?いろいろ楽しみになってきたぞぃ!
ブランド | サイベックス(ドイツ-中国) |
重量 | 5.9kg |
折畳サイズ | 32×20×48cm |
リクライニング | 110°~130° |
機内持ち込み | 100席以上の航空機 |
荷物カゴ容量 | 裏技で拡張(動画) |
自転車カゴ積載 | |
肩がけ | 裏技必要(動画) |
洗濯 | |
公式サイト | https://cybex-online.com/ja-jp/product-libelle |
旅先でしっかりとした走行性が必要な人にも心強いサイベックスのサスペンション。前輪に搭載しており、細々とした段差の乗り越えがスムーズ。旅先では足元に小さく潜み、日常生活でも支障なく使えるマルチで頼れる一台。
ブランド | J is for Jeep(日本) |
重量 | 5kg |
折畳サイズ | 23×30×107cm |
リクライニング | |
機内持ち込み | |
荷物カゴ容量 | 9L。ハンドルにリュック掛け可能 |
自転車カゴ積載 | |
肩がけ | |
洗濯 | |
公式サイト | https://www.trexbaby.com/catalog/jeep/20220315_7199/ |
約1万円で買えるバギータイプ。ダブルタイヤだが走行性はよく、シンガポールへの家族旅行でも十分に応えてくれた。大きな荷物は苦手だが小さな荷物はリュックをハンドルに掛けて運べて便利。
ブランド | gb(中国-ドイツ) |
重量 | 4.8kg |
折畳サイズ | 30×18×35cm |
リクライニング | |
機内持ち込み | |
荷物カゴ容量 | |
自転車カゴ積載 | |
肩がけ | |
洗濯 | |
公式サイト | http://gb-online.com/en-us/strollers/pockit/#/color/20 |
ANA/JAL/Jetstarその他機内持ち込み荷物を許可している全ての国内線・国際線で「持ち込み可」とされている極小コンパクトベビーカー。自転車のカゴにだって積めるので自転車+駅利用などの遠出にも便利。
ブランド | ベビーゼン(フランス) |
重量 | 6.2kg |
折畳サイズ | 44×18×56cm |
リクライニング | 110°~140° |
機内持ち込み | 国内の航空会社では国際線・国内線ともにNG。海外では一部可能 |
荷物カゴ容量 | 耐荷重5kg/16L |
自転車カゴ積載 | |
肩がけ | |
洗濯 | |
公式サイト | https://www.babyzen.com/jp/ja/yoyo2-stroller-birth |
世界に名高い人気のコンパクトベビーカー。当初はドイツのRECAROがZENというモデルで開発。のちにフランスに渡り製品化に成功。折り畳んだ後の肩がけまでの流れが美しくデザインされているエポックメイキング作。0+は新生児用シート。6+は6ヶ月から。2021年12月にSTOKKEに買収された影響を受け、2022年は全般的に在庫薄の傾向にある。
しばらく国内ではB型タイプの『6+(シックスプラス)』の欠品が続きます。これを嫌う人は、2022年6月に発売が噂されている高級ブランド『Bugaboo Butterfly(バガブー バタフライ)』を待つと良いかもです。
ただ気になるのはバタフライの重量(7.3kg)になる。YOYO2より1kg重い。B型ベビーカーの臨界点は6kgだと私は思っている。これを越えると重さの感じ方はぐっと増す。この場合、軽さよりも走行性・耐久性・A型を凌ぐ使い方が強く見込まれた場合にのみ手をつけてヨシ。バタフライはこれに相当するだろう。生後4ヶ月までを抱っこ紐で過ごし、最初の一台目をB型ベビーカーに全力投球できる人向きになる。
以上、ベビーカーの歴史を知り、そして毎月、いや毎日世界のベビーカー市場のアップデートを追い続けている管理人パパの意見でした。
海外だとA型、B型のくくりは曖昧で、そもそも日本発祥の言葉ですからB型ベビーカーは単にサイズから「Compact Strollers(コンパクトベビーカー)」と言われたり、重さから「Lightweight Strollers(軽量ベビーカー)」と呼ばれたり、限定的な用途として「Travel Strollers(旅行用ベビーカー)」と呼ばれています。
今回はそれらを網羅するカタチで5選にまとめてみました。
ベビーカーは国内市場では毎年、そして海外ではほぼ2~3年に新しいモデルが出るという足の早い商品です。
1年前の情報がまったく参考にならないことも多いので、この記事でも頻繁な更新を心がけていきます。
子どもと過ごす最高の瞬間を納得の一台で。