運営者
執筆
- ベビーカージャーナリスト
プロ・ベビーカーレビュアー。ベビーカーを10年間で100台以上押し比べてきた体験談を紹介。年間100件の購入相談に応える。講談社や晋遊舎の記事監修など
見習い
- 初産の妻のためにベビーカーを勉強中♂
とあるリス園の出身。妻メーサが少し早めの里帰り出産で実家へ帰ったため時間ができたのでベビーカー調査に乗り出す。代官山を練り歩いていたところ隊長(管理人パパ)と出逢い、話を聞くうちに感銘を受けて弟子入り
\ 乳児期(1歳まで)に特にうれしい /
1位 コンビ スゴカル エッグショック LA
初子を授かったら「ハイシート」で「対面式」の構図に憧れる人は多い。素敵な光景だし、なにより赤ちゃんにとっても安心だろう。しかし、俗に言うA形は乳児期のサイズ感に特化したものの方が売れる。私の経験上、それでも段差で衝撃の少ない走破性の高いものがおすすめだが走破性と本体重量はトレードオフ。走破性が上がることで重さの心配から離れられないなら、いっそエントリー商品の国内メーカーの両対面式を選んで、より長く使うことになる幼児期(B形)に本命をにらんでもいい
\ 平らに寝かせられるコットが基本 /
両対面式部門
1位 バガブー ドラゴンフライ
コンパクト部門
1位 ストッケ YOYO2 + バシネット
平らに寝かせるのが一番。とはいえお出かけの際はコンパクトになるものがよかったり、車での移動でまごつかないものがいい。その時、完全フラットを叶えるのが難しくなるがせめて子宮の中にいた時と同じ「Cカーブ」姿勢の角度を確保してあげたい。主にベビーシートと組み合わせて実現するそれをトラベルシステムと呼ぶがYOYO2ならフラット寝ができるコットでトラベルシステムが実現可能だ。
\ 対面・背面の切替タイプにあわせて選ぶ /
ハンドル切替タイプ
1位 アップリカ ラクーナ クッション AG
国内メーカーのお家芸であるハンドルで対面・背面を切り替えるタイプ。ここではオート4輪機能が付いた対面式でも背面式でも押し心地が変わらないものに限定してセレクトした。できるだけ予算に余裕を持ち、卒業用ベビーカー(C型)に備えたい
シート切替タイプ
1位 マキシコシ レオナ2
海外ブランドに多いシート付け替えで切り替えるタイプ。このタイプの最大のメリットは前輪と後輪の関係が固定されているため走行性を高めるためのフレーム設計が最適化されやすいこと。また両対面式というからには対面・両面のどちらからでも折り畳める必要性を求めた。次に折りたたみ後のコンパクトさと軽さと走行性といった価値のバラエティを用意した。レオナ2は折りたたみ後はコンパクトでありながらも走行性はパワフル。男性でも満足できるタイプになる。
「ベビーカー選びって難しい。。」
このセリフがふと出るようになったら、とてもよく調べている証拠です。
あまたのメディアランキングや、メーカーのインスタはおろかユーザーの投稿、なんならハッシュタグ「#ベビーカー」だってフォローしているのでしょう。
そこで見えてくるのは、
「どれも良さそう。。」
「なのに失敗談もよく聞く。。」
ではありませんか?
心配性で慎重な人なら、いくつか店舗めぐりだった終えているでしょう。
けれど、店舗内の押し比べでは「うん、違いわかんないね!エヘッ(´ω`)ゞ」で終わりませんでしたか?(笑)
そこまで頑張って調べてきたアナタにとどめの一撃です。
以下の数字の意味がわかりますか?
私が意識している数字です。
「やってやろうじゃないの!」と腕試しをしたい方は、この数値が何の目安かを考えて右側の空白を埋めてみてください。
3cm | |
6kg | |
13cm | |
25cm(20cm) | |
30cm | |
59cm | |
95cm | |
105cm |
3cm | 通常ベビーカーが越えられない段差の高さ |
6kg | ベビーカーの手運びで重さを感じる目安 |
13cm | 走りの良い車輪サイズはこれ以上 |
25cm(20cm) | 機内持ち込み可能な一辺の最小値 |
30cm | 折り畳んだ奥行きの幅の目安 |
59cm | 駅改札を通ることのできる幅の目安 |
95cm | 小柄な人が操作が難しくなる全長の目安 |
105cm | 小柄な人が操作が難しくなるハンドル高の目安 |
すみません。。
私の頭の中にあるアルゴリズムなので、分からなくて当たり前です。
「そんなの分かるかっ!」は承知のうえであえて紹介しました。
ですが、こういった計算をベビーカー選びの相談室では一人ひとりの生活環境を教えてもらいながら答えを導き出すためにしています。
そして、大切なのはこれらの数字だけではありません。
もうここを読んでいる人なら知っていると思いますが、自分にぴったりなベビーカーを選ぶためにはA型・B型・AB型の違い(下の段落へジャンプ)はもちろん、以下のようなベビーカー選びにまつわる因子分析がかかせません。
ベビーカー選びで失敗しました~(T_T)という相談者の声を並べてみると、メーカーさんが謳う「良い部分」だけを信じすぎているように思います。
その良い部分をいくら豊富に知っていても「自分にとっての正解」を見つけることは難しいです。
私は断言します。
ベビーカー選びでは極論、この3つを満たすことが大前提です。
この3つが叶えられていれば、そこからがスタートです。
しかし、先はまだまだ長いですよ。
以下をじっくりと考えて、取捨選択していきましょう。
近場で長時間の散歩を楽しめる時期と機動力が必要になる時期は異なる
何かが足りなくても買い足せば解決できることもある。ただし構造的に固定される部分の見極めは慎重に!
普通に考えたらベスト!も状況によっては正しくならず。悪いところに目をつむるか、バランスを取るか見極めを
なにかの罰ゲームですかこれ!
難しすぎるでリス(笑)
僕も10年前に量販店の売り場をみて「こんなはずはない!」と徹底調査に乗り出したのが運の尽き。。沼は深い。
で、わかったことは?
「自分で調べる労力よりも、中立な専門家がいるならその人に5,000円払っても失敗するより安いわ!」ということ。
はは~ん (≖ᴗ≖ );
先程書いたとおり影響因子は多い。
一概に「○○なタイプのアナタにはこれ!」と言いきれないところがある。
しかしそれを承知の上でなら以下が参考になるはずです。タイプ別に選んでみました。(実際に屋外で検証しています)
ちなみに、管理人パパが自ら検証&撮影しています♪
YouTube動画もあるので笑ってやってください。
こら
これらの条件に当てはまらなければ良い選択になりえます。
米国発ブランドの『Graco』。しかし国内で発売されているモデルは実質アップリカのセカンド的扱い。これは親会社(外資)の影響によるものだ。シティスターのカタチはほぼ上位モデルのラクーナと同じ。足回りで付加価値の高い機能(オート4輪)は省かれており、対面式時の走行性は難がある。しかしその他の機能は充実。抱っこ紐メインで考えている人や、高級B型を本命に考えている人の乗り継ぎ用ファーストベビーカーとして選ぶ価値あり。
ブランド | Graco(米国) |
タイプ | 両対面式 |
対象年齢 | 生後1カ月~36カ月(体重約15kg)まで |
サイズ 幅×奥行×高さ | 展開時:約46×約93×101㎝ 折畳時:約46×約37×87cm |
重量 | 4.3kg |
ハンドル | 95cm~105cm(回転型) |
リクライニング | 117°~150° |
付属 | – |
保証期間 | 購入後1年 |
公式HP | https://www.gracobaby.jp/stroller/citistar_gb |
この場合、セカンドにおすすめなのはリベル!
これらの条件に当てはまらなければ良い選択になりえます。
オランダ発のチャイルドシートブランド『MaxiCosi』。取り扱い代理店はGMPインターナショナル(エアバギー)であるが、本部厳選のベビーカーがこのレオナになる。日本人にも取り回しやすいサイズ感ながら、剛性は高く大きくなっても乗れるのが最大の特長。メリオよりも段差に強いが、やや重い。しかし、ミオスよりは軽くコンパクト。
ブランド | MaxiCosi(オランダ) |
タイプ | 両対面式 |
対象年齢 | 新生児から体重22kg |
サイズ 幅×奥行×高さ | 展開時:45×77×103㎝ 折畳時:45×32×55cm |
重量 | 7.9kg |
ハンドル | 103cm |
リクライニング | 102°~158°の間で3段階調節 |
付属 | – |
保証期間 | 購入後4年 |
公式HP | https://www.maxicosi.jp/leona/ |
これらの条件に当てはまらなければ良い選択になりえます。
ドイツ発ブランドの『CYBEX』。国内メーカーのようにシートクッションで衝撃を吸収するよりも構造(サスペンション)でそれを叶える能力に定評がある。メリオはシート下カゴも大きく、操舵性能も良いが軽い反面、大きな段差への衝突には弱いところがある。とは言え、新生児から使える両対面式。乳児期に明らかに越えられない段差に突っ込まなければ見栄えも良くバランスの良いモデル。
ブランド | CYBEX(ドイツ) |
タイプ | 両対面式 |
対象年齢 | 生後1か月~3歳(~15kg) |
サイズ 幅×奥行×高さ | 展開時:49×82-91×96.5-107㎝ 折畳時:49×54×69cm |
重量 | 5.8kg |
ハンドル | 96.5cm~107cmの間で3段階(回転型) |
リクライニング | 107°-139°-166°の3段階 |
付属 | – |
保証期間 | 購入後2年 |
公式HP | https://cybex-online.com/ja-jp/strollers/melio-carbon3-jp |
サイベックスのラインナップでは珍しい毎年更新されるモデル。型落ちでも性能十分なので、ここで節約してセカンドベビーカー予算を確保するのも正解。
これらの条件に当てはまらなければ良い選択になりえます。
フランス発ブランドの『BABYZEN』。開発のルーツはRECARO(ドイツ)にあった。ブランドはこの『ヨーヨー』と呼ばれるコンパクトベビーカー1モデルで勝負しており、その性能の高さから世界中にファンが多い。もともとはB型ベビーカーとして立ち上がったモデルだが、新生児用オプション『0+(生後6ヶ月まで使えるコット)』を取り付ければA型ベビーカーとして機能。装着したままでもコンパクトに折り畳めるので移動の多い人にぴったり。
ブランド | BABYZEN(フランス) |
タイプ | 両対面式 |
対象年齢 | 新生児から体重22kg |
サイズ 幅×奥行×高さ | 展開時:44×86×106㎝ 折畳時:44×18×52~56cm |
重量 | (0+利用時) 6.6kg (6+利用時) 6.2kg |
ハンドル | 106cm |
リクライニング | (0+利用時) 170° (6+利用時) 110°~140° |
付属 | – |
保証期間 | 購入後2年 |
公式HP | https://www.babyzen.com/jp/ja/yoyo2-stroller-birth |
素敵なんだけどSTOKKEに買収されて、来年はリニューアルの見込み高し!今年6月にはライバルブランドから競合モデル発売予定。
これらの条件に当てはまらなければ良い選択になりえます。
米国発ブランドの『Graco』から発売の三輪ベビーカー。名称に「トレック」と付くとおり山道や河原など険しい環境にもガンガン進んでいける。おまけにシート下荷物かごはスーパーの買物カゴだって入る大きさ。ただし、大きなエアタイヤをがっちり4つも付けているわけで重い。重さを了解した上で、その他の安心を優先したい人に。
ブランド | Graco(米国) |
タイプ | 三輪 |
対象年齢 | 生後1カ月~36カ月(体重約15kg)まで |
サイズ 幅×奥行×高さ | 展開時:約55×約90×約109㎝ 折畳時:約55×約37×約86cm |
重量 | 8.8kg |
ハンドル | 103cm |
リクライニング | 113°~155° |
付属 | レインカバー |
保証期間 | 購入後1年 |
公式HP | https://www.gracobaby.jp/stroller/cititrek_gb |
重いがガンガンいけるタイプの最大のメリットは二人乗りにしても走行性を落とさない点。バギーボードで第一子を運ぶのにも向いている。また、手の小さい人や華奢な人には上位ブランドの『スムーヴ』がある。
これらの条件に当てはまらなければ良い選択になりえます。
もともとは車輪開発にルーツを持つオランダ発高級ベビーカーブランド『Bugaboo』。そのコンパクトベビーカーがこの「ビー6」で、サイズ感は日本人にも使いやすいが、なにせ高身長大国オランダの人が言うコンパクト。信用ならないのは重さに表れている。しかし、それ以外はパーフェクト!細部の質感はどれも高く、男性なら「俺はぜったいにこっち!」とベビーカーを知れば知るほど唸るだろう。パートナーに期待できる仲良し家族なら選んでヨシ。
ブランド | Bugaboo(オランダ) |
タイプ | 両対面式 |
対象年齢 | 生後1カ月~36カ月(体重約15kg)まで |
サイズ 幅×奥行×高さ | 展開時:53×51×91.5-109㎝ 折畳時:47×36×90cm |
重量 | 9.4kg |
ハンドル | 91cm~109cm(伸縮型) |
リクライニング | 95°/135°/155°の3段階調節 |
付属 | レインカバー |
保証期間 | 購入後2年+延長保証2年 |
公式HP | https://www.bugaboo.com/jp-ja/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC/%E3%83%90%E3%82%AC%E3%83%96%E3%83%BC-%E3%83%93%E3%83%BC-6/ |
ベビーカーに人間工学デザインをもたらしました。
ハンドルの高さ調整は伸縮するテレスコープ型。パートナーとの身長差が大きい場合にも最適です。
これらの条件に当てはまらなければ良い選択になりえます。
もともとは車輪開発にルーツを持つオランダ発高級ベビーカーブランド『Bugaboo』。その最高峰モデルがこのFox(二人乗りならDonkey)になる。本体重量は10kg超えで重いが、階段の上り下りが必須の環境を割けられるならこれほど押していて気分の良いベビーカーはない。
ブランド | Bugaboo(オランダ) |
タイプ | 両対面式 |
対象年齢 | 新生児から体重22kg |
サイズ 幅×奥行×高さ | 展開時:60×92×115㎝ 折畳時:88×46×88cm |
重量 | 12.2kg |
ハンドル | 88cm~108cm(伸縮型) |
リクライニング | 100°/150°/175°の3段階調節式 |
付属 | レインカバー キャリーコット |
保証期間 | 購入後3年+延長保証1年 |
公式HP | https://www.bugaboo.com/jp-ja/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC/%E3%83%90%E3%82%AC%E3%83%96%E3%83%BC-%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-3/ |