メニュー

運営者

管理人パパ

執筆

ベビーカージャーナリスト

プロ・ベビーカーレビュアー。ベビーカーを10年間で100台以上押し比べてきた体験談を紹介。年間100件の購入相談に応える。ECディレクター/エンジニアの経験から業界のトレンドや売り手の心理を先読みしたレビューが得意。講談社や晋遊舎の記事監修など

RISU

見習い

初産の妻のためにベビーカーを勉強中のリス♂

とあるリス園の出身。妻メーサが少し早めの里帰り出産で実家へ帰ってしまったため時間ができたのでベビーカー調査に乗り出した。羽振りよく代官山を練り歩いていたところ隊長(管理人パパ)と出逢い、話を聞くうちに感銘を受け弟子入り。メーサが大好き

人気ブランドの実力ランキング

【使ってみてわかった】トラベルシステムはいらない?:後悔する前に知っておくべき5つのこと

【いらなかった?】トラベルシステムの元の取り方

ベビーカー選びが進んできた頃、車移動が多い人ならトラベルシステムという言葉をきっと目にすると思う。

管理人パパ

ベビーカー自体がそもそもトラベル用って感じするもんね。なぜそこにシステムと付けるのか…

トラベルシステムとは、ベビーカーとチャイルドシート、そしてチャイルドシートを車内に固定するためのベースの3つがセットになったものを言う。

RISU

赤ちゃんを車からベビーカーへ、あるいはその逆へと簡単に移動できる便利なシステムで、新生児期から使えるものです♪

ここでは私が実際にトラベルシステムを使って、三男の生後1ヶ月~生後6ヶ月を過ごした経験でのからのメリットとデメリットを赤裸々に語っていきたい。

トラベルシステムの導入を検討している人にはちょっとビビってしまう内容かもしれないけれど、安心して欲しい。

気持ちが凹むようなことにはならないはず。自分で使ってみて、デメリットもそりゃあるけど、メリットが上回ったな~の感謝の気持ちがあるから伝えたいと思って書く記事だから。

この記事の目次

主なメリットは3つ

  1. 寝た子を起こさないまま車の乗り降りができる
  2. ベビーシートを取り外してレストランのベンチに置けば、寝た子をそばで見守りながらゆっくり食事がとれる
  3. 新生児(生後0ヶ月)から利用可能(国内メーカーのベビーカーは基本的に生後1ヶ月以降からとされている)

いろんな楽があるけれど、寝た子を起こさないのが一番のメリットで、それによる恩恵として夫婦の時間が増えたり、車を使っての移動楽もあわせて産後間もない時期のストレスを最大限に抑えられる可能性がある。

ではなぜ「後悔」というキーワードで検索されるのか

トラベルシステムの導入を考える際、実は少なくない親が「本当に必要なのか」「後悔しないか」を心配している。セット買いは高額であること、使い勝手への心配などさまざまな不安要素が「後悔」というキーワードでの検索につながっている。

「高額」というのは各家庭の収入状況にもよるのでここでは思いがけないデメリットとしては外して考えたい。

では私が実際にトラベルシステムを使ってみて感じた一番のデメリットを3つにまとめると、

重い!
短い!
暑い!

の3つになる。

それぞれ簡単に説明しよう。

デメリットその1:重い!

ベビーカーの重さが1.5倍に

ベビーシートといえど車が万が一事故に遭遇したとしても新生児を護れる高い剛性を兼ね備えている。そんな頑丈な代物は当然重くなる。それをベビーカーに乗せる。するとベビーカー2台分とまではいかないが1.5台分ほどの重量になる。そうなると階段は難しくなる。

例を挙げよう。


→ ただここは車で移動していることが大前提なので無視していいかもしれない

デメリットその2:短い!

高いのに利用期間が短め

なにが短いのかと言うと利用期間だ。ベビーシートの多くがその対象年齢を生後18ヶ月までとしているが6割程度ウソがあると思って欲しい。ベビーカーは屋外で使う移動の乗り物。周りの景色も変わっていく。そんな風景を目の当たりにしながら、腰ずわりするような頃(生後7ヶ月頃くらい)からシート内でムクムクと起き上がらないことを想像するほうが難しい。「外を見たい!」となったら利用は終わりである。我が家の場合はそれが生後7ヶ月前にやってきた。ベビーカーの上に約半年しか乗せられず、メリットも半年しか得られないなら割高と考えるのはしごく当然のこと。

けれど、このたった半年でも慣れないママにはすごく大変さを感じるかもしれないし、少しでもラクできるものがあるなら金に物を言わせて利用したい人もいる。体力を節約できる価値は人によって様々だから。

デメリットその3:暑い!

真夏の屋外利用は危険

実は一番の盲点がここ。ベビーシートは夏場蒸しやすく、エアラブなどのファンシートを敷こうにも構造上背面通気が難しくどうしても暑さの問題がつきまとう。

屋外でつかって汗びちょになった背中で、車内に戻ればガンガンにエアコンが効いて、といった温度差が子どもの体調を崩すきっかけになりかねない。

それとて親の工夫(甲斐甲斐しいお世話)でなんとかできるものかもしれないが、トラベルシステムの適当時期(嬉しい季節)は秋から春にかけてと覚えておいて欲しい。広めにとったとして10月から翌年の6月初旬まで。真夏だけは避けよう(夏生まれには不利)。

これら以外には、

  • 操作が複雑だとか(器用・不器用による)
  • カーシートの脱着が難しいとか(脱着しやすいものを選ぶ情報力で避けられる)
  • カーシート内でCカーブ状態で寝かされグセがついているので帰宅してからの背中スイッチが入りやすい(抱っこ紐多用でも同じ)

がよく聞かれるところだけれど上記ほどには大きな問題でないと考えている。

どれだけ楽になった?つかって感じた体感値

三男の誕生からほどなくしてdoonaを使いはじめて、ものすごく良かった点は車移動が多い我が家では本当に車への乗せおろし(上げ下ろし)が楽だったということ。

それはそこにかける時間が節約できるということでもある。

毎日のお出かけ。
晴れた日ばかりではない。

出先には屋根のない駐車場だってある。

そんな場所で大雨の中、傘もさせずにアタフタしながらベビーカーからベルトを外して、子どもを車に乗せて、ベビーカーを車に積んでとしていればあっという間にずぶ濡れになっただろう。

我が家が選んだdoonaではそんな心配も皆無。

行けなかった2階へも余裕

1秒で折りたたんで、1秒で装着、3秒目にドアを締めて、5秒目には私も運転席に乗り込んでいる。

管理人パパ

言いすぎかもしれないが、ざっと15秒以内で完結するのは本当のところ

いろんなライフスタイルがあると思うけれど、車での移動が多い人なら大枚をはたいてでもトラベルシステムは本当におすすめできる。

我が家では車での外出が体感で1.5倍楽になったを実感

P.S. 元が取れたと思えるほどの車利用率は自家用車なら、2日おき以内には使う。タクシー利用の場合は3日に一度は乗っているという頻度感が適当な線

【贅沢な選択】だからこそ見極めたい自分にあったモデル

都会だけでなく、地方こそ車社会でトラベルシステムの利便性の良さに助かることも多いはず。しかし、やっぱりこれが万人に許される選択ではないことは明らか。移動楽のためにベビーカーに約1.5倍~2倍多くを支払うことにそれ相応のメリットがあるのか?

「結局使わなかった、、」

とならないために、

「トラベルシステムを優先しすぎたばかりにベビーカー選びを妥協したかも、、」

とならないために。

ここでは2022年以降の比較的新しいモデルの中からおすすめのトラベルシステムをシーン別にまとめてみた。

一台二役で生後6ヶ月までの手軽度が最高!

ベビーカーとベビーシートが統合されているセレブ愛用者

■ 【トラベルシステム】ドゥーナ i(アイ)

管理人パパ

使用期間が短いのは本来デメリットでしかないけれど、裏を返せばそれだけ名残惜しいほどにキレイな状態なら売却もしやすい。3割取り返せる自身のある売買系SNSが得意な人に◎

サイベックスの最高峰

機動力は劣るが足つきの安定性は最高。優雅な車移動の最高峰

■ 【トラベルシステム】サイベックス プリアム&クラウドT

管理人パパ

ドイツ本家のデザイナーが本当にこだわりたいデザインの塊。これぞ「THE CYBEX」。

都会のカフェへ気軽に乗り付け

プリアムよりも一回り小ぶりで駅改札の通過もラクラクの実用的な高級

■ 【トラベルシステム】サイベックス ミオス&クラウドT

管理人パパ

前輪のサスペンションの効きが良く、細かい段差もヌルっと越えられる。後頭部保護を重視した選択に。

産後間もなくでもロケに子を同伴

ワンオペで仕事を抱えつつ無理めな場面でも大容量荷物カゴに安心

■ 【トラベルシステム】バガブー ドラゴンフライ&クラウドT

管理人パパ

バガブー ドラゴンフライは都会的な大型機であるだけでなく、10kgの耐荷重容量を生かした荷物カゴ使いが本当のメリット。カメラや衣装、メイク道具を積んで子どもを傍に仕事の役割を果たしたい人に。

この方のレビューは現実を捉えていて良いです

B型ベビーカーと組み合わせて対面式に

B型ベビーカーの最高傑作をA型ベビーカーとして使える

■ 【トラベルシステム】バガブー バタフライ&クラウドT

管理人パパ

生後6ヶ月までは家族で育休が取れてじっくり子育てに向き合いたい人向き。ベビーカー卒業まで長く使えるしっかりタイプを軸に月齢の浅い時期を考えるならこの選択はスマート。

トラベルシステム対応ベビーシート一覧表

ベビーシートにはブランドをまたいで装着可能な商品が沢山あります。ここにまとめておきました。

【サイベックス】ベビーシート比較表

エイトン S2(廃番) クラウド G クラウド Z2 クラウド T
発売時期2023年1月2024年2月2021年10月2023年8月
(Z2の改良版)
対象年齢新生児〜18ヶ月頃まで新生児〜18ヶ月頃まで新生児〜18ヶ月頃まで新生児〜18ヶ月頃まで
重量4.2kg3.9kg4.6kg4.5kg
リクライニング
対応ベースBase OneBase GBase T

Base Z2
Base T

Base Z2
回転機能(ベース)
トラベルシステム対応サイベックス全車種 サイベックス全車種 サイベックス全車種 サイベックス全車種
シートベルト対応
レーベルGOLDGOLDPLATINUMPLATINUM
価格¥29,700¥35,200¥41,800¥44,000
公式サイト廃番公式公式公式
トラベルシステム対応のベビーシート

トラベルシステム対応ベビーカー:

【ヌナ】ベビーシート比較表

ピパ アーバン2 ピパネクストN
発売時期2024年4月2024年4月
対象年齢身長:40-75cmまで、体重:13kg以下(2.5kg以上)、月齢:生後12ヶ月ごろまで身長40㎝~83㎝、体重13kg以下(2.5kg以上)、生後15か月頃まで
重量4.0kg3.7kg
リクライニング
対応ベース不要ベースネクスト
回転機能(ベース)
トラベルシステム対応ヌナ全車種ヌナ全車種
シートベルト対応不要
価格¥52,800¥39,380
公式サイト公式公式
トラベルシステム対応のベビーシート

トラベルシステム対応ベビーカー:

【マキシコシ】ベビーシート比較表

ペブル360 プロ2
Joolz Aer ジュールズ エアをプロ目線で解説
ペブル360 プロ
発売時期2024年2023年
対象年齢0~18カ月頃0~15カ月頃
重量4.7kg4.7kg
リクライニング
対応ベースFamilyFix360 Pro

FamilyFix360
FamilyFix360 Pro

FamilyFix360
回転機能(ベース)
トラベルシステム対応マキシコシ レオナ2
エアバギー ココプレミア
エアバギー ココブレーキ
ストッケ YOYO
ジュールズ ハブプラス
ジュールズ エアプラス
マキシコシ レオナ2
エアバギー ココプレミア
エアバギー ココブレーキ
ストッケ YOYO
ジュールズ ハブプラス
ジュールズ エアプラス
シートベルト対応
価格¥39,600¥38,500
公式サイト公式公式
トラベルシステム対応のベビーシート

トラベルシステム対応ベビーカー:

【ジョイー】ベビーシート比較表

¥27,280 (2024/10/08 13:44:54時点 楽天市場調べ-
アイ-スナグ2
アイ・ミューズlx
発売時期2022年11月2024年4月
対象年齢身長:40cm~75cm
体重:13kg以下(2.5kg以上)
月齢:12ヶ月以下
新生児から体重15kg(36ヶ月頃)まで
重量3.6kg12.03kg
リクライニング
対応ベースi-Base LX2i-Base
回転機能(ベース)
トラベルシステム対応ライトトラックス3 DLX
ライトトラックス エア
ライトトラックス
ライトトラックス4
ツーリスト
パクト
アイ・ミューズlxのみ
シートベルト対応
価格¥27,280¥43,780
公式サイト公式公式
トラベルシステム対応のベビーシート

トラベルシステム対応ベビーカー:

【ストッケ】ベビーシート比較表

ビーセーフ
発売時期2023年
対象年齢身長40~75cm、体重13kgまで
(参考年齢:新生児~12か月頃)
重量4.8kg
リクライニング
対応ベースYOYO ISOFIXベース
回転機能(ベース)
トラベルシステム対応YOYO
シートベルト対応
価格¥37,400
公式サイト公式
トラベルシステム対応のベビーシート

トラベルシステム対応ベビーカー:

【アップリカ】ベビーシート比較表

エアキャリー AB
発売時期2023年9月
対象年齢身長:40cm~83cmまで(13kgを超えるお子さまには使用できません。)
※ 参考月齢:新生児~15カ月頃まで
重量3.0kg
リクライニング
対応ベーストラベルシステム ベース
回転機能(ベース)
トラベルシステム対応スムーヴ
ルーチェ
シートベルト対応
価格¥39,600
公式サイト公式
トラベルシステム対応のベビーシート

トラベルシステム対応ベビーカー:

【ドゥーナ】ベビーシート比較表

ドゥーナ i
発売時期2023年11月
対象年齢身長:40~85cm
体重:13kgまで
重量8.0kg
リクライニング
対応ベース専用 ISOFIXベース
回転機能(ベース)
トラベルシステム対応本体に内蔵
シートベルト対応
価格¥82,500
公式サイト公式
トラベルシステム対応のベビーシート

トラベルシステム対応ベビーカー:

まとめ:後悔せずトラベルシステムが使える人

トラベルシステムのメリットとデメリットからトラベルシステムが向いている人はどういう人かをまとめます。

トラベルシステムが向いている人
  • 時間やストレスフリーをお金で買いたい人
  • 新生児期から生後6ヶ月までの外出で車移動が多く見込まれる人
  • 新生児と安全に車で(自家用車・カーシェア・タクシー含む)移動したい人
  • 子どもの熟睡・成長(≒私の自由時間)に最大限のケアをはかりたい人
管理人パパ

トラベルシステムにすることで、デメリットが「-4」ならメリットは肌感として「+6」ぐらいと感じました。つまりベビーカー単体よりも1.2倍、総合的にみて楽になります。

RISU

そのわずか「+2」を、されど2をどこまで大事に考えるかがトラベルシステム選びの鍵になってくるんですね。

車での移動が頻繁な人はきっと元が取れる
車の利用はごくたまにならスルーでOK!

【FAQ】トラベルシステムへの疑問や懸念

トラベルシステムは本当に必要?

車での移動が多い家庭には非常に便利ですが、車をあまり使わない家庭や公共交通機関を主に利用する人ならあまり恩恵を受けられません。そういった人はベビーカーとベビーシートの構成ではなく、チャイルドシートを車備え付けで考えたほうが賢明です。その方が長く使えます。

どのくらいの期間使える?

メーカーのカタログを信じ込んでしまうと、それは新生児から1歳半前後までとなりますが実際はそんなに長くは無理!ベビーシートは最長でも1歳までの利用に限られるでしょう。乳児と言えど起きたい、前の景色を眺めたいは意外に早く訪れます。短期も覚悟の上で検討しましょう。

使い終わったベビーシートは売れる?

これは前述した利用期間が短いということに関係してくるけどもメルカリなど中古市場をチェックしてみるとかなり状態の良いものが数多く出品されている。二人目でまた使うかも…と取っておくのも正解だけど、個人的なおすすめは利用時期を過ぎたら未練なく処分してしまうこと。モノに執着せず、これからの思い出づくりのお金に替えるほうが賢明に思う。

以上でした。

良い組み合わせが見つかりますように。

この記事の目次