運営者
執筆
- ベビーカージャーナリスト
プロ・ベビーカーレビュアー。ベビーカーを10年間で100台以上押し比べてきた体験談を紹介。年間100件の購入相談に応える。講談社や晋遊舎の記事監修など
見習い
- 初産の妻のためにベビーカーを勉強中♂
とあるリス園の出身。妻メーサが少し早めの里帰り出産で実家へ帰ったため時間ができたのでベビーカー調査に乗り出す。代官山を練り歩いていたところ隊長(管理人パパ)と出逢い、話を聞くうちに感銘を受けて弟子入り
UPPAbaby(アッパベビー)は米国ボストン生まれのセレブ御用達のブランド。
とにかく走行性が良く、質実剛健さの評判が高い。
過去にはマーク・ザッカーバーグ氏に選ばれたこともある。
そんなブランドから発売されている唯一の三つ折りコンパクトベビーカー『MINU(ミヌ)』が2018年の登場から4年を経て2022年4月にリニューアルされたよ。
モデル名は『MINU V2(ミヌ ビィーツー)』。
公式サイト:https://uppababy.com/minu/
長時間のお散歩も楽々な、とにかく徒歩移動が多い人のための巡航船(クルーザー)。
少しの段差だけでなく、結構大きい段差も越えていく。
その能力たるやエアバギーやバガブーブランドのベビーカーに次ぐ勢い!
産褥期明けたら、これ一台で卒業できるはずの超合金コンパクトベビーカー
それでは、ちょっと詳しく見ていこうか。
発売時期 | 2022年4月19日 |
価格 | $449.99(Amazon.com*) *個人輸入でおおよそ83,469円 |
ブランド | アッパベビー(米国・ボストン) |
タイプ | 背面式(B型) |
対象年齢 | 生後3ヵ月~22kgまで(4歳頃) |
サイズ 幅×奥行×高さ | 展開時:51.6×90×104cm 折畳時:51.6×29.2×58.4cm |
重量 | 7.66kg |
荷物容量 | 耐荷重最大4.5kgまで |
ハンドル高 | 104cm |
リクライニング | 110°~175° |
レッグレスト | あり(2段階) |
バンパーバー | あり(付属) |
車輪サイズ | 前輪:12.7 cm 後輪:17.8 cm |
サスペンション | 全輪 |
カラー | シャーロット エミリア グレイソン ジェイク ステラ グウェン (2023) ノア(2023) |
付属 | - |
トラベルシステム | 可 |
取得安全基準 | ASTM F833-19/JPMA |
保証期間 | ユーザー登録で3年間 |
公式HP | https://uppababy.com/minu/ |
残念ながらUPPAbabyは国内に輸入販売代理店を持っておらず(代理店一覧)、国内で正規に買えるルートは無い。
並行輸入品とみられる商品は楽天市場にいくつかあるものの、為替差損も見越してかなり高額になっている印象を受ける(米国の価格の円換算+送料・手数料+5万円以上のプレミアムな利益、、)。
そして、米国公式サイトにもEC機能が備わっていない。
というわけで正規ルートで買えるのはサイトで紹介されている認定代理店の中から「National」欄にリストされているオンラインストアのみ!
リストの中から著名なブランドをピックアップすると以下の二社に。
見ていて楽しいのは圧倒的にノードストロームだけれども、このブランドに限っては海外発送に対応していないようなので、Amazon.comにアカウントを開設して個人輸入する方法が一番シンプルで速いだろうね。
というわけで、管理人パパは米国Amazon.comにアカウントを開設して(5分くらい。日本の住所を英語で入力して、カード番号を登録するだけ)、検証機を購入っと。。
実際に購入して組み立てて、走らせて分かったデメリットが以下の3つ。
ハンドルの高さは104cm。国内メーカーのものと比べるとそれなりに高く、腰痛持ちで高い位置が好みか身長165cm以上ぐらいからの方が持ちやすいかもしれない。ベビーゼン YOYO2(106cm)と比べると、それよりも低いはずなのにハンドルの形状がスクエアタイプ(YOYO2はラウンド(丸)型)なのでYOYO2よりも高く感じた。
質実剛健といったことから分かるように、長く乗れる剛性の高いものだけに軽くはできていない。7キロ台中盤は片手で持つと「おっこらせ」、肩がけして「よっこらせ」程度。運動習慣のある人におすすめかな。
折りたたみ後の厚みは約30cm。同じくショルダーストラップが付属するYOYO2(18cm)と比べると12cmの差、バタフライ(23cm)と比べても7cmの差。30cmの厚みは優秀だけれども、「肩に担ぐ」にはちょっとモコモコしすぎる。緊急事態(長い階段)用と考えれば気にならない。
条件としては、「走ってよし」「曲がってよし」「担げてよし」のコンパクトベビーカーになるはず。
すると国内メーカーのモデルに見つけられない。
国内メーカーは特に三つ折りコンパクトベビーカーを展開してないからね。
すると選ばれしライバルはこの二台に。
ミヌ V2 | バタフライ | YOYO2 | |
---|---|---|---|
価格 | $449.99* *個人輸入でおおよそ83,469円 | 60,500円 | 69,300円 |
対象 | 生後3ヵ月~22kgまで(4歳頃) | 生後6ヵ月~22kgまで(4歳頃) | 生後6ヵ月~22kgまで(4歳頃) |
サイズ 幅×奥行×高さ | 展開時:51.6×90×104cm 折畳時:51.6×29.2×58.4cm | 展開時:45×92.5×102.5cm 折畳時:45×23×54cm | 展開時:44×86×106cm 折畳時:44×18×52cm |
バンパーバー | 付属 | なし(オプション) | なし* *非公式のものが販売されている |
重量 | 7.66kg | 7.3kg | 6.2kg |
ポイント | 走行性No.1 | 総合力No.1 | 携帯性No.1 |
どれも本国での価格は似たりよったりだけど、日本に代理店がないアッパベビーのミヌ V2だけかなり割高な印象。
手に入れづらいということは「周りとかぶりにくい」ということ。
結局、どんな人にぴったりなのかというと・・・
ブランドで言うところのライバルはズバリ『Bugaboo(バガブー)』。
定評の高いブランドと勝負できる、米国系ブランドというわけ。
西海岸の香りがするグーグルなんかにお勤めのインテリさんって印象。実際にFacebookのCEOが初子で利用していたブランドだからね。
Bugabooはヨーロッパ大陸、UPPAbabyはアメリカ大陸の代表みたいですね。
海外での評価は高い。しかしピンクゴールドでかためたいキラキラママたちには言語が通用しない。メカニカルで走りもいい。車好きパパには分かる渋さも、ママを口説き落とせるかがポイント。クルマ好きなママなら意気投合。きっと価値が分かるはず。
参考:Best Strollers of 2023 | Strolleria(英語)