この記事は購入相談実績100件以上、100台以上のベビーカーを押し比べた管理人パパがお届けしています。
【レビュー】マキシコシ レオナの口コミ(メリット・デメリット)

新作レオナ2(2023年モデル)が発売されました!
以下の商品は2021年モデルです。
メリオの従兄弟の印象を受けた
ビルケンシュトックのようなベビーカー

マキシコシはオランダ発のチャイルドシートを製造・開発する老舗ブランド。
発祥は1968年。毎年海外のレビュアーが表彰するチャイルドシートランキング(例:Best Infant Car Seats of 2022 | Strolleria)では「ブリタックス・レーマー」「グレコ」と並んで必ずトップ10入りする世界三大ブランドの一つ。
そんな「チャイルドシート、ベビーシートに強いブランドがベビーカーを出したの?」と驚くかもしれないけど、実は結構前から出していて、本国でのラインナップは10以上と豊富だよ。
どうしてか?
ベビーシートはベビーカー本体とドッキングさせてトラベルシステムとして使うことができる。
それならばチャイルドシートの価値を最大限引き出すために自社のチャイルドシートと相性の良いベビーカーを用意することで車を離れた場面でもマキシコシのユーザーであり続けて欲しいってことで、売上(顧客生涯価値)の最大化のためだよね。
さて肝心のマキシコシのベビーカーの性能だけど、流石ベビーカー大国オランダの商品。
抜かりなかった、、
今回紹介するベビーカーは、マキシコシのラインナップの中でも「日本人にあっている!」と総輸入代理店が見初めたサイズ感も使い勝手も日本向きなコンパクト両対面式ベビーカー。
試してみたら意外に凄かったので早速レポートしたい。
- サイベックスの両対面式を選んで周りとかぶる心配を避けたい
- 走行性の良いA型両対面式ベビーカーが欲しい
- ハイシートにはこだわらないから、長く乗れて一台で卒業できるロングユースなものが欲しい
デザインはブランドアイコンと統一感のあるどこか丸みのあるデザイン。
確かな走行性と愛嬌を感じるデザイン性の両立はどこかドイツ発のシューズブランド『ビルケンシュトック』を感じさせる。
全体的な印象はサイベックス ミオスとイージーS2の真ん中の性能。ライバルはメリオではなくイージーS Twist2

ベビーカー初心者には何が書かれているのかさっぱりわからないでしょう。。



いいのよ。ここはベビーカー迷子の砦。迷ってたどり着いた人はこの説明だけで性能への期待値とデザインの間違いなさを確信できるから。
■ マキシコシ レオナ
発売日(国内) | 2021年6月10日 日本での販売開始は2022年3月12日 |
価格 | 52,800円 |
対象 | 0~4歳頃(22kgまで) |
重量 | 7.9kg |
横幅 | 45cm |
ハンドル高 | 103cm |
リクライニング角度 | 102°~158°の間で3段階調節 |
サスペンション | 全輪 |
車輪サイズ | 前輪:13.5cm(サイベックス イージーS2と同じ) 後輪:18cm(サイベックス メリオと同じ) |
付属品 | なし |
公式サイト | https://www.maxicosi.jp/leona/ |
レオナの特徴


※背面式モードで畳んだカタチです
まずはメーカーの謳い文句からかいつまんでみると・・・
- シート付け替え型の両対面式。もちろんどちらのモードでも折りたためる
- トラベルシステムに対応(マキシコシ)
- 剛性が高く押しやすい
- 耐荷重22kgで4歳ごろまで長く乗れる
- 全輪サスペンション内蔵で細かな段差をラクの乗り越えられる
- 子どもの背もたれ(バックレスト)の高さを変えられる
- エルゴノミックデザインな肩ベルトで装着しやすい
- マグネットバックル搭載でベルトを簡単装着
- 取り外し可能な洗えるシートカバー
- 30リットルの大容量荷物カゴ
- 垂直近くまで起き上がる背もたれ。寝かせも十分な角度
- シート背面にスマホも入る小物入れポケット
- 折りたたむと意外にコンパクト(奥行き:32cm 高さ:55cm)
- 世界で最も厳しいベビーカー安全規格「EN1888-2」に合格






子ども自身で乗り降りしやすい


ミオス以上メリオ未満(メリオ容積の80%程度)














幌の天井をめくると通気(のぞき)窓♪


丸みのあるデザインで肌当たりがやさしい



ここで終わらないのが隊長のしつこいところ!



言うね~
良さそうなのはもう分かったから
人気のサイベックスと比較せよ!!
という心の声が聞こえましたよ(笑)
良さそうな両対面式ベビーカーということで、きっとこれはサイベックスのミオスやメリオのライバルになりえるの!?が気になっているんでしょう。
それに一言で答えるなら、そのとおり。ガチで。
ではまずは、写真で説明しましょう。


折りたたむと圧倒的に小さい






レオナの前輪のサイズ感はイージーS2のそれと近い




他と比べてもしっかりしている




レオナのライバルを考察
私が考えるレオナのど正面ライバルは『サイベックス イージーS Twist2』である。
■ サイベックス イージーS Twist2
ローシート(座面が低い)で4歳まで長く乗れるA型両対面式ベビーカーだ。
しかし、上記モデルはサイベックスから廃盤がささやかれている。
惜しいがここはライバルをズラして考えなければならなかった。
- デザイン性
- 走行性
- 本体サイズ感
- 本体重量
- 荷物カゴなど機能性
これらを総合的に考えると、ちょうど「サイベックス ミオス」> レオナ >「サイベックス イージーS2」というポジションが浮かび上がる。
■ サイベックス ミオス
■ サイベックス イージーS2
ベビーカーに詳しい人なら、流行に敏感な人ならここで疑問に思っただろう。
「あれ?メリオは?」
そう。サイベックスのメリオが本来の「真ん中」のグレードである。
しかし、メリオは上記で挙げたモデルよりも全く軽く、そのかわり耐荷重も15kgと3歳(よりも2歳前後)までを美味しくいただくためのライトな両対面式ベビーカーである。
マキシコシ レオナの重量は7.9kg。
決して軽いとは言えない。
しかし、ミオス(10.2kg)よりは軽く、イージーS2(7.3kg)よりは重い。
やっぱり、イージーS Twist2(8.3kg)が近いだろう。
そして、イージーS2はリニューアル(リモデル)が近いと個人的に見ているし(今買うのは多少危険)、ミオスはそもそもハイシートベビーカー。
同じ土俵で比べてはいけない気がする。。
するとである。
「ライバルはおらん・・・」ということになる。
乳児期は抱っこ中心で行く!背面式ベビーカーのつもりで長く使える両対面式ベビーカーを私は選ぶ!!
こんな人にまったく向いている。
ちなみにレオナのシート高は46cmぐらいだろう。
エアバギーと横に並べて測ってみた。


座面高さが同程度なのがわかる
座面が低く、足置き場(フットステップ)があると幼児も自分で乗り降りしやすい。
先々の苦労を先読みできる賢い人にはオススメである。
レオナの走行性をレビュー
実機を屋外に持ち出して走行テストを行った。
管理人パパによる最後の審判
さて、このベビーカーはオススメなのか?
実際のところどうなのか?
本当に、本当にサイベックスと比べていいのか?
何かを見落としていないか?
そんなアナタに最後の忠告(アドバイス)だ。
レオナのデメリット
レオナの価格を見て、最初驚いた。
このスペックで、この価格。
なかなかGMPインターナショナル(代理店)も思い切った攻め方をしてきたものだと感心した。
サイベックスの上位モデルにあって、レオナに無い機能の代表格が「メッシュシート」になる。
サイベックスの上位機種がシートクッションを外せば全面メッシュシートになるのに対してレオナにそのような機能はない。
この場合、同代理店から発売されているエアバギーブランドのベビーカーマットの購入を考えたい。


抗菌・防臭ばかりが謳われているが、裏面は通気性の良さを感じさせるメッシュファブリック!
ここをもっと強調すれば良いのに!と強く言いたくなる気持ちを抑えきれない。
せっかく本体価格が5万円程度と良心的な価格なのにマットを買い足せば、少し贅沢品になってしまう。
しかし、メッシュシートであろうがなかろうがベビーカー無いでの飲食やうっかり靴のままで着地したりするとあっという間に汚れるものだ。
これはシートライナー代わりにもともと買う必要のあるものだと考えれば良い。


エアバギーのストローラーマットは5点式ベルトのベビーカーに対応しているのでエアバギーでなくても装着できるそうです。
各社メーカーによって横幅などが違うのでサイズ感は自己責任で^^
あとは気になる機能面の差として「ハイシートではない」があるけれど、これも先程述べたとおりデメリットと感じるのは乳児期の親子の距離の近さが欲しい時期だけで、子どもの乗り降りが活発になる1歳後半では逆にメリットに替わる。
そして、気になる人は気になる「重さ(7.9kg)」については決して軽くないことを強調しておきたい。
片手で長い距離持つにはいくらコンパクト両対面式ベビーカーといえどしんどい。。
ここは軽くなれば嬉しいのは間違いないが、それと引き換えに手に入るものは「剛性、すなわち耐久性」である。
長く使うなら我慢されたし。
ましてやロングユースという点で価値を同じくするバガブー ビー6(10.5kg)と比べれば2kg以上も軽いのだから。。



こちらもオススメです。



動画解説もあるよ♪
>ティオティオライナー
>バガブーライナー
動画を参考にしてくださったユーザーさんのレビューはこちらから。
付録:純正オプション(トラベルシステム対応)



アダプター、カーシート、ISOFIXベース(車に接地)の3つを揃えることでトラベルシステムが構築できます。追加費用として9万円程です。トラベルシステムセットが発売されました。
■ トラベルシステム対応セット
■ レオナ専用 カーシートアダプター
対応カーシート



ハイシートでないことを気にする人も、トラベルシステムで使うなら実質ハイシートです♪エアバギーで構築したトラベルシステム級の高さが得られます。


(左)Joolz Aerのトラベルシステム
■ MAXI-COSI Pebble Pro
■ MAXI-COSI Pebble Pro
■ MAXI-COSI TINCA
マキシコシブランドで揃えたい人にはレオナは良いベビーカー!



2022年3月に発売されたばかり。初回入庫分は在庫薄とのこと。来週末には充実するそうです。



都内在住の人はエアバギー代々木公園本店またはチャイルドシートラボで見られるよ!
読者からの口コミ
レビュワー:midoriさん


購入されたモデル名:
マキシコシ・レオナ(グリーン)
このベビーカーを購入した理由:
電車やバスの利用が多いため片手での折り畳みは必須と考えていました.購入を検討し始めたころは職場復帰前で,登園時のバタバタや子の園での生活を甘く見ており,実際に通園をはじめてからベビーカーに求めるものが少し変わりました.使用していた対面式のdoonaにおとなしく乗っている子の様子から対面式を残しておきたくなったり,朝の時間が押して速足になることが多く走行性や剛性も必要だと考えるようになったり,まだ10ヶ月で1日2~3回お昼寝が必要だけど園だと家ほど眠れていないようであることから,園までの道のりの20~30分をしっかり寝かせられるベビーカーが必要だと考えるようになりました.あと,あまり知られていない質実剛健なプロダクトは単純に好みでした.レオナのシートで猛暑を乗り越えられるか心配でしたが,管理人パパ様のYoutubeでバガブーのブリージーシートライナーを装着しているのを見て最終的に購入を決めました.


無駄の多い公式チャンネルはこちら
このベビーカーの良かった点:
背面式・対面式両方試しましたが,今はあきらかに対面式のほうが寝やすい様子で,慣れの問題も大きいと思いますが対面式からのスムーズな移行という点で良かったと思います.子の身長が高めで,他社のベビーカーだとシート高や肩のベルトの位置などサイズアウトが心配でしたが,シート高を三段階で伸ばせます.サンキャノピーもじゅうぶんな深さがあります.走行性はdoonaと比べてもサスペンションの効きを感じます,手に伝わる道のガタガタが段違いに柔らかくなりました.お昼寝の時間に寝かせると2時間ほど連続して眠ることができています.前のdoonaだと寝つきは同じくらい早いのですが,本来2時間ほど眠る時間帯でも30分程度で起きていました.シートのリクライニングは102°〜158°とメリハリがあり,起こしておきたいときはしっかり起こして寝かせたいときにはしっかり眠らせられるのはとても良いと思いました.あと個人的に,シートのファブリックが帆布っぽいのは好みで,色もフォレストグリーンという感じの落ち着いたきれいな色味で気に入っています.


doonaだと強制的に気をつけの姿勢になっていたことに気がつきました。
このベビーカーで改善を期待する点:
折りたたんだときにシートが地面にギリギリ付かないのは良いことなのですが,ギリギリすぎる(笑)*もう少し布と地面との距離が欲しいです.折り畳みは片手でできますが,ちょっと癖があるたたまれ方で,展開したときにいきなり大きくなる感じでまわりの空間を確保してから展開しないといけないなという感じです.バガブーのシートライナーを使用する予定ですが,レオナのオプションで通気性の良いシートライナーがあったら良かったのは言うまでもありません.
*補足:対面の場合で背面では床とかなり余裕がありました。
追記:今回バガブーのシート(グレー)を装着しましたので、追加のレビューをさせていただきます。




ブラックだと色の組み合わせ的にも良く合っていることはパパ様のYouTubeでも確認できたのですが、ブラックは夏場は暑いかなぁ…ということもあり他の色を買ってみようとグレーを購入しました。本当に横も縦もサイズピッタリ!色も(好みがあると思いますが)悪くないのでは?と思います。
レオナのシートは(実際に子供を乗せた感覚として)25度超えると後頭部の汗がすごくてもう暑そうでしたので、日本の夏はシートライナー必須かなと思いました。このシートライナーをつけると20度後半でも汗をかかずに眠れているので、これで夏を乗り切れそうです。
シートライナーを装着する前にレオナのシートを洗濯したのですが(洗濯ネット+洗濯機のおしゃれ着モードでなんとか洗濯できました)、なかなか取り外し・装着が大変で(難しくはないのですが、留めるところが沢山あって煩雑)、そういう意味でも夏場はシートライナーを利用した方が良いと思いました。
シートライナーを装着したまま対面・背面とも折りたたみできました。
このベビーカーと迷った他の候補:
バガブーバタフライ
自由コメント:
試乗せずに買うことになったことは賭けでしたが,管理人パパ様のたくさんのレビューと動画で,おそらく自分で試乗するよりも多く情報を仕入れることができたと思います(他にもレビューをさがしましたがレオナの口コミはほぼなく,管理パパ様の情報が無ければ購入することはなかったでしょう.)おかげさまで最良の選択ができました.ありがとうございました.