運営者
執筆
- ベビーカージャーナリスト
プロ・ベビーカーレビュアー。ベビーカーを10年間で100台以上押し比べてきた体験談を紹介。年間100件の購入相談に応える。講談社や晋遊舎の記事監修など
見習い
- 初産の妻のためにベビーカーを勉強中♂
とあるリス園の出身。妻メーサが少し早めの里帰り出産で実家へ帰ったため時間ができたのでベビーカー調査に乗り出す。代官山を練り歩いていたところ隊長(管理人パパ)と出逢い、話を聞くうちに感銘を受けて弟子入り
ジュービー(Joovy)はアメリカ生まれのベビー用品ブランドで、廉価ながらユーザーの要望の吸い上げからそれを製品開発に活かすサイクルが早く、フィードバックループが高速なイメージを持っている。
日本で知られているのは主に縦型の二人乗りベビーカー『カブース ウルトラライト』。
縦型ベビーカーの中では抜群に段差乗り越えに強く、タフな環境での利用が求められる米国ブランドらしい二人乗りだ。
カブースシリーズにはこのウルトラライトの他にも後発の『UL』や『RS』といったラインナップが存在するが、どれもハンドル高さが抜群に高く、日本人の成人平均身長だとかなり押しづらくなってしまう。
私がこのベビーカーを評価するのは、日本人にとってこのモデルがJoovy カブースブランドを選ぶにあたってハンドル高がギリギリだと思うから。ここは意外にデカい。
こちらのモデルでハンドル高は106.68cm(42インチ)。
ULで107.95cm(12kg)!
RSだと117cm(13.69kg)!!
まさか!である。
日本人だと、成人男性でみぞおちから上辺り。
成人女性だとバストトップぐらいまで来るだろう。
そんなの押しにくいわ!
ということは、実機でも検証済みなので詳しくは以下を御覧いただきたい。
しかし、この先を読み進める価値のある方は
のいずれかだけである。
人混みを避けるのは苦手だが、直進なら任せとけ!
段差も楽々パワフルに越えていく。
二人を乗せてぐんぐん進むぞ!
目的地まで徒歩が長く、上の子の体力が心配な時のための保険(ただし公共交通期間には激弱)
それでは、ちょっと詳しく見ていこうか。
発売時期 | 2017年6月29日 |
価格 | 51,480円 |
ブランド | ジュービー(米国) |
タイプ | 縦型二人乗りベビーカー(背面式) |
対象年齢 | 前席:3ヶ月から約20kgまで 後席:2歳半から約20kgまで |
サイズ 幅×奥行×高さ | 展開時:55×96×106.68cm 折畳時:55×25.4×115cm |
重量 | 10.9kg(フル装備時) |
荷物容量 | 耐荷重最大約2kg(5 lbs)まで |
ハンドル高 | 106.68cm(42インチ) |
座面高 | 40cm |
リクライニング | 97°- 124°- 148°の3段階 |
レッグレスト | あり(2段階) |
バンパーバー | あり(スナックトレイ兼用) |
車輪サイズ | 前輪:約18 cm(7インチ) 後輪:約20 cm(8インチ) |
サスペンション | 全輪 |
カラー | ターコイズ レッド ブラック チャコール シトロン |
付属 | スナックトレイ ペアレントオーガナイザー カーシートアダプター |
オプション | レインカバー リアシート |
トラベルシステム | 可(対応機種一覧) |
取得安全基準 | 生産物賠償責任保険ASTM |
保証期間 | 本国では2年間保証 ※販売店に要確認! |
公式HP | https://joovy.com/caboose-ultralight-graphite/ |
■ 本体
■ オプション
リアシートを購入して装着すれば後席はスタンドアップではなく、前向き座りも可能になる。
相当に年の差のある兄弟以外はリアシートを装着するのがこのモデルの場合は正解。
残念ながらJoovyは国内に代理店を立てていないが正規販売店にて公式に取り扱いがある。
国内における正規販売店は大阪八尾市に本拠を構える「あずはーと(AS-Heart)」。
Joovyの他にも同じく米国ブランドのKolcraft(コルクラフト)といった二人乗りに強いお店を楽天市場に構えている。
しかし、保証期間が商品紹介ページに明記されていなかった。
輸入商品でもあるから事前に販売店に聞いてからの購入がいいだろう。
実際に購入して(中古)、走らせて分かったデメリットが以下の3つ。
ハンドルの高さは106cmを超える。しかもスクエア(角型)なのでまるでイケアのカートを押しているかのよう。転がるような滑らかさはないが胸元で押すので力を入れやすく、車輪も大きいので段差を物ともしない力強さがある。平均身長を下回る小柄な方には期待されてもおすすめしない。
米国生まれでタフな段差にも強いものの細かな舵取りは苦手。そりゃそうだ。なにせ縦に2つシートを並べているのだからホイールベースだって長くなる(全長)。人が密集するエリアでのお出かけでは歩行者を避けるのがストレスになるだろう。のんびりいける場所で限定した使い方が求められる。
折りたたみ後の高さは約115cm。しかも自立しないので壁に立てかけるか平置きするしかない。お出かけ先の駐車シーンを既に知ったる経産婦さん向けだからまぁこれでもいいのかもしれないが注意が必要。車のトランクに積み込むならその横幅にも注意されたし。
よくさ、遊園地に園内を一周する「パークトレイン」が運行されていたりするやろ?
はい!たまに住宅展示場にもあったりしますね。
ようするにアレや。
と言いますと?
立たずに、降りずに乗っていてくださいね。道中で細かく乗降車せずに、危険な場所、浮気な場所でもそそくさと通り過ぎて目的地まで一直線に「お駕籠がとおる!」でキメたい親の奇跡のツールという。
でも隊長が冒頭に書いていたように公園への遠征でも使いたいですよね。
それもあり。リアシートに子どもを座らせるとシート下カゴは実質機能しなくなる。しかし前に乗せている二人分の体重もあるので荷物はカラビナ式のベビーカーフック(↓のような)を活用すればいろいろ運べるよ。
とにかく二人連れの道中をぐるっと安全に移動するためのお助けカーですね!
お助けカーでコップンカー!
寒っ!大寒波か!!
隊長、昔ちょっとタイに住んでいたことがあるからって、タイ語でちょいちょいアピールするのやめてくださいよ。
ブログてきと~か(笑)
一見して「似すぎている!」が話題のカトージ オリジナルベビーカーの『2-Seater(ツーシーター)』がある。
カブース ウルトラライトの後発なだけに「自立機能」や「軽い(Joovyよりは程度の8.3kg)」のメリットこそあれど、
私がベビーカーの購入相談でよく聞く「持っていたけど売りました。」の声の原因は、大手ECサイトでのユーザー評価の☆3付近に多くある気がしている。(例:みんなのレビュー)
個人的にはこれから(後発)が期待のモデルである。
その他のライバルとしては、二人乗りベビーカー全般を参照いただきたい。
これを一言で表すのは難しい。
いろんな事情で使っていい。けれど、
けれど?
メインのベビーカーとして「コレ一台だけで大丈夫!」と断言はできない。あくまでもサブに構えたい大型車だから。
例えば、これとどんな組み合わせがありますか?
手軽なものと組み合わせて!ということですね~
選ぶなら、意識しよう、玄関サイズ
余談:
カブースシリーズはこのウルトラライトの他にも後発の『UL』が国内でも販売されています。
「新発売!」の謳い文句をあまり過信しないでください。
たしかに機能アップグレード箇所はいくつかあります。
しかしその反面、以下の部分を改悪と見るレビューが海外では目立ちます。
体格の大きい米国人や欧米サイズの方なら良いかもしれませんが、この進化が日本人の使い勝手にフィットするようには思えません。洗練されたデザインは素敵だっただけに、今後の軽量・省サイズ化に期待!
その前に正規代理店が無いのがネックですが、この円安では日本進出のメリットもあまりないかな、、