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管理人パパ

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ベビーカージャーナリスト

プロ・ベビーカーレビュアー。ベビーカーを10年間で100台以上押し比べてきた体験談を紹介。年間100件の購入相談に応える。ECディレクター/エンジニアの経験から業界のトレンドや売り手の心理を先読みしたレビューが得意。講談社や晋遊舎の記事監修など

RISU

見習い

初産の妻のためにベビーカーを勉強中のリス♂

とあるリス園の出身。妻メーサが少し早めの里帰り出産で実家へ帰ってしまったため時間ができたのでベビーカー調査に乗り出した。羽振りよく代官山を練り歩いていたところ隊長(管理人パパ)と出逢い、話を聞くうちに感銘を受け弟子入り。メーサが大好き

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【ベビーカー選びの相談事例】 戸建てだがガレージから1階分移動ありの高身長夫婦におすすめは?

【購入相談】戸建てだがガレージから1階分移動ありの高身長夫婦におすすめは?

こんな状況ならどのベビーカーを選ぶ?
ベビーカーの選び方相談室に寄せられたご利用者の声から紹介します。

この記事の目次

ご依頼者のプロフィール

ご依頼者

Yさん(ママ)

住まいの環境

戸建、1階はガレージで階段を登って2階に玄関あり。

玄関の広さは幅180×奥行き95センチ

押す人

ママ(メイン)、パパ(メイン)

重視するポイント

重さ、デザイン、サイズ

使い方の想定シーン

近所の散歩やスーパーへの買い物
都内ターミナル駅での買い物

外出時の主な交通手段

徒歩+電車

ベビーカー購入のご予算

特に考えていない

候補に考えている商品やタイプ、ブランド

サイベックスメリオ、ベビーゼンYOYO 2
この2つは百貨店で試してみました。

候補に考えていない商品やブランド

特になし(国内メーカーは海外と比べるとデザイン的に劣るのでは…という思い込みがなぜかあります)

懸念材料
  • 夫の身長は18Xセンチ、妻(私)の身長は17Xセンチと2人とも高めです。(余談ですが子どもも身長は成長曲線の上の方を推移しています。ベビザラスでアップリカとコンビを下見した時はアップリカを薦められました。座高がアップリカの方が高め?と伺いました。そういうことも考慮した方が良いのでしょうか…?)
  • 自宅は戸建ですが玄関が二階にあり、出かける際に階段の上り下りが必要です。
  • ベビーカーをどうしようと悩んでいるうちに子どもが7ヶ月を迎えてしまったため、更にどれにしたら良いか分からなくなり悩んでいます。
自由コメント

サイベックスメリオは何となく皆持っているので良さそう?でも新生児期はとっくに過ぎてしまったので、YOYO 2 6+にしたほうがメリットが大きい?それともそれ以外に視野を広げて考えた方が良い?と悩んでおります…。

ご教示いただければ幸いです。

管理人パパからのご提案

Yさま

こんにちは。管理人パパです。

・・・

それでは本回答を提案させていただきます。

★ご提案したいモデル

1)ベビーゼン YOYO2 6+

[BABYZEN] YOYO2
BABYZEN YOYO2 6+(AB型背面式)

2)バガブー バタフライ(2022年6月発売見込)

バガブーからB型コンパクトベビーカー『バタフライ』が新発売
Bugaboo Butterfly(B型背面式)

3)サイベックス メリオ アルミ 2022/2021 + セカンドベビーカー(Jeep アドベンチャー プラスまたはリベル)

サイベックス メリオを撮影
CYBEX MELIO Carbon(A型両対面式)

★選んだ理由

ポイントは3つでした。

① 対面走行をどう考えるか?

「生後7ヶ月。いま、YOYO2に座らせてみて大丈夫そうなら両対面式の必要はあるか?」でした。
個人的には、いまお子様が背面式で大丈夫そうならそのままいかせてもらうのが最善かと思っています。
ただ、メリオには荷物を沢山積める&軽いというメリットもありますので候補に残すことにしました。

② ご夫婦にとってちょうど良いハンドルの高さをどう考えるか?

YOYO(106cm)だと旦那様にもちょうど良い。メリオは角度調整機能を使ってハンドルを起こせばなんとか。
それ以外の候補では103cm~107cmまでがご夫婦にとってのゾーン、特に旦那様にとっての大丈夫だと考えました。
問診票の内容を拝見するに、パパ(メイン)とありましたのでパパが積極的に育児に参加してくださっているのですね。^^
ということで、「パパも持ちやすい」は大事です。

③ ご自宅での1Fと2Fのベビーカー移動

毎日のこととなれば大変です。階段移動が確定しているなら無理はできません。
もしここがなければ、またお車が大きければ、高身長のパパにあわせて「バガブー ビー6」も良い候補だと考えました。
特にハンドルの長さ調整がフレーム伸縮型(テレスコープタイプ)なので押し心地を損なわずによく、走行性も高いモデルです。
今回のご要望ではベビーカーの重量に関する優先順位が高かったので無理はさせられないと感じ、候補には含めませんでした。
この観点から、重量は6kg程度。肩がけして運ぶなら7kg台までを一つの基準に考えました。

1)ベビーゼン YOYO2 6+

  • ハンドル位置が高め(106cm)
  • 重すぎない(6.2kg)
  • 肩がけして楽に運べる(ショルダーストラップあり)

2)バガブー バタフライ(6月発売)

  • ハンドル位置はママ寄り(102.5cm)
  • 重さはしっかり感じ始めるがYOYOよりさらに頑丈+多機能(7.3kg)→YOYO2にはない機能(簡易レッグレスト/レインカバー/大きな下カゴ/ハイバック<背もたれが63cmまで伸ばせる>)が魅力
  • 肩がけして運べる (ショルダーストラップあり)

3)サイベックス メリオ アルミ 2022/2021 + セカンドベビーカー(Jeep アドベンチャー プラスまたはリベル)

  • ハンドル位置は 96.5cm~107cmの間で3段階で柔軟だが、回転させて持ち位置が変えられるだけなので身長高いパパに十分かどうかはチェック必要
  • 一番軽いが車の中では他の二台と比べて幅を取る
  • 肩がけして運べない。しかし荷物カゴは大きいからヨシとするか

すでにお子様が生後7ヶ月。

本来ならばA型ベビーカーに投じていたかもしれない予算を幼児期にも長く使える高性能B型ベビーカーに回せるのは良い手です。

YOYOは軽さ重視、バタフライは細々とした後出しジャンケンで機能性重視。大きめの成長にも心強さがあります。

デザインの好みで決めるか、もう暑くなってきましたし「抱っこはもう無理!サウナ状態、、6月まではさすがに待てないからYOYOで決めよう!」というご判断も正解です。

また、もう一つの選択肢として、対面式も楽しめるメリオを安く手に入れ(カーボンモデルではなく、アルミモデル。かつ型落ちでも構いません。私は型落ちも評価派です。)、2台目に簡易なB型(バギー)を用意してあげるプランです。

わざわざ二台も、、は大変なように見えますが、使い分けられる便利さがあり、またご自宅が戸建てでベビーカーの駐車スペースにそれほど大きな制約がなければ、車に積みっぱなしの一台と、徒歩でおでかけのものを分けるのも楽です。

この場合は、新生児用インレイが付いた最新版のメリオ カーボン 2022でなくてもいいですから、2022年のアルミモデルか、2021年のカーボンまたはアルミモデルを入手されてコストを抑えつつ、Jeep アドベンチャープラス(ハンドル高さ 104cm)を買い足されるか、またはJeepは折り畳んでも長さが残り(111cm)車載が厳しいかもしれませんので、その際はサイベックス リベルなどのコンパクトモデルをご検討ください。

★候補へのコメント

メリオ、YOYO2とも良い選択肢でお考えだと感じました。

国内メーカーのものの方が基本軽くて良い点もあるのですが、基本1年更新で販売されている=リニューアルがかかるので、海外ブランドの2~3年周期のものと比べてなかなか開発に時間がさけないのではないかと思うところです。

ならば、この一モデルだけは世界戦でも勝ちきれる!といった強強(つよつよ)なフラッグシップモデルを磨き抜いてもらいたいと国内ブランドさんには期待するところです。

アップリカならスムーヴが面白い選択肢ですが、重さもあるため今回は挙げませんでした。

他はピジョン ランフィやコンビが得意とするスゴカルも対面式時期をすぎているのでパス。

エアバギーは階段での持ち運びが必須の環境でしたのでいったん見送りました。

一方、海外のブランドで上記の他に検討したのは、国内で販売されているものだと両対面式ベビーカーなら「マキシコシ レオナ(7.9kg)」または4月下旬発表、5, 6月頃に発売されると予想する「サイベックス イージーS Twist3*(現行のTwist2が8.3kg。Twist3は軽量化されるかも)」が、高性能背面式ベビーカーなら背の高い人向けの「ジュールズ エア(6kg)」「ヌナ トラベル(7.1kg)」が候補になりえると考えました。

*Twist3の発売はあくまでも私の勝手な予想です。55%の確率で発売される見通しです。

今回は両対面式の必要性は低いように感じましたのでメリオ以外には挙げず、また背面式ではご提案の候補とそれ以外を比較した場合、性能面で突き抜けた優位性が見いだせなかったため挙げませんでした。

どちらもなかなか良いモデルですが、Y様の身長や環境におかれましてはベストではなかったため次点とさせていただきました。

★おすすめの購入先

1)ベビーゼン YOYO2 6+

※2021年12年にベビーゼンは北欧のSTOKKEに買収されました。来年からはストッケブランドになる見通しです。この影響を受けて国内の代理店が替わるため市場では品薄ぎみになっています。

2)バガブー バタフライ(6月発売見込)

https://www.rakuten.ne.jp/gold/bugaboo-official/
※公式通販サイト(楽天)

3)サイベックス メリオ アルミ 2022/2021 + セカンドベビーカー(Jeep アドベンチャー プラスまたはリベル)
2022年モデル

★さいごに

まずは問診票にいただいていた質問に回答させていただきます。

ベビザラスでアップリカとコンビを下見した時はアップリカを薦められました。座高がアップリカの方が高め?と伺いました。そういうことも考慮した方が良いのでしょうか…?

良いところに目をつけられているなと思いました。コンビとアップリカでは前者の出自がプラスチックの射出成形(トイレタリー)商品、後者の出自がもともとからベビーカーなので、車として見た場合の性能はアップリカが多少上回っているとは思います。ただ、その差を埋めるべくコンビはシートクッションで独自性を打ち出していますね。このあたりは国内メーカー全般に強いところですが、クッションで衝撃吸収を強調するイメージのある国内ブランドと、構造で衝撃吸収を狙う海外ブランドの違いと見てもらえればわかりやすいかと思います。

構造で衝撃を吸収しようとするとどうしても足回りは頑丈になり、重たくなります。
日本のユーザーが「重い→即刻心の扉をシャットアウト!」という傾向だったのが、現在の差を生み出してきたのではないかと思います。

本来アップリカもサイベックスのようになりえたのだと思いますが、コンビとの二強時代が長く続きすぎましたね。

「ハッ!」脱線しそうなので、ここで終わります(笑)

まぁ、国内メーカー頑張れ!の気持ちがあるということですが、3年は国内ユーザーを顧みずという地味で苦しい開発を続けないと国際市場で優位なものは生み出せない思うと大手ほどなかなか難しいとは思っています。

そして、まとめになりますが、

旦那さまと情報を共有していただくにあたって、結局の話、

  • ベビーゼン YOYO2 6+は希望の色が手に入るなら良い選択に違いはない(いろいろレインカバーなども買い足すと高額になるのがネックですが)
  • バガブー バタフライはYOYOより重くなってしまうが、斬新でモノとしての満足感(あとレアですし)がある。身長が高く子どものサイズが大きい夫婦にも向いている。
  • メリオはベビーカーの二台持ちを前提とするなら良い選択肢。たぶん長く乗るならお二人のお子様だと3歳ぐらいでサイズアウトかも。その時はバギーでバリバリいけます。二台合計で7万円前後を目指しましょう。

となります。

YOYOはアクセサリー商品がすでに多く販売されていますし、バタフライもバンパーバーが追加発売される見込みです。

ちょうど生後7,8ヶ月ごろ~2歳ぐらいまではバンパーバーは便利だと思います。

以上から、どのスタイルがご夫婦にとって「らしいか?」「楽か?」を集中的にご検討いただき、

他の候補(世界中の選択肢)をいったん頭から消し去ることで迷いが少なくなるはずです。

【オマケ】YOYOを選ばれる場合の使いこなし雑学編

YOYOは純正でそろえると高いじゃん?
カゴ小さいじゃん?問題に対応する方法があります。

ご提案は以上となります。

またご不明な点や追加のご質問がございましたら相談を受け付けておりますので、ぜひお気軽にご連絡くださいませ。

東京ベビーカーDB
管理人パパ

追記:後日下記の提案を追加しました

  • UPPAbaby MINU2

考察部分は割愛しています。

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