2024年3月のタイプ別おすすめ 

[2024]ハンドル位置が低い 低身長さん向けベビーカーの選び方

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まずここで「低身長」という言葉を使っていますが小柄な方のことです。

「小柄な方」とは、女性・男性問わず150cm台前半までの方を指すことにします。

理由は?

第一子出産時の母親の平均年齢(約30歳)から、30代女性の平均身長(約158cm)をわりだしてそれ以下とした。

第1子出生時の母の平均年齢は、1980年に26.4歳であったが、2011年には30歳を超え、 2016年には、30.7歳となっている。

出生数、合計特殊出生率の推移 – 内閣府【PDF】

この記事ではベビーカーを押すメインの押し手が小柄さんの場合を想定して書いています。

ただし、最後にパートナーが高身長や身長差がある場合についても解決案を嵩じています。

また私の中では小柄な方が華奢だとか、か弱いとかそんな先入観はありません。

あくまでも低身長の方が押しやすいと感じられるバランスの良さを基準に考えました。

目次

高身長向けとは違う選び方のポイント

高身長さん向けのベビーカー選びのポイントでは、「子どもの早すぎる成長の観点」と「親の快適の観点」の2つの方向から考える大切さを説いていました。

しかし低身長さん向けの考え方としては、前者を外して考えて構わないと思っています。

なぜなら、一般的なベビーカーでは平均身長またはそれ以下の子どもへの配慮が十分に組み込まれて設計されているはずだからです。

ここでイレギュラーなケースを想定してチェックしなければならないことはありません。

背が低い方向けのベビーカー選びで最も大事なのは親(押し手)の視点です。

押し手となる親の視点で選ぶのがミソ

私が100件以上の相談にお答えしてきた中で、気をつけてチェックしていた要素は以下の5つです。

  1. 【構えの良さ】適切な位置でハンドルを構えられるか/ハンドルは握りやすいか?
  2. 【見晴らしの良さ】ベビーカーの鼻先は見えやすいか?
  3. 【脚操作のしやすさ】ベビーカーの停止、展開や折りたたみを手や脚を伸ばして行う場合は操作が簡単か?
  4. 【介助のしやすさ】子どもが成長しても乗せおろしできるか?
  5. 【持ち運びやすさ】折りたたんで移動の際に本体を引きずらずに持てるか?

①「構えの良さ」の大事とは?

まずハンドルの高さです。
ハンドルはヘソ位置で持て!」はここでも健在。

それより低すぎると猫背になって辛いし、高すぎると肩の筋肉がこわばります。

国内メーカーのハンドル高さは100cm前後のものが多いですが、下記の計算方法に基づき、30代女性の平均身長(約158cm)以下を考えるとハンドル高は95cm程度が押しやすいと言えそうです。

まずは計算してみて

下記の記事で身長別のベストポジションがわかります。まずは計算してみることをおすすめします。

ハンドルの高さは95cm程度(にできるもの)で探す

さらに、持ちやすさにもこだわりたいところです。

意外に知られていませんが、ベビーカーの中にはハンドル径が太いものが存在します。

これはわざわざ「太いのが好みの人向けに作りました!」というよりも、剛性を高く保つためにフレームが太く設計された影響(結果論)だと思います。

例えばグレコのシティトレック GB動画)。

エアタイヤで悪路も豪快に走ることのできる走破性の高さがウリですが、足回りが頑丈に作り込まれたおかげでフレームはどこも太くガッチリしています。

結果、ハンドルの太さもトイレット・ペーパーの芯ほどの厚み(直径38mm前後)になっています。

車のハンドルと同じように、持ち方には好みがあるでしょう。

しかし、ハンドルをしっかりと握りしめて運転したい人は注意が必要です。

手が小さい人はハンドルの太さもチェックして握りやすさを確認

②「見晴らしの良さ」の大事とは?

ベビーカーの鼻先は見やすいか?

鼻先とはベビーカーの先頭(前輪あたり)のことです。

ハンドル位置を大幅に超える高い幌が装備されていたり、全長が長いベビーカーではこの先頭部分が見えづらくなります。

  • ベビーカーの全高
  • ベビーカーの全長

この2点を気をつけてください。

長さの目安としては、

  • ベビーカーの全高はハンドルの高さ+5cmまで
  • ベビーカーの全長は95cm以下が操作しやすい

を参考までに。

全長は対面時と背面時で長さが変わる仕様のものも多いので、最大全長を意識して見るようにしています。

多くの場合、リクライニングを倒しきる対面式時の方が全長は長くなります。

※細かくシミュレーションした場合は三角関数を使ってください。変数は目線の高さと入射角度θ(目安は55°以上)です。

幌も含めたベビーカーの最大高さと見下ろせる長さで全長をまとめる

③「脚操作のしやすさ」の大事とは?

意外に盲点になるのが脚を踏み込んで行う操作。

  • 脚が届く位置にブレーキがあるか
  • 段差で後輪フレームに足をかけて前輪を浮かす作業は容易に行えるか
  • 展開と折りたたみ作業で脚を使う場合は届くか

頻度の高い操作なので、「脚が届かない・・・」にならないように。

足元スペースが広すぎる場合は脚を使った操作に支障がでる場合があるのでチェック

④「介助のしやすさ」の大事とは?

子どもがまだ小さく、体重も軽いうちはお世話が便利で嬉しいハイシート。

ただし、長く使う前提で買ったなら、幼児期後半さんを乗せるのは重くて一苦労になります。

足置き場(フットステップ)がなく、子どもが自分で乗り降りできないハイシート系ベビーカーを選ぶ場合は、そこへ持ち上げて乗せる負担も見越して選びましょう。

そこまで頻度が高い作業ではないので「気合で乗りきろう!」でもいいですが、、

管理人パパ

まぁ、「重すぎてかなんわ!」の時期が来たら、それはそれで子どもの成長を喜んで軽いバギー(ローシート)に買い替えればいいだけなんですが。

子どもの体重が増えた場合のシートへの乗せ降ろしの負担も見越して考える

⑤「持ち運びやすさ」の大事とは?

ベビーカーの折りたたみで「コンパクト」には2種類あると思っています。

それは、

  • 小さくなってコンパクト(こっちが正解)
  • 薄くなってコンパクト(?)

です。

後者の場合は国内メーカーの簡単操作で折りたためるものに多いですが、折りたたんでも薄くはなるが高さは残るものがあります。

高さが残るとは、折りたたんでも全高があまり変わらないもの(むしろ展開時より高くなるケースも→例:Jeepバギー)です。

折りたたんでも長さ(高さ)が残ると不便なのが「階段での持ち運び」です。

持ち手がハンドル以外にも用意されているベビーカー(例:ショルダーストラップやシート付近にハンドストラップ付き)であれば良いですが、それがないケースでは階段で引きづらないように持ち上げ続けなければなりません。

これが結構キツイ!

折り畳み後の全高(Hと表記)にはくれぐれも気をつけましょう。

折り畳み後の全高の目安は身長の3/5以下が良いでしょう。

150cmなら90cm以下です。

これならハンドルを強引に肩に担いだとしてもまだ地表まで1/5だけ余裕が残せます。

折り畳み後の高さは階段での持ち運びの盲点になりやすいから気をつける

【番外編】押し手のサブ(パートナー)の身長と身長差がある場合

メインの押し手とサブの間で身長差がある場合は、サブが押す場合に変えられる部分があると良いです。

  • ハンドルの高さ調節
  • 座面奥行きの長さ調節
  • シート背面(バックレスト)の長さ調節

これらを備えているベビーカーは高級で、重くなりがちですがより安心です。

ハンドルの高さ調節(アジャスター機能)

ハンドルのアジャスター機能には、

  • 角度を調節する回転型(ローテート型)
  • 長さを調節する伸縮型(テレスコープ型)

の2種類があり、

前者は角度が変わることでハンドルの高さが変わり、後者はハンドルフレームの長さが変わるからハンドルの高さも変わる、

という違いがあります。

どちらが身長差カップルに向いているかと言うと、

断然、テレスコープ型です。

回転型の場合は、たとえばサイベックスのミオスとかメリオを参考に見てもらいたいですが、ハンドルの高さを上げようとするとハンドルを上方向に回転させます。

すると、ハンドルは上方向に反り上がり、結果として押し手はその距離分だけベビーカーと近づくことになり、足元スペースがいじめられます。

圧倒的な長身さんは脚が長いため辛いところです。

一方、伸縮型の場合はこれとは逆で、ハンドルを引き伸ばせばその分だけ足元スペースも広々に変わります。

以上から身長のことを考えた場合の適切なアジャスター方式は、伸縮型が回転型を上回ると言えます。

念のため回転型の名誉のために一言付け加えておくと、回転型にもメリットはあります。

それは坂道での走行です。

上り坂や下り坂など、普段とは違った位置にベビーカーを構える場合、ハンドルを回転させてポジションを替えることでスムーズな操作が可能になります。

伸縮型とは狙いが違うということですね。

座面奥行きの長さ調節

パートナーが長身のケースを想定しています。

子どもがどちらの体格的遺伝を受け継ぐかわからないので、一般サイズのベビーカーを買ってよいのか迷うこともあるかと思います。

そんな時に、子どもの成長具合に応じてシートの重要箇所を変えられる機能があると嬉しい。

バガブーやマキシコシのベビーカーの一部にはこの機能が備わっています。

子どもは成長すると大腿部(太もも)が長くなります。

それを追いかけるように座面が前に拡張して、サポート幅を広げてくれる機能を持つものが便利です。

シート背面(バックレスト)の長さ調節

同じように子どもは成長にともなって座高も伸びます。

座高が伸びると何が不便かって?

それは幌の天井に頭が着き、幌がおろせず、もはや日除けの役割が果たせないという(笑)

シートのバックレストが調節可能なタイプでは、幌の天井も背もたれ長さの拡張に併せて上部に位置がスライドするため、子どもが大きくなっても安心です。

夫婦間の身長差がある場合はハンドルの高さ調整&シートの拡張機能を重視する

さて、それでは能書きはそろそろ終わりにして、実際に適当なベビーカーの紹介に移りましょう。

ハンドル位置が低いベビーカーのタイプ別ベスト

管理人パパ

ちなみに私が常日頃からこだわる「走行性の高さ*」は最低かつ絶対条件にしています。

*軽やかな押し心地、曲がりやすい、段差を乗り越えやすい

RISU

ご心配なく♪

A型ベビーカーで選ぶ

バガブー ビー6

¥109,450 (2024/03/18 22:25:32時点 楽天市場調べ-詳細)

ハンドルバーの長さは10段階に調節可能で身長140cm台から190cmまで幅広く押しやすい。加えて走行性は圧倒的に高く、座面奥行き幅の調整・背もたれの高さ調整も可能。重さは三輪ベビーカー並みにあるが日本人も使いやすい高級モデル。

コンビ スゴカルminimo

ハンドル切替タイプではないので対面・背面の操舵性能が変わらない。コンビのベビーカーは段差に特別強いということはないが、段差を諦めて乗り越えステップを搭載したのは正解だと感じる。全長85cm前後と短く、取り回しが楽。

B型ベビーカーで選ぶ

サイベックス リベル(98cm~104cm)

¥28,600 (2024/03/18 21:00:40時点 楽天市場調べ-詳細)

実はトラベルシステムにも対応しており、ベビーシート(チャイルドシート)装着時は対面式ベビーカーになっているのでもはやカテゴリーを越えた両対面式コンパクトベビーカーと呼んでもいいのかもしれない。1歳からの利用(セカンドベビーカーとして)や、二人目、三人目などでの買い直しで感動できる意外に使い勝手の良い一台。

ハンドル高さ調整機能は無いが、元々ハンドル高さが標準的で持ち方によって柔軟に対応できるのでストライクゾーンは広め。

RISU

一見、セパレートハンドルに見えますが、左右のハンドルをつなぐセンターフレームを掴んで片手押しも可能です!

バギータイプで選ぶ

J is for Jeep アドベンチャー

珍しい肩掛けタイプ。我が家は下記のベビーザらス限定モデルをエアバギーの次にセカンドバギーとして購入した。ハンドル高は95.5cmながら、私でも問題にならない範囲だった。

小さい頃は抱っこが多いだろうし、月齢が上がってからバギーを考えてもいい。
移動が多くなる月齢が上がってからの一台目としても。

トラベルシステム対応タイプで選ぶ

doona インファントカーシート

¥82,500 (2024/03/18 21:20:26時点 楽天市場調べ-詳細)

ベビーシートとベビーカーがはじめから一体になっているイスラエルのベンチャー企業『doona』が開発したアイデア商品。トランプ元大統領夫人などセレブにも利用者が多い。ハンドル長さは二段階調整で、短くすれば子どもでも押せる高さに。車の利用頻度が高い家族にオススメ。

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