運営者
執筆
- ベビーカージャーナリスト
プロ・ベビーカーレビュアー。ベビーカーを10年間で100台以上押し比べてきた体験談を紹介。年間100件の購入相談に応える。講談社や晋遊舎の記事監修など
見習い
- 初産の妻のためにベビーカーを勉強中♂
とあるリス園の出身。妻メーサが少し早めの里帰り出産で実家へ帰ったため時間ができたのでベビーカー調査に乗り出す。代官山を練り歩いていたところ隊長(管理人パパ)と出逢い、話を聞くうちに感銘を受けて弟子入り
ムンとした梅雨のジメジメとした暑さ。
ジリジリと肌を焼かんばかりの突き刺さる真夏の日差し。
「私ってステーキだったっけ?」
大人の自分でも「こりゃ、厳しいぜ」を出発する前から覚悟させる外出に、友を同伴せねばならない。
できれば避けたい。
けど、避けられない期日の差し迫った予防接種とかは普通にある。
少しでも対策にと、これまでも夏用のベビーカーマットを徹底比較したり、ファン付きクーラーシートをチェックしてきた。
けれど、もう35℃を超す猛暑の中ではそれはもう焼け石に水。
なにせ吹き付ける風から暑いから。
逆に熱中症のリスクを上げることにつながる。
ということで、こういう時に保冷シートの出番がくる。
いや、そんなの簡単だ。
みんな大好き、ランキングを見ればいい。
でも、どこも大体同じだ。
エアラブは人気だが、猛暑では役立たずだろう(初夏向け)。
丹平製薬の定番保冷シートは「効く~!」のだが紐で固定タイプはベビーカーに取り付けられない場合も多く、互換性への懸念が拭えない。
そんな中、もう少し取り付けやすくて、後頭部が直接あたっても影響の少ないものがあれば、、と感じていた。
このあたりがランキングを隈なくチェックしていても知り得ないところ。
各メーカーの夏用商品のリリース状況を…
いや、あったわ。
というか、今年出てた(2024年5月19日発売)。
エアバギーから発売の『テクノファイン クールマット』。
この前、代官山を散策していたときに立ち寄ったエアバギー 代官山店で軽くチェックしてたけど、実際に確かめてみた。
大きさはスマホ4台半分程度で携帯性は良い。
保冷剤はクーリッシュ程度のサイズ感。
必要ない情報だと思うが、保冷剤の厚みはクーリッシュよりも薄い(70%程度)。
さらに余計な情報としてはクーリッシュは入れづらかった。
ちなみに保冷剤を包むインナー部分は熱伝導率の低い素材で覆われている。
ここが保冷剤を融解させず保冷が長持ちする(35℃の外気温で5℃以下を4時間キープ)秘密になっている。
で、我が家にはエアバギーはもう居ないので(乗り換えた)代わりにメリオに取り付けてみた。
装着は簡単。
スナップボタンを一つ外して、スッと肩ベルトの間に差し入れるだけ。
5秒だ。
っていうか、
メリオカーボンの背もたれ上端とクールマットの上端がぴったりと合う。
狙ったか?まさかのシンデレラフィット。
ちなみに、上が合うなら下はどうか?と座面側に敷けるか試してみたところ
こちらも問題なく敷けたがまぁ、おしりを冷やすのはどうかな?(鼠径部はそれなりに意味があるとは思うものの)と思ったので止めておいた方がいいだろう。
さて、ここで気になるのが効果のほど。
まずは私自身が確かめるために自家用車の運転座席に敷いて数十分を過ごしてみた。
「うん、微妙な冷え心地…」
キーン、ギョッ!とする冷たさはない。
じんわりと伝わる冷え。
デロンギみたい?(季節的に逆だけど)
しかし、それはメーカーの狙いどおりなのだろう。
すべて計算されている商品だと感じた。
おそらくこれは夏の部活で、水を飲むことも許されず、雑巾の水を絞って水を得て、部活後はアイスボックスを秒で平らげたあの当時のわたしに必要だった冷たさではなく、
乳児期の汗腺の発達も未熟で、大人ほど汗をかいて体温を下げることができない赤ちゃんのための優しい冷え。
私が巷のエアラブとか保冷シートを見ていて気になるのが、屋外の猛暑の中はいいとして、大型ショッピングモールとか百貨店、高級食材スーパーなんかにいくと「冷蔵庫か!」っていうぐらい一転して冷えてしまう環境。
そんな時には空冷ファンを止めたり、保冷シートを背中からサクッと抜き取ってあげたい。
赤ちゃんの課題は体温調節。
暑すぎるのは酷だけど、砂漠から北極への移動も体の負担になる。
流石の私でも、北極でかき氷は勘弁してもらいたい。
常にそんな意識でいられるか、付け外しが面倒でないか?
そういう先々の対応も含めて商品を選びたい。
製品について詳しくは以下の記事が参考になるかもしれない。
今後、このような付け外しが簡単なタイプが市場に増えてくれたらと願う。
一概には言えないし、製品にも表記されていない。でもまぁ、ライバル商品(丹平製薬)が首が座る生後2~3ヶ月頃としているのでそれに倣うがいいかもしれない。メーカーが表記しないのは利用時期の適当は子どもの発育具合によっても変わるので固定したくなかったのだろう。固い保冷剤を後頭部に敷けば頭の形に影響しそうだが、この商品はそもそも硬くならないという有利な面もある。
35℃以上の外気温で解けない保冷剤があったら発明モノだろう。きっと1万円以上でも欲しがる人はいる。でも、そんな炎天下の中、果たして何時間連れ回すことを想定しているのか?そう。保冷剤が溶ける頃には帰りましょう。それが子どものためだし、自分のため。
マットレスの上に接触冷感素材の敷きパッドを敷いてエアコンの効いた部屋で寝たことある人いるかな?あれ、気持ちよすぎ。けれど、エアコンを止めたり、自分の体温で敷きパッドが温まると冷感は消滅。つまり当初の冷えた感触は外出時にはヒュッといなくなる。それでいいわけないけど、洗い替えに便利な汚れ防止シートを兼ねた気休めに使うなら否定はせず。寝入るのに必要な冷えを一瞬与えることはできるかもしれないけれど、持続しないってこと。
ひとによってはこれを完璧と言わないかもしれない。けれど私がこれまで試してきた保冷シートの中ではベストな使い勝手と感じた。だから私にとってはこれが今の最適解。
ここがポイント
下記はいずれもショップレビュー検査済み店舗
管理人がお得&安全と判断したショップ