運営者
執筆
- ベビーカージャーナリスト
プロ・ベビーカーレビュアー。ベビーカーを10年間で100台以上押し比べてきた体験談を紹介。年間100件の購入相談に応える。講談社や晋遊舎の記事監修など
見習い
- 初産の妻のためにベビーカーを勉強中♂
とあるリス園の出身。妻メーサが少し早めの里帰り出産で実家へ帰ったため時間ができたのでベビーカー調査に乗り出す。代官山を練り歩いていたところ隊長(管理人パパ)と出逢い、話を聞くうちに感銘を受けて弟子入り
結論:コヤは両方買える余裕のある人におすすめ
サイベックスのコヤとメリオで悩んでいる人は月に40人ぐらいいるみたい。
なぜ悩むんだろう?
すごくはっきりとした使い分け(選び分け)があるように思うのに。。
そう思うのは多分、ベビーカージャーナリストとして280件以上の購入相談に応じてきた経験があるから故のことで、これから初子を授かる新米ママたちには難しいことなのだろう。
ならば精緻なスペック比較と明確な違いについてまとめてみたいと考えた。
この記事を読むとはっきりとどちらを買えば正解かが分かるようになり、他人に言いふらしたくなるまで深く理解できるはず。
実際にコヤとメリオを実機で検証してきた私が細かな違いを挙げてみる。
コヤ | メリオカーボン | |
---|---|---|
発売日 | 2023年9月 2024年7月(アーバンモビリティ) | 2024年2月9日 |
価格 | 77,000円(ローズゴールド) 73,700円(クローム/マットブラック) 96,250円(アーバンモビリティ) | 73,700円 75,900円(アカチャンホンポ限定モデル) |
タイプ | 背面式(A形) | 両対面式(A形) |
対象年齢 | 新生児~4歳頃(22kg)まで | 生後1ヶ月〜3歳頃(15kg)まで |
重量 | 6.6kg | 5.9kg(付属品除く) |
サイズ 幅×奥行×高さ | 展開時:44×79×105cm 折畳時:44×18×52cm | 展開時:49×82-91×96.5-107cm 折畳時:49×54×69cm |
開閉方法 | 両手必要 | 折り畳みは片手OK 展開は両手必要 |
折り畳み後持ち運び | 肩がけ | ハンドストラップ |
幌サイズ | カバー率 40% 顔のみ隠れる | カバー率 80% 上半身がほぼ隠れる |
幌のぞき窓 | リクライニングで出現 | リクライニングで出現 |
メッシュウィンドウ | 幌天井と背面に1箇所ずつ (ファスナータイプ) | 幌天井に2箇所 (マジックテープ・ボタン) |
ハンドル高 | 105cm | 96.5~107cm |
ハンドル角度調節機能 | なし | あり |
ハンドル素材 | レザー調 | レザー調 |
ハンドルカラー | ブラウンレザー ホワイトレザー(アーバンモビリティ) ブラックレザー(アーバンモビリティ) | ブラックレザー ブラウンレザー(アカチャンホンポ限定モデル) |
シートクッション | コンフォートインレイのみ | 新生児用インレイ コンフォートインレイ |
シート背もたれの長さ | 46cm | 50cm |
シートリクライニング | 110°/125°/140°/175° (4段階) ※ストラップ式調節で両手必要 | 107°/123°/139°/166° (4段階) ※レバー式調節で片手OK |
シート背面収納 | あり | なし |
シート通気 | メッシュファブリックシート | メッシュファブリックシート |
ハーネスタイプ | 3点留めワンプルハーネス | 3点留めワンプルハーネス |
ハーネスデザイン | カーボン調光沢 | マット調非光沢 |
座面高 | 42cm | 52cm |
バンパーバー | なし(オプション) | あり(付属) |
レッグレスト | あり(2段階) | あり(4段階) |
フットレスト (足置き場) | あり | なし |
車輪タイプ | シングルタイヤ | シングルタイヤ |
車輪サイズ | 前輪:13 cm 後輪:13 cm | 前輪:16.5 cm 後輪:16.5 cm |
タイヤ素材 | ラバーコートタイヤ (走行時音鳴りはマイルド) | EVAタイヤ (走行時音鳴りはコヤ以上にある) |
サスペンション | 前輪 | 後輪 |
荷物カゴ容量 | 耐荷重最大5kgまで | 耐荷重最大5kgまで |
カラー | セピアブラック(フレーム:ローズゴールド/マットブラック/クローム) ミラージュグレー (フレーム:ローズゴールド/マットブラック/クローム) ピーチピンク(フレーム:ローズゴールド) リーフグリーン(フレーム:ローズゴールド) オフホワイト*(フレーム:ローズゴールド、マットブラック) アーバンモビリティ ホワイト アーバンモビリティ ブラック | マジックブラック キャンバスホワイト フォググレー アーモンドベージュ ストーミーブルー ダークブルー ソルテブラック(アカチャンホンポ限定) ソルテベージュ(アカチャンホンポ限定) |
トラベルシステム | 可 | 可 |
取得安全基準 | 欧州安全性規格EN1888 | 欧州安全性規格EN1888 |
標準保証期間 | 2年間 | 2年間 |
URL | 公式ページ | 公式ページ |
コヤは対面式ができない
(メリオはできる)
メリオは肩がけができない
(コヤはできる)
以上!
自分にとってどちらが大事かです。
ベビーカーと言えば対面式!赤ちゃんを嬉嬉と眺めながらママである幸せをかみしめたい人はメリオでいい
じゃあ、コヤはどんな人にですか?
産後早々に職場復帰が望まれていたり、長い階段の移動、頻繁なタクシー乗車、飛行機やバス、電車・新幹線など公共交通機関のどれもにお世話になる予定の人だろうな
でも、コヤでも対面式を楽しみたいんです。。憧れてるんです!
そんあ人はメリオもコヤも買うべきだ(バッサリ)。そして、使わないと決めた方を早々に売ってしまえばいい。ベビーカーは余らせておくと腐るものだ。たった一度きりの人生、またとないこの瞬間をぼやぼやしてたら減価も進む。早々に売却すれば回収も見込めるし、納得感も半端なくベビーカーライフに一片の後悔もなくなるから
とはいえ、コヤもメリオもなんて!
あわせて15万円オーバーな出費を正当化できる人は少ない。
だから私のおすすめの持ち方は、
メリオを買ったら、リベルも買おう!
メリオのちょっと足りない走破性と、幼児期に体重が乗った後のハイシートのふらつきの心配をバギー(リベル)で解決できる
そして、メリオが必要になくなったタイミングを早期に見極めて手早く売ってしまおう。
3歳まで粘ってから売れば二束三文。
1歳半程度で比較的綺麗な状態で売れば手残りは3万円程度。
そのお金でリベルの出費分を後から回収すればいい。
子どもは一人と決めていて、未練なく初子ちゃんとの生活を楽しみたいならミオスかメリオも買うことだ。
そして対面式の終わり時期(生後7ヶ月~1歳頃)に売ってしまえばいい。
もちろん大きな出費に違いない。
対面式をトラベルシステムで叶えようと、ベビーシートを買ってもいいが使い終わり後(生後7ヶ月頃)には無駄になるし、中古市場で買い手を探すのがベビーカー本体よりも難しくなる(需要の関係で)。
コヤは一時的な大出費を賄えるキャッシュがあることが前提とされる魅惑の乗り物と心得たい。
その段階で売却してメリオを買い直してもいいけれど、はっきり言おう。
メリオよりもコヤの足回りの方が上質で走破性 が高い。
コヤではつまづかなかった段差にメリオではつまづくことがある。
そこを十分に理解して買い直すべき。
それを分からずして買い直しては不満が出て、、を繰り返しているうちにあっという間にベビーカー歴は4台までいってしまうだろう。
分からなくなったら本当にプロと呼べる販売員さんか、ベビーカーをよく知る友人に聞けばいい。
見つけるのは難しいかもしれないし、聞けば聞いたでアドバイスを受けたものを「買わないといけない感じがプレッシャー」になるかもしれない。
けれどやっぱり経験者に聞くのが一番だろう。