運営者
執筆
- ベビーカージャーナリスト
プロ・ベビーカーレビュアー。ベビーカーを10年間で100台以上押し比べてきた体験談を紹介。年間100件の購入相談に応える。講談社や晋遊舎の記事監修など
見習い
- 初産の妻のためにベビーカーを勉強中♂
とあるリス園の出身。妻メーサが少し早めの里帰り出産で実家へ帰ったため時間ができたのでベビーカー調査に乗り出す。代官山を練り歩いていたところ隊長(管理人パパ)と出逢い、話を聞くうちに感銘を受けて弟子入り
誕生は1999年。日本のカー用品メーカー「カーメイト」のチャイルドシートブランドが『エールベベ』。自動車用品のプロフェッショナル視点を武器に安全な商品の開発に努めている。
おそらくベビーカーメーカーとしてはマイナーな印象を持たれるだろう。しかし、実際はカーシートの方はアカチャンホンポやベビーザらス、西松屋など結構な量販店に並んでいる。ベビーカーのラインナップは『フラコット』シリーズ1つのみ。
ベビーベッドの乗り心地を日常に。
標準でコットが付属し、新生児からの移動が安心。
新生児から生後6ヶ月までの街歩きが多く、特に0ヶ月の外出をデリケートに保護してあげたい親のコット利用ニーズを叶えている商品。
ベビーベッドのような快適さが◎。
フラコット エフエス(FLACOT FS)
価格 | 60,000円 + 税 |
対象 | 新生児~3歳頃(体重15kg) |
重量 | 7.55kg |
横幅 | 47.5cm |
ハンドル高 | 100.5cm |
リクライニング角度 | 125°~174°(178° コット装着時) |
公式サイト | https://flacot.jp/ |
なんといってもその最大の特徴は、『コットが付いている』『安全性が高い造り』というところ。
シート座面は地上60cmとハイシートであるため子どもとの距離感も近く感じられ、しかしながら全長80cmは他のベビーカーと比べて10cmも短めに設計されており、取り回し(旋回性能)の良さを保つことに成功している。
チャイルドシートメーカーの強みとブランド力を生かしたベビーカー。
『ベビーコットを取付けられる』というちょっと欲張った機能を付けている分、6ヶ月以降の全体的なバランス・機能性は少し食われているかな?という印象でした。
コット使用時の重量は7.55kgながら、6ヶ月を過ぎてからコットを外すと6キロ未満の軽量の部類に入ってくる。すると『5~6kg台の片手でなんとか持てるオシャレな・・・』にも書いているベビーカーたちと肩を並べるクラスにランクアップ。
見た目の印象としても、デニム調生地の落ち着いた色味のキャノピーやシートとブラックフレームが子どもっぽさを打ち消して大人な雰囲気を演出している。
新生児、乳幼児期の楽しみが十分にあり、その後のベビーカーライフにおいても目立った機能性よりも平均的なバランスの良さを良しとする人向けですな。
ベビーザらスで一番試せて良かったのがこのエールベベから発売されているベビーカー2種。
フラコットFSの方が発売日が新しく、一応改良モデル(前輪タイヤが大きい)とされているがFS無しでも押し心地はそれほど変わらなかった。
このベビーカー、ネットでは定価よりも結構安く売られている。
コットのインナークッションの質感(ふわふわ)は赤ちゃんに良さそうで、新生児期からすぐに使いたいという人には一番オススメかもしれない。
なんというか安定感があるよね。
ベビーベッドを持ち歩いているような
「おしゃれなベビーカーが欲しい!」と思っていた人も、産んでみたら「なんて、ちっちゃくてか弱いのよ❣」となり、ナイロン系のシートに寝かせるのを不安がる人も実は多いと思う。
そんな絶対安眠!主義の両親の心を満たしてくれる「フツーの安心感」がこのモデルにはある。
モタっとした印象ながら、安定感あり。
全長(ホイールベース)がコンパクトなので、操舵性も意外に高い。
ほぼフラットに寝かせられるベビーカーという意味では操舵性も良いし、検討の価値ある一台だと思う。
価格帯ではピジョンのランフィやアップリカのラクーナクッションと競合するでしょう。
走行性では、
ピジョン > エールベベ > アップリカ
6ヶ月までの幸せでは、
エールベベ > ピジョン = アップリカ
デザイン性はどちらも互角
といったところでしょうか。
アップリカはいろんな意味で無難でしょうが、新生児から使うならなにかに尖った機能性の方が満足感は高くなるはずです。
そこまで予算は無い人はスマバギ4WDがコスパ良く、予算がある人はベビーゼンやサイベックス、バガブーあたりがカッコいいですが、機能性としてはエールベベも負けていないと個人的に考えています。
良いお買い物を^^