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キックバイクの選び方
さて、前回は「キックバイクなんて3歳から考えるで十分」だと書いた。
だって、
- 運動神経の発達を目的にしたとしても遅すぎることはないし
- 3歳まではしっかり歩けること(基本)を大事にしたいし
- 転んだ時にちゃんと両手をつける危機回避能力の完成が先に大事
と思うから。
では、ベビーカーを完全に卒業して3歳が到来したとしよう。
その時、何を選べばしあわせになれるだろうか?
いや、その前に、
キックバイクの良かれは「何を基準に選ぶべきか?」が先のはずだ。
そこで私が三児の育児の中で、ベビーカーと同じ熱の入れ方で調査し、(キッズ向け自転車を)買い揃えてきた経験からランニングバイクの購入で考えるべき優先順位を以下にまとめてみた。
【後悔しない】8つの優先チェックポイント
体格にあっている | |
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(親が)持ち運びやすい | |
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こけやすい | |
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フットステップ(足置き)がある | |
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EVAではなくゴムタイヤ | |
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ブレーキがついている | |
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スタンド付き | |
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ペダルを後付け可 | |
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3歳からのキックバイク購入で優先したいこと
1.体格にあっている
まず、体格にあっていることが大前提。
見た目にわかりやすいサドルの高さ(地面に足が着いているか)はもちろん、
ハンドル高さの調整幅にも気をつけたい。
また、最低月齢の2歳から乗るならいざ知らず、3歳以降からのロングライドを考える場合は無理に全長がコンパクトなタイプ(75cm未満)ではない方がいい。
ホイールベースの長さはそのまま直進性の安定につながるからだ。
子どもの月齢が低いうちはそれが短い方が曲がりやすくて見ていて安心だけれども、親が本来期待している3歳のバイクとしての機能が発揮できるのは85cm前後
2.(親が)持ち運びやすい
地味だけどめちゃくちゃ大事。
ベビーカーもキックバイクも両方は運べない。
ましてや3歳。
まだまだ目を離せないお年頃。
車移動が中心でなければ、公園までの手運びはかなりキツイので肩がけできたり、キャリーバックが使えたりするものがよく、それがなければベビーカーやキャリアカートに乗せて牽引する方法も考えなくてはならない。
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ベビーカーで牽引例:
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自転車で牽引例:
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「そうまでして、、」
は本当に思うけれど、世の中のパパはもっと適当に工夫していると思う。
とにかく持って歩くのが億劫になるのは避けたい。
子どもの気分は気まぐれで、親の思いどおりに歩いてくれる・乗ってくれるとは限らない。
腕をプルプルさせながら、
「なんのために持ってきたん?」で途方にくれることのないように。
4kg以内で持ちやすい or 運びやすいアイデア商品が使える or 車で運んであげられる
3.こけやすい(またぎやすい)
意外な盲点。
はじめてのランニングバイクでは最初けっこうコケることが多い。
はじめての経験で「怖い思い」をしたら、しばらく乗らん😒
怖い思いというのは、上手く転倒できなかった時に経験しやすい。
それは、フレームに足がつっかかり足が抜けなかった時だ。
思い返してみて欲しい。
我々もママチャリからクロスバイクやロードバイクに乗りかえたとき、駐車時にトップフレームからうまく足が抜けずに怖い思いしたことがなかっただろうか?
あれを子どもが経験するとしばらく「もーいー!!」を経験することになる(笑)
とっさに足を抜きやすいフレーム形状のものを選ぶ
4.フットステップ(足置き)がある
3歳だと練習を重ねれば7回目ぐらいでちゃんと乗れるようになる。
コンビカーのように足をストライドさせながらコネコネと漕いで回るだけではつまらない。
キックバイクの魅力はスピードが出た時に足をフットレストに着地させ、そのスピード感に包まれながら車体をコントロールするところにある。
いや、こうやって文字にすると「別に女の子には積極的に勧めたい乗り物ではない…」のかもしれないな。。
まっ、うちは三児とも幸い男の子だったのでこういったワイルドな遊びにも慣れていて、私も三人男兄弟の長男で且つ田舎育ちなので「どのあたりにこういった遊びの危険ポイントがあるのか」を掴んでいる。
そんな見守る親の器用さも必要になるけれど、「自転車に乗れるようになる」へ繋げるスピード感への慣れのためにもフットステップがあることは重要だと感じている。
ないと飽きられる。キックバイクの醍醐味
5.EVAではなくゴムタイヤ
Googleで検索してみて欲しい。
「キックバイク 選び方」とか「キックバイク おすすめ ランキング」とか。
タイヤは樹脂製とゴム製の2種類があり、樹脂製(EVA)の方が軽くておすすめと書いてあるだろう。
私からすると、それは3歳未満の話だわ。
たしかにストライダーのEVAタイヤでもそれなりに満足できるけれど、本格的に自転車乗りに繋げていくならそれと同じゴムタイヤの方が走行感が圧倒的に良い。
参考:LABレポート>EVAタイヤからゴムタイヤへ移行 – DADDYLAB
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でもここを樹脂製→ゴム製にすると確かに重量が跳ね上がってしまう。
重くなる。
先程の2で挙げた基準と矛盾するけれど「子どもにとっての走り心地の良さ」と「持ち運ぶ親の腕力」を天秤にかける必要があるということで5位に甘んじる結果となった。
3歳以降で足腰がしっかりした子どもならゴムタイヤが最高
【あれば嬉しい度:80%】ブレーキ
必須ではないが、あれば嬉しい機能(でも重くなる)。
3歳を過ぎてないと、いや3歳半ぐらいからでないとハンドルにブレーキが付いていたとしてもうまく握れない。
まずはしっかりとランニングバイクに乗れることが先。
それからブレーキ操作を覚えていけばいい。
先々にあれば嬉しい機能だけど、まずはスピードを出せるところまで連れていけないと無用の機能
【あれば嬉しい度:50%】スタンド付き
キックバイクの最低使用月齢ぐらいだと「スタンドを立てて」の操作を覚えさせるのは至難の業。
けれど3歳ならもう十分に応えてくれるはず。
公道では走らせられないが、公園だけでなく郊外の大型マンションなら広い共有スペース(パティオ)で遊ばせることもある。
そんな時、立てかけておけずにだらんと放置、、
みたいになるのはバツが悪い。
せめてスタンドを立てた上で道の脇に駐車させておきたい。
そんな場面でしか、実際は役に立たないかもしれないが。
将来の自転車乗りへ「作法」から学ばせたいなら価値あり
【あれば嬉しい度:20%】ペダルを後付け可
ベビーカーでもAB形を標榜するものはあまたあれど、実際はAかB時期のどちらかを我慢させるものがほとんど。
「乳児期に使いやすくて、幼児期は我慢しながら使ってます!」だったり「乳児期には幌が浅かったり、クッション性が足らずで心配も多かったけど幼児期には最高です!」があるように、幼児期の体格の変化についていける遊具は少ないのではないだろうか?
確かにペダルというものがどういうもので、その機能を理解させるのには一役買ってくれることだろう。
ただ、私はキックバイクという本来の機能を越えて、そこまで魔改造的に使い続けることに価値を見いだせなかった。
キックバイクはただただ自転車乗りへつなげる前段階の能力獲得の手段にすぎない。
そこから先はキッズ自転車に任せることにした。
二兎を追いたい人がいても自然だけど、そこは重要じゃない
以上8つの優先ポイントについて述べてきた。
しかし、まだどれを選べば正解か?
には答えていない。
引っ張るつもりは無かったけれど、ランキングやおすすめの前に「考え方」の方が重要じゃないか?と思ったんだ。
さていよいよ最後。
次回へつづく。
Vol.1【焦らなくていい】3歳からでも遅くないキックバイクのはじめ方
Vol.3【2024】3歳からの本格派キックバイク 人気のおすすめ7選&ランキング