運営者
執筆
- ベビーカージャーナリスト
プロ・ベビーカーレビュアー。ベビーカーを10年間で100台以上押し比べてきた体験談を紹介。年間100件の購入相談に応える。講談社や晋遊舎の記事監修など
見習い
- 初産の妻のためにベビーカーを勉強中♂
とあるリス園の出身。妻メーサが少し早めの里帰り出産で実家へ帰ったため時間ができたのでベビーカー調査に乗り出す。代官山を練り歩いていたところ隊長(管理人パパ)と出逢い、話を聞くうちに感銘を受けて弟子入り
以前、ベビーカーの選び方相談室のご利用者が、過去の体験談として「ベビーカーと踏切で怖い思いをした」という話をしてくださいました。
なぜ怖い思いをするのでしょうか?
2つある。
レールの溝にハマる。
そして、レールにつまづくだ。
ハマるの怖~い!
そんな状態でカンカンカーン♪とか恐怖ですね。。
踏切のレール溝幅はおおよそ6.5cm~7cmらしいです。
通常、踏切の歩行者(ベビーカー)は踏切を横断する際はレールと垂直に交わるので脱輪することはありません。
しかし、ごく稀に進行方向先を車に阻まれたり、歩行者や自転車に阻まれた場合にそれを避けようと90°回転してレールと並行になってしまう場合がありますね。
そういった時に脱輪(ハマる)危険性が出てきます。
溝にはまらないための対策としては、
意識の問題でリスクを避けられるなら、2)を意識して乗り越えたいところです。
最近のベビーカーはタイヤも十分に大きいものが多いですし、走行性を高めるために様々な工夫が施されているものが多いです。
それでも、有名ブランドの人気モデルを押していても「つまづいた!」と言われる人のほとんどが「踏切内のちょこちょこ走行」で起きているようです。
これは溝にハマってしまうケースと同様に、前方がつまっているために起こる問題です。
先がつまっているから、ベビーカーを押し歩くスピードを落とさざるを得ず、推進力が落ちます。
つまり、ベビーカーの速度が十分であった時にはその勢いで滑るように越えられた些細な段差や溝につんのめってしまうのです。
踏切ではベビーカーも車と同様に、足早に渡りきれるよう前方の遮蔽物の確認と予測を意識しておきましょう。
以下は、メーカーからサンプルとしてお借りしているものを使った踏切での走行テスト動画*です。
人気のコンパクトベビーカーを5台ピックアップしてみました。
このぐらいの速度で進めばつまづくことはありません。
参考にしてみてください。
*子どもを乗せたリアルな走行環境を実現するために10kg(1歳すぎ程度)のお米をシートに乗せています。(参考サイト:体重の増加曲線 – パンパース)
いずれの5台もつまづかずに踏切を渡ることができました。
逆に悪い例もお見せしておきます。
こちらの走行テストでは最後のレールを乗り越える直前、意図的に速度を落として溝に侵入しました。
それまで軽々と溝を乗り越えていた走行性の良いベビーカーでもここまで速度が落ちればつまづきます。
「踏切でベビーカーがつまづいて、、」とお困りの方は、過去に一度踏切で大きくつまづいてしまった経験があるのではないでしょうか?
その経験がトラウマになって、踏切ではつまづかないようにベビーカーの速度を落として慎重に溝に挑んでしまう。。
しかし、そのスピードの低下(推進力の半減)が原因でまたまた派手につまづくという負のループです。
このように、知っていれば乗り越えられる問題ですので、「このベビーカー段差に弱い!!」と性能不足を疑う前に、ベビーカーの上手な使い方を覚えていってもらえると嬉しいです。